ビッグワン(ジャッカー電撃隊)
びっぐわん
概要
パーソナルカラーは白で、電撃隊初期メンバーそれぞれが持っている「核」、「電気」、「磁力」、「重力」の4大エネルギー全てを併せ持ち、その容姿から“白い鳥人”の異名を持つ。
武器は『ビッグ・バトン』。
4人が窮地に陥ると何処からともなく颯爽と現れたり、合体技『ビックボンバー』を放つときに登場する事が多く(見ようによっては美味しい所を全部掻っ攫う様に見えなくもない)、4戦士全ての力を持っている為、その戦闘能力は高いというまさにジョーカー(切り札)的存在である。
そのインパクトゆえか、シリーズ通しても最強クラスの戦士として扱われており、客演時を含めても負けるどころか苦戦する描写すらないという無敵っぷりを誇る。
こういったイメージから、立ち位置的にはアカレンジャーと双璧をなすスーパー戦隊の総大将的な存在となっている。
一方であくまで助っ人ポジションである=最初から戦闘に参加していることがないため、「我ら、ジャッカー電撃隊!」の名乗りにはポジション上参加せず、最終回が最初で最後。ちなみにそのシーンでは堂々のセンターを陣取った(行動隊長という役柄の関係上、どこに置くかと言われればセンターになる)。
なお、他のメンバーと違って強化カプセル無しに任意に変身できるようだが、その変身バンクは描かれていない為、プロセスについては不明。
必殺技
ビッグワンフィニッシュ
バトンの先端に四つのエネルギーを集めて殴りつける。振りの鋭さゆえに傍目からは切り裂いているように見えるほど。
実は「ジャッカー」本編では全く使用されなかった幻の技であり、「百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊」で客演した際に初披露された。
ビッグボンバー
ジャッカー後期の必殺技。ジャッカーコバックが効かなくなった侵略ロボット軍団をこの武器で倒していく。後のシリーズでは定番となった「重火器型の必殺武器」の元祖である。
ビッグワンの「ビッグ,ボンバー!!」の掛け声で4人が大砲を組み立てる。
ダイヤジャックが右車輪、クローバーキングが左車輪、ハートクインが砲架、スペードエースが砲身を合体させる。
28話より組み立て時に、J「セット1」K「セット2」Q「セット3」A「行くぞコンバイン!セーット,オン!!」の掛け声が入る。
そしてビッグワンが砲弾を持って現れ、「ジャッカー必殺武器!」の掛け声と共に砲弾を込め、「ビッグ,ボンバー!!」の掛け声で発射する。その威力は、侵略ロボットのボディを貫通するほど強力。
25話より敵を倒した後に「ビッグ,ワン!」「ジャッカー!!」の決め台詞を言う。
また29話からは、前作のゴレンジャーハリケーンのように、砲弾が敵の苦手なものに変形するようになる。詳細は下記参照。
ビッグボンバーの変形
29話「行くぞ七変化!鉄の爪対ビッグワン」
変化:蜘蛛の巣攻め
相手:カマキリ大酋長
断末魔の叫び:「蜘蛛の巣怖いわ~、あら~!!」
特殊な念力で通常ビッグボンバーの直撃に耐えたカマキリ大酋長も、蜘蛛は嫌いなようであっさりやられてしまった。
30話「死を呼ぶ暗号!猛毒コブラツイスト」
変化:アフリカゾウ
相手:コブラ大神官
断末魔の叫び:「アフリカゾウ嫌いぃぃ~!!」
砲弾がなんと、アフリカゾウ(の着ぐるみ)に変化。コブラ大神官に抱きついて倒れこんで爆発した。
因みにこの時の断末魔は「がきデカ」のパロディだったりする。
31話「赤い衝撃!スパイは小学四年生」
変化:トウモロコシ
相手:シャチラ汗(カン)
断末魔の叫び:「きょほー!美味しそう!(ガブッ)ぎゃあああ!!」
トウモロコシに変化した砲弾にかぶりついた途端に爆発。前作のタマゴ(54話)やトリガラスープ(62話)を踏襲している。
32話「どっちが本物?あやうしビッグワン」
変化:嘘つき退治(巨大ヤットコ)
相手:カメレアン大隊長
断末魔の叫び:「これじゃ宇宙へカエレア~ン!!」
カメレアン大隊長が子供に化けてビッグボンバーの照準を狂わせた。最終的にビッグワンに嘘を見破られ、巨大ヤットコで舌を挟まれたまま爆死した。
33話「電撃隊全滅か!?クライムのお料理教室」
変化:ビッグアロー(巨大な矢)
相手:バッファロー提督
断末魔の叫び:「ぎゃあああ!!」
知略家のバッファロー提督も、強大な攻撃力を持つビッグボンバーには敵わなかった。
35話(最終回)「大勝利!さらばジャッカー」
変化:どぶねずみ
相手:戦士・鉄の爪
断末魔の叫び:「ぐッ!?うぉおああぁぁぁ!!」
最後の敵を倒した技が「どぶねずみ」とは・・・
映画『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』
変化:ゴレンジャーハリケーンと合体
相手:四天王ロボ
断末魔の叫び:なし
ゴレンジャーハリケーンとビッグボンバーを大砲の中で合体させた超強力な砲弾で強敵・四天王ロボを倒した。
余談
上記のように戦隊ホワイトの扱いだが、赤・青・黄・緑のラインが含まれている事、極めて特殊な立ち位置などから、資料によっては「その他」等、特定の色に分類されない事もある。
海賊戦隊ゴーカイジャーでゴーカイチェンジする際にはイエローのポジションに配置されている(ただしゴーカイイエローは女性戦士であるため、スカートのついた女性仕様)。
追加戦士にも関わらずセンターにいないことに違和感が出る辺り、さすがの存在感である。