概要
かつてのロームフェラ財団のOZのMS設計製造担当技師長。アオイの夫で、後にヒイロになる少年の義理の父でもあり、トラント・クラークの年の離れた兄でもある。
AC175年にドクターJ達の離反でトールギスの開発が凍結された後、ツバロフ・ビルモン技師と共にMS開発を任されるようになり、トールギスを安全かつ簡略化した機体として地球圏統一連合軍の量産型MSリーオーを設計・開発し、またトールギスの機動力を参考にしたエアリーズも開発している。更に宇宙要塞バルジの設計も手掛けた。
ただ、これらのMSは連合軍があまり有効的な使い方をしていた無かった為、無用の長物となりつつあったがAC186年にトレーズ達スペシャルズがMSでモガディシオ制圧作戦を成功させたおかげでその有用性が認められる事となった。
だがトールギスの先祖返りとも言えるMSグライフが作られた事で自分の功績が否定されたと激怒して技師長を辞任し、連合軍の技術顧問となる。
確かに彼は非常に優れた技術と堅実な設計はMS関係者からの評価こそ高いものの、一般人から見ると華に欠けており、彼は正当な評価を受けられないことに対し劣等感を抱いていた。
だがバルジ完成セレモニーにて起きたグライフを奪った反連合レジスタンスによるテロ事件にアディン・ロウと共に巻き込まれた際に目の前でアオイを失い、そして養子を守るべくその場にあったリーオーⅢ型こと新型キマイラに乗り込んで立ち向かった。技術者としての知識を利用して引導を渡すかの如くグライフを3機倒したものの相打ち同然となって死亡した。
そして養子はアディンと共に行動し、そして後に指導者ヒイロ・ユイの名を与えられ、ガンダムのパイロットになっていく・・・
彼が遺したもの
彼が自信を持って生み出したMSリーオーは長きに渡って生産され、連合軍やOZ、果てはホワイトファングなどのレジスタンスで運用されており、またバルジも連合とOZの要塞として195年にガンダムエピオンに破壊されるまで使われ続けていた事は確かである。
ヒイロは劇中にて何度かリーオーを使用した事があったがこれは彼は養父が作ったMSに対する無自覚な愛着があるようでリーオーの有用性を証明する為に使っているとも取れる。またとある回で窮地に陥ったヒイロをリーオーが決死の行動で救った事があり、皮肉にもヒイロは養父が作ったMSに助けられた事になる。