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概要

かつてガンダムデスサイズを駆り戦っていたガンダムパイロットの一人、デュオ・マックスウェルの数十年後の姿。戸籍名は『ジェームズ・クラーク・マックスウェル』。

過去(EW~FT開始前)

かつてはガンダムパイロット唯一の常識人として知られている彼だったが、実はメンバーの中で最も平和に馴染めない性格だったため、自身のアイデンティティなどに悩んで性格が荒んでしまい、サリィ・ポゥからも「心が空っぽになっている」と評されている。

自身の使命を果たして戦争とは無縁になった後、平和にも馴染めず人生の目的を見失った結果、煙草を覚えたり酒浸りになる。そして戦後に同棲していたヒルデ・シュバイカーに数ヶ月で別れ話を切り出され、腕を折られつつ関係が破綻する。その後、テラフォーミング最中でまだ荒廃していた火星に自身が求める世界を求めて移住する。

火星では二代目の相棒となったバイクを飲酒運転状態で飛ばしたあげく、事故で重傷を負う。しかし丁度火星で再会したヒルデの所に転がり込み、プロポーズして結婚する。しかし実は愛があってのことではなく、事故で壊れた相棒(バイク)の修理費用を無心してもらうためという不純な動機で、金だけ借りて用が済むや否や逃走し、再び放浪生活を始める
さらなる放浪の旅の後、縁のあった火星在住の神父の元に立ち寄ると、怒り心頭のヒルデと再会。さらに多額の借金の保証人にされていたことが発覚する。この神父もギャンブル狂いで人生を破滅させたというあまり徳の高い人物ではなく、彼の死後、莫大な借金と彼が抱えた孤児院の運営を全て背負わされることになる。
(ちなみにデュオ自身は自分が神父に貸した金をチャラにするなど気前のいいことをしている)

教会で再会したヒルデからは正式に離婚を叩きつけられ、さらに自分の背負った借金返済と自分似の少年を含めた孤児院の子供達を養うため、賞金稼ぎとして働かざるを得なくなる。ただ離縁したヒルデも、孤児達に愛着が湧いたことから、結局デュオと共に教会の運営に携わり続けている。

シスターとなったヒルデが勝手に名付けたデュオ・マックスウェル(二代目)に自身の名前を譲り、その後はファザー・マックスウェルを名乗っており、この名前は火星の裏社会では賞金稼ぎとして名の知れたものになっていた。
そしてキュレネの風と名乗るかつてのゼクス・マーキスと再会する。火星の風土病のせいで年上のゼクスより老けて見える「初老」の風貌とのことだが、オーディオブック等ではかろうじて顔の一部が描かれているが、そこではあまり感じ取れず(口元にはっきりと分かるシワが見える程度)、ナイスミドルといった風貌になっている。またゼクスの娘であるナイナ・ピースクラフトはヒルデが運営する孤児院に預けられている。
その後、孤児院襲撃事件、巨大津波などにより、二代目に生き残るために戦い方を教えてほしいと頼まれ、正式に二代目をガンダムパイロット「デュオ・マックスウェル」の後継者と認める。そしてかつてのガンダムパイロット「ヒイロ・ユイ」に匹敵するパイロットにまで鍛え上げる。

本編

MC22年、地球圏統一国家大統領ドロシー・カタロニアによって、オペレーション・ミュートスが発動する。ファザーはデュオとともに、作戦の成否を握るオーロラ姫を覚醒させるために必要なデータをプリベンター火星支局北極冠基地に届ける。眠りから目覚めたヒイロとデュオに、新型MS「白雪姫」と「魔法使い」に搭乗するように促し、プリベンターと共に戦場をサポートするアドバイザーの立場として作戦を開始する。

戦後にまさかの火星大統領に就任。デュオ自らをして「クズ」と称する程に人生の底辺を這いずり回った過去は、むしろ過酷な環境で生きる火星の住人にとっては身近でウケが良く、賞金稼ぎとしての知られた名を通じて「泥水をすすりどんな手段を使っても生きる」という精神が評価されたのである。そのほか、様々な根回しはありながらも、選挙の結果見事に三代目火星大統領へと就任する。そして新たなる相棒を補佐に戦争で荒廃した火星復興のために尽力する。また、最終的にヒルデは大統領夫人になったことが示唆されており、結局再婚したようである。ただ相変わらず喧嘩が絶えない関係らしい。

設定について

劇中では一番の常識人ながら、『FT』では平和維持のために新たな道を選んだ他の元ガンダムパイロットらとは対象的に、先の通り人間的には大きく荒れて堕落し、風土病で老け込み、あげく借金を背負わされるなど散々な人生を送る展開となった。

無理のある設定と思われるが、実は本編は勿論、小説や漫画等等でも詳細に伏線は張られていた。デュオは「ガンダムチームの中では常識人ではあるが、幼少期の凄惨な過去に加えて、工作員として血腥い人生しか送ってこなかったため、一般人と自身の「常識」や「平穏」に大きな齟齬があったためである。
他のメンバーと比べてコミュニケーション能力の高い性格も相まって、なまじ世間と交流しやすい分、自分のアイデンティティと世の中との齟齬が余計に明白になり、上手く馴染むことができなかったのだと思われる。実際コールドスリープ状態だったヒイロはさておいて、他の面々がMSを復元させる仕事をしていたことを考えると、デュオはそういった流れに見事乗りそびれてしまったのである。

転落人生ばかりが取り沙汰されがちだが、成り行きとはいえ子供達を養いつつ導き手として再起し、他の面々とは違う形で平和を模索。最後に大統領にまで上り詰める大逆転劇を起こす姿は、本編以上の見所と言えるだろう。本編でも貧乏くじを引きどん底に落ちながらも、最終的には再起していた展開を考えると、逆境から這い上がっていく様こそデュオの本質なのだろう。

劇中では比較的童顔だったデュオが少し老けたことにもショックを受けたファンも多かったが、それだけに他のガンダムパイロットにはない渋さを醸し出している。また、あまり褒められた生活をしていないデュオを非難する声もあったが、反面人間離れした性格をしていた他のメンバーにはない「人間臭さ」を評価する声もあった。
オーディオドラマでも本編と同様に関俊彦が再演。渋みを加えた演技を披露じている。

ヒルデとの関係

一度は別れるが最終話で再婚を果たしたようである(争いは絶えない関係らしい)。今後も破局復縁を繰り返す関係性になることが示唆されているが、それでも大統領と大統領夫人にまで上り詰めた二人の縁は、切っても切れないものだろう。

関連項目

FrozenTeardrop

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