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禪院扇の編集履歴

2021-11-26 03:08:56 バージョン

禪院扇

ぜんいんおうぎ

少年漫画『呪術廻戦』の登場人物。
※本記事には単行本未収録のネタバレ情報を含みます。閲覧の際にはご注意ください。



概要

呪術界御三家のひとつ禪院家呪術師で、特別一級呪術師。長い髪を後ろで結わえた、痩身の壮年男性。

禪院家26代当主・禪院直毘人の弟で、禪院真希禪院真依姉妹の父。

禪院直哉禪院甚壱伏黒甚爾叔父で、伏黒恵の大叔父にあたる。


本人の登場は渋谷事変終了後だが、それ以前にも真依の回想で名前のみ登場していた。



人物像・活躍

御三家である禪院家の幹部のひとり。直毘人による遺言の開示の際には直哉甚壱とともに立ち会うことが指定されており、直哉が当主になった場合には、財産の運用に甚壱または扇の承諾が必要とされていた。親子などの上下関係を重視している。


初登場は第138話。親が危篤であるにもかかわらず遅参した直哉に苦言を呈していた。直毘人の遺言に異論を挟まないことから、直哉には「よお知らんガキ()が当主になっても俺よりはマシやとなんもせん気や」と思われていた。


欲望丸出しな直哉とは正反対な振る舞いから冷静な判断が出来る人物と思われたが、実際には控えめに言ってもクズ親父である。真希・真依のことを、自らの出世の道を阻んだ「出来損ない」「我が人生の汚点」と評するほどに見限っており、計画のため真希と対峙した際には「私が禪院家の当主になれなかったのは、娘が出来損ないだからだ」と言い放ち、娘を斬って涙を流していた


「何故前当主が私ではなく直毘人(あに)だったか知っているか」

当初、直毘人の「(外様である)伏黒恵を当主にする」という遺言に異議を挟まなかったのは、伏黒恵を誅殺する計画を練っていたからであった。計画とは、『伏黒恵・禪院真希・真依を五条悟解放を企てた謀反人として誅殺する』というものであり(皮肉なことに、恵・真希に関してこの濡れ衣は事実であるが)、扇自身が実子の真希・真依を殺す事で信憑性を増し、恵を狙ったことに対して疑いの目を向けられないようにするという狙いがあった。

この計画の発案者は扇自身であり、計画実行の際には娘達に対して「我が人生の汚点」と吐き捨てた。つまりこの計画は単に伏黒恵を殺害するだけでなく、元から憎かった娘を殺すという、親以前に人間としてどうなんだ?という動機の元で行われていると考えられる。(直哉ですら「扇のオジサンはそれでええの?」と確認していた)


「それは子供のオマエ達が 出来損ないだからだ」

計画実行時には真希・真依に対して「自分は直毘人に術師として遅れをとったことは子供の出来以外にない」と発言し、呪力を持たないことで発揮される真希の超人的な身体能力を「術師は日々鍛錬した肉体を呪力で強化して戦う。お前程度の力など皆が持っている」と切り捨て、自分が当主になれなかったのは娘が不出来だからであると主張している。

しかし、作者によると直毘人が当主に選ばれた理由は純粋な術師としての強さであるため、彼のこの認識はやや的外れである。また、過去に全く呪力を持たない人間である甚爾に対して恐怖を抱くほどの実力差を味わわされているにも関わらず、それに近い特異性を切り捨てており、受け容れようという気概もない。

当然ではあるが娘達からは愛されていないようで、真希からは「子供を殺せるクソ野郎」と軽蔑されており、父を殺す事を躊躇う様子はなかった。


「来い!!! 出来損ない!!!」

禪院家忌庫にて真依をあらかじめ倒した後、戦力強化の為に呪具を求めて忌庫に来た真希と対決。刀身を折られるも術式により炎で刀身を作り出し、間合いを詰めた真希を斬り捨てる。瀕死の姉妹を大量の呪霊を飼っている修練場に放り込んで殺そうとするも、真希が真依の死によって強力な力を得て復活。真希にかつて骨の髄まで恐怖した伏黒甚爾の面影を見て即座に術式を開放。焼き殺そうとしたが、一瞬にして頭部を両断され命を落とした。


戦闘能力

戦闘の際には刀を用い、呪力で強化した剣術で攻め立てる。周囲に呪力を纏い触れたものを迎撃する秘伝の領域対策「落花の情」を居合に転用することにより、超高速の抜刀術を扱う。術式を用いることで、戦闘の要である刀を一時的に修復することもできる。

