演︰中尾明慶
概要
『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』に登場する男性。息子に百瀬秀夫がいる。
1971年から紆余曲折を経て2021年にタイムスリップし、成長した秀夫と出会うも彼から「俺は、家族を捨てた自分勝手な父親とは違う」と拒絶されてしまう。
履歴書によると元は遺伝子研究を行っていた研究員だったが、発表した論文が悪魔のごとく危険なものでことごとく上司や学会に否定・一蹴され、その結果研究に行き詰っていた所にショッカーに誘われショッカー研究員になった。彼はショッカーが悪の組織である事を承知で研究の為に怪人開発に携わっていきザンジオーやサボテグロン等、数多くのショッカー怪人を作った。
また本郷猛を仮面ライダー1号にする改造手術にも携わっていたが猛の言葉により自分の所業に疑念を感じ始めていった。
また『仮面ライダー』第1話で改造された本郷に5万ボルトの電流を流した科学班が彼だったことも発覚している。
関連タグ
久永シンゴ:仮面ライダーの冬映画において始まりのライダーが誕生した時代から現代にタイムスリップして(こちらは敵に拐われて)きて、自身よりも歳が上になった身内(こちらは弟)と出会った人物繋がり。
緑川弘:こちらもショッカーの科学者で仮面ライダー開発のメインスタッフ。しかも本郷猛のかつての恩師である。
以下、劇場版の内容についてのネタバレ注意
活躍(ネタバレ注意!)
猛の言葉によって自分の所業に疑念を感じた龍之介は、ショッカーを脱退しようと試みるも、ショッカー幹部に見つかり、同時期にフェニックスから奪取していたディアブロスタンプの被験者となってしまう。
その後、ディアブロの暴走によって死んだショッカーの面々や人体実験による犠牲者の遺体と共に宇宙船に乗せられ宇宙に捨てられる形となったが、突如宇宙空間に出現したワームホールに引き寄せられて宇宙船は墜落。
そんな中で間一髪生き延びるが、辿り着いたのは2071年の悪魔が支配する世界であり、この世界でも自身が生み出してしまったディアブロに狙われ、デビルライダー軍団に追われることとなった。
しかし、老狩崎が彼を救い出し、自身が開発したサイクロトロンドライバーを彼に授け、未来を変えるために2021年に彼の精神体をタイムトラベルさせた。
2021年に辿り着いた当初はディアブロが完全復活する前に倒すことや自身の罪を1人で償うことに固執し、息子である秀夫の体を強引に借りてセンチュリーブレイクに変身したり、自身の過去を息子の秀夫や一輝達にさえ話そうとはしなかったりするなどどこか冷たい態度を取っていた。
しかし、一輝の「せっかく会えた家族がバラバラのままでいい訳がない!」という言葉で考えを改め、一輝達に協力を要請した。
その後、2071年に無防備のまま置き去りにされている自身の肉体を守るためにドライバーの力で飛羽真や倫太郎、ユーリ、大二、さくら、バイスたちの精神体を2071年へと送り、自身は秀夫と和解するべく一輝と共に説得に向かった。
途中で一輝が狩崎からの電話でディアブロが出現した富士山へと向かったが、龍之介は秀夫と約束したが果たせなかった新幹線のチケットを見せることでお互いがその事に未練を感じていたことを知り、秀夫と和解。
その後、一輝を助けるべく富士山へと向かい、秀夫と共に仮面ライダーセンチュリーへと変身を遂げ、2071年から帰還したセイバーやリバイスと共にディアブロに立ち向かい、ディアブロを撃破。ディアブロを撃破したことで未来が変わり、彼は秀夫に対して自分の代わりに孫である百瀬真一と一緒に新幹線に乗るように伝えて消滅し、一輝と飛羽真に感謝しながら自分の世界へと帰っていった。
なお、龍之介が“どこに”帰ったのかは明らかになっていない。ただし、ディアブロ誕生・宇宙への放逐が改変されなかったことは(おそらく)事実。
「ディアブロのいない2071年」にワームホールで飛んだ場合、妻は勿論のこと、1971年に小学生であった秀夫が2071年でも健在とは考えにくく、「ディアブロのいる2071年」が消滅した以上、そもそもワームホールに行かず宇宙で生涯を終えた可能性も捨てきれない。
いずれにせよ、龍之介は息子と和解はできても妻子と共に暮らせなかった・失われた時間は戻らなかったという過酷な現実の中で生きることになる。
また、仮に1971年に戻っていたとしても龍之介が所属していたショッカーは裏切り者を許さない組織なので残党や関係者に粛清される危険性は高い。ショッカーは最終的に首領に見限られ、関係者のほとんどが新たに組織されたゲルショッカーによって粛正されているため、そのしぶとさは折り紙つきである。
龍之介が猛たちに保護されてゲルショッカー壊滅まで生き延びることができればいいが……。