概要
初出は原作小説である『デジタル・デビル・ストーリー』で、第2巻「魔都の戦士」における最大の敵として登場。
一作目でロキを倒した中島朱実の開発した「悪魔召喚プログラム」に興味を持った、黒魔術師イスマ・フィード(後述のファミコン版の敵悪魔ゴースト・イスマの生前の姿)の暗躍によって召喚される。
その際に日本政府の高官に、下僕であるアペプを寄生させ勢力を拡大。
中島朱実によって生贄として捧げられ、ロキに妊娠させられた古文教師・小原の子を依り代として降臨。大量の生体マグネタイトを得るために白鷺弓子をはじめとした大勢の人々を体内に取り込んで成長する。退魔プロジェクトを率いるチャールズ・フィード教授(米国魔術界の総帥にして、イスマ・フィードの実兄)らにより、静止衛星スタースコーピオンのコンピューター上で悪魔召喚プログラムを稼働され、宇宙空間に放逐されてありし時の姿に実体化する。
その姿は人工衛星に巻き付いた、アペプと混同された巨大な緑の大蛇である。
その後、衛星ごと地球に天下ろうとするも、中島と弓子に外と内から同時に攻撃をかけられあっけなく倒された。
OAVとのメディアミックス作品の一つとしてファミコンで発売された『女神転生』においては、歩く度にダメージを受ける第5エリア「炎の腐海」を支配する「魔王」として登場。
蛇の頭が生えた樹木の根のような姿をしているエナジードレイン持ちの強力なボス。
いままでのボスから手に入れている3つの「玉」を使って、仮面の封印を解くことでフロアダメージを防ぐ「イザナミの衣」を、さらに強力な物理攻撃を無効化できる「プルーシーのいななき」を入手して攻略することになる。
続編『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』において、魔界の「ベリアルの城」に単体で通常出現する(一作目のボスが通常敵扱い)、赤くて首と脚が長いドラゴンのような姿の種族「邪神」の悪魔になった。
単体でのみの出現ではあるが経験値量が尋常ではなく多く、魔界でのレベル上げはこいつを狩るのが一番効率が良い一種のボーナスモンスターでもある。
『真・女神転生Ⅱ』ではルシファーらによって魔界に封印されて眠っている黒いドラゴン(※メイン画像)のような悪魔で、時が満ちると目覚めるある存在の半身であるという設定のイベントキャラクターであったが、作中のドット絵よりも禍々しい公式イラストが描かれており、その後の作品ではこのイラストを元に3Dモデルが作成されている。
ちなみに、これはバーバラ・ウォーカーの「サタンはセト・アン(セトの犬)が訛ったもの」というトンデモ説を採用したものであり、本来ならばサタンとセトの間には何の関係も無い。
『DDSAT2』では、ある存在の半身であるという設定そのままに「太陽第五層」に登場する隠しボスとして登場している。
ペルソナシリーズでは『ペルソナ2』で邪神/外道が所属するTOWERのペルソナとして登場。アペプとの間にはペルソナトークが発生する。
『ペルソナ3』『ペルソナ4』ではアルカナ月のペルソナとして登場し、『ペルソナ5』では塔のペルソナとして、エジプト神話の神々・女教皇イシス×審判アヌビス×皇帝トート×太陽ホルスのギロチン合体で作成できる。