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編集者:空き間
編集内容:コメント後一週間待機後の編集です。編集意図はコメントに書いた通り、「Wの世界観に限った話題の項目」で「∀の内容」は蛇足かつ話が飛びすぎであり、あっても現状のように強調する必要はないと考えてのことです。ご理解ください。

概要

ガンダムエース』で連載された、隅沢克之による小説『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』。

新機動戦記ガンダムW』『EndlessWaltz』の続編であるが、デザインやシナリオを鑑みると世界観的には漫画版『敗者たちの栄光』の続編という立ち位置が近い。

本作は先の時間軸を取っていることから、モビルスーツの技術はほぼ失われた世界観となっている。しかし人型兵器は登場し、今大半は別のルーツを持つ「マーズスーツ」と呼称される。ただし一部埋蔵されていた機体や技術を復元したものは、開発したドクトルTらによって「モビルスーツ」と呼ばれている。劇中での代表例は白雪姫や魔法使い、エピオンパイなど。ガンダム顔を模した機体や、そうではないかと目される機体はいるが、正式にガンダムの名がつく機体は本編上において登場していない。

内容は映像作品から数十年後の「マーズ・センチュリー」の時代を描いた作品で、ガンダムパイロットの波乱万丈なその後、新たな兵器の登場(マーススーツ)、そして若き後継者達の活躍を描いている。

アニメ化を企図した作品だったことがカトキハジメによって明かされているも、作者はアニメ化の予定はなかったと主張するなど語弊が生じている。ただし一部はオーディオドラマ化されている。

EWとの設定の矛盾について

『EW』のラストにおいて「その後の歴史においてガンダムを含むモビルスーツと名の付く兵器が登場することはなかった」とされている。ガンダムWの世界観とは距離がある黒歴史(∀との関係)の設定はさておいて、本作と『EW』に限って言えば「世界観が完全に同一」かつ「歴史的に直近」なこともあり、この点の矛盾に当時多くの読者が疑問を抱いた。

しかし本作はこの矛盾点の解消を意図した設定を多く付けている。第一に「マーズ・センチュリー」という新時代を設定し、「アフター・コロニー」を旧時代(歴史)であると解釈している。さらに火星を舞台とするなどをして対応している節が見られる。

他にも本作の登場兵器の多くは「モビルスーツ」ではなく「マーズスーツ」としていることから、解釈次第で「EW」本家の続編としても辻褄が合うように調整はされている。

そもそも「EW」とは世界観が別のパラレルワールドである可能性もあり、漫画版『敗者たちの栄光』の続編が本作『Frozen Teardrop』である可能性も小説の巻末に示唆されている。

よって本作がガンダムWの歴史的に組み込まれる場合の矛盾は、その多くを可能な限り解消している。

主な登場人物

主人公。唯一他のメンバーと違ってコールドスリープしていたため年を取っていない。新たなガンダムである白雪姫に搭乗し、本編のようにリリーナを「殺す」ために行動を開始する。

かつてのデュオ。戦後に平和に馴染めず生活や性格が荒れ、不義理な行動を取り続けるも、最終的に後継者や守るべきものを得て更生していく。

かつてのトロワ。自身に昔の名前を与えてくれたドクトルSの名前にあやかって付けられていると見られる。ちなみにTはトリトンのと読む。キャスリンとともにサーカスの興行を行っていたが、戦乱の機運を感じてガンダムの必要性を悟り、エンジニアとしての才能を活かして開発(復元)を実行に移す。相変わらず寡黙だがかつてと比べると温和になったとされ、さらにじじい呼ばわりされてムッとするなど感情がわかりやすくなった。

かつてのカトル。ドクトルTとおなじく縁のあるH教授の名前を借りている。それぞれが年月の経過から容姿が老けたことが描写される中、彼だけは青年として描かれる。

かつての五飛。ヒイロを除けば老いてなおバリバリの現役でMSパイロットをこなす化け物。ガンダムエピオンをエピオンパイとして復元し、自ら搭乗する。

編集者:空き間
編集内容:コメント後一週間待機後の編集です。編集意図はコメントに書いた通り、「Wの世界観に限った話題の項目」で「∀の内容」は蛇足かつ話が飛びすぎであり、あっても現状のように強調する必要はないと考えてのことです。ご理解ください。