概要
『ルビー・サファイア』で初登場した伝説のポケモン、グラードン・カイオーガ・レックウザの3匹をまとめていう通称。古の時代より存在するポケモンであるためこのような通称がある。
ホウエン地方に伝わる伝説に登場し、グラードンは高熱で大陸を広げ、カイオーガは大雨で海を広げた。そしてこの2匹が争いを起こすと天空よりレックウザが降臨し争いを終わらせる。レックウザは同時にこの地球の守護神でもあり、力を覚醒すれば隕石さえ粉砕してしまう。
グラードンやカイオーガは古の時代、自然界に満ち溢れるエネルギーを求め、取り込んで強大な力を発揮した。これは後世の人々によってゲンシカイキと呼ばれる現象で、宝玉の力でゲンシカイキエネルギーを制御できる。一方、オゾン層で暮らすレックウザは飛来した隕石を食べ、エネルギー源として体内に蓄え、その力で覚醒し、新たな脅威に立ち向かう。
3匹ともが天候に関する特性を持つのが特徴。グラードンは日差しを強くする「ひでり」、カイオーガは雨を降らせる「あめふらし」なのに対し、レックウザはこの2匹を抑えるという役割からか、天候の影響をなくす「エアロック」となっている。なお、ゲンシカイキやメガシンカすると特性がさらに強力になり、場に出ている限り他の特性で上書きできなくなる。
戦闘BGMはシリーズ通して専用の「戦闘!超古代ポケモン」が使われている。RSEやHGSSの頃は3匹共通だったが、ORASではアレンジ違いの2種類のバージョンが用意されて、グラードン/カイオーガが「戦闘!ゲンシカイキ」、レックウザが「戦闘!超古代ポケモン」となっている。
なお、公式発言によればカイオーガとグラードンが争ったという伝説や現在の環境を作り上げたという伝説はあくまでも古代人の作り話であるとの事。
しかしながら、伝説が作られるだけの強大な能力を有している事は事実であり、架空のものとされた争いの伝承も現代で実現してしまったので、伝説が一種の予言になっていたとも解釈できる。
余談
カイオーガに対応する宝玉はあいいろのたま、グラードンはべにいろのたまとなっているが、アニメ版AG編第97話と98話では逆となっている。べにいろのたまはアオギリと融合してカイオーガを暴走させ、あいいろのたまと融合したピカチュウはカイオーガを止めるためにグラードンと共に戦った。なお、あいいろのたまと融合したピカチュウはかみなりの威力が上がっていたが、原理は不明。
レックウザに対応する宝玉は第3世代当時は存在しなかったが、HGSSにて「もえぎいろのたま」が登場。レックウザに出会うためのアイテムという扱いだったが、実質この場限りの設定であり、レックウザの強化として登場したのはもえぎいろのたまによるゲンシカイキなどではなく、ミカド器官の働きにより、食った隕石のエネルギーを元にメガシンカするというものだった。
超古代ポケモンを狙う勢力はグラードンがマグマ団、カイオーガがアクア団であったが、レックウザだけは長らく狙っている勢力がいなかった。この為か、妄想で「スカイ団」なる組織を考案するユーザーもいた。
その後、ORASにてレックウザを狙う勢力としてヒガナが登場したが、環境の変化を目論むマグマ団やアクア団とは違って、ヒガナは(手段が強引とはいえ)地球を救う事が目的だったという大きな違いがある(デルタストリームやエアロックを使えば大気の状態を変化させることも不可能ではない気がするが)。
レックウザを始め、こうした第三の禁止伝説に関する扱いは公式も試行錯誤を重ねており、ギラティナはギンガ団の計画を阻む存在として、ネクロズマはウルトラメガロポリスで信仰されている神兼エネルギー資源として描かれた(ジガルデは本編ではあまり掘り下げられなかったが、アニポケでフレア団の計画の要として登場はさせて貰えた)。
また、悪の組織が自らの計画のために伝説のポケモンを狙うというのは、今や当たり前の展開であるが、それを歴史上初めて行ったシリーズは彼らが初登場したRSEなのである。