一級推薦を受けていた真希を下したこと・領域対策を会得していることなどから、(特別)一級としての実力はあると考えられる。

実力そのものは禪院家上層部の中では低いほうだったのか、躯倶留隊隊長を務める信朗からは「寝込みやトイレを襲えば真希でも勝てるだろ」と評されていた。(ただし、呪術廻戦の世界において、寝込みなどを襲われて対応できるものは非常に稀である。)


  • 術式

焦眉之赳

描写は少ないが、炎を操作する術式。炎は基本的に刀を起点として発生しており、刀などの一部を炎で補うことも可能である。禪院家相伝の術式ではない模様。また、真希に折られた刀身を生やしている描写もあるが詳細は不明。


術式解放

  • 焦眉之赳(しょうびのきゅう)

刃に炎を纏わせ敵を焼き斬る大技。作中では、刀から激しく炎を放出し大きく間合いを伸ばしているほか、周囲にも余波のように炎が発生していた。

由来は恐らく「焦眉の急」。これは「危機が差し迫っている」という意味のことわざであり、かつて恐怖した天与呪縛、甚爾と同じ領域に至った真希が迫っているという状況とも合致している。


余談

  • 151話での直哉の回想にて幼少期(恐らく10歳前後)の直哉の発言に「皆言っとる 父ちゃんの次の当主は俺やって」というものがあり、既に直毘人が当主となっていた可能性が高いと判明。この時点では真希と真依は生まれていない、あるいは生まれていたとしても術式の有無さえわかっていない時期であるため、上記の発言は完全な嘘(もしくは現実逃避か娘に対する被害妄想)である(一応、「皆言っとる」ということから、当時直毘人が当主になることが有力視されていたのみという可能性もある)。
  • 初登場時からクズムーブ全開だった直哉に比べると、初登場時はまともに見えた扇がクズだった落差は激しく、読者に衝撃を与えた。
  • あまりのクズっぷり&責任転嫁ぶりは『鬼滅の刃』の半天狗に匹敵するとされ、(本人の一人称は「私」であるにも関わらず)ネット上でのあだ名が「儂」となった(半天狗の一人称が「儂」であるため)。おまけに扇の生得術式と半天狗の血鬼術がどちらも精神的な負荷をかけることで自身を強化するものであると思われたため、ネタが加速することとなった。
  • 他にも「炎属性」「剣士」「名門の出」「印象に残るセリフが多い」「フィジカルが突出した強敵と戦って死亡」と言う多くの共通点から「汚い煉獄さん」などと呼ばれる事も…おい煉獄さんに謝れ。
  • また、その余りのクズっぷりから同時期に連載されてる逃げ上手の若君に登場した鬼畜武将五大院宗繁とのコラ画像を制作する者もあらわれた。
  • 扇の妻、つまり真希と真依の母親も扇と同じように娘を見限っており、真希に「一度でも産んで良かったと思わせてよ」と暗い目で告げていた。(創作では父が子に冷たい場合、母は子を愛している場合も多いが、この夫婦は両者とも子に冷たかった。
  • だが母の場合は完全には見限っていなかったのか、真意は不明ながら死地へ向かう真希を「戻りなさい!」と引き返すよう強く促したり、命尽きる瞬間に花畑で幼少期の真希と真依の戯れを見守る光景を思い浮かべ「産んで良かった」と言葉を漏らす辺り、子への愛情が扇よりは残っている描写はある。
  • 兄である直毘人、甥である甚爾が物語から退場後相対的に株を上げているのに対して、逆に退場後であっても物語が進むごとに株を下げている人物。特に、真希が真依の死によって自身の天与呪縛を強め、結果として禪院家を壊滅状態にまで追いやっていることから、禪院家壊滅の戦犯として名指しされることが多く(娘を殺すにしても呪霊に殺させず、自分で殺しておけば真希が天与呪縛を強める時間は無かったはずである)、更に彼自身の実力も、亜音速にまで到達することが可能な投射呪法を用いる直毘人や直哉、屋敷を更地にできるほどの威力と攻撃範囲を持つ甚壱と比べると弱く評価されている。そのため扇に対しての直哉の「パッとしない」という評価もあながち的はずれというわけではない。
  • 躯倶留隊からの評価値は直哉に次いでワースト2位の5.0点満点中1.0点。

関連タグ

呪術廻戦 禪院家 呪術界御三家 毒親 禪院扇の妻

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