「ラナグリン共和国より4機の機影を確認した」
「奴らはこの俺だけで倒す」
「ナタク・・・発進する!!」
概要
新機動戦記ガンダムW Frozen Teardropに登場したガンダムエピオンの2号機である。ラナグリン共和国にあるガンダムエピオンのデータをハッキングし、そのデータを元にプリベンター火星支局北極冠基地に滞在する老師・張が1年の歳月を費やし完成させる。名称の「パイ」は中国語で「白」の意を持ち合わせる。
基本性能面はオリジナルのエピオンと同等であるが、かつて張五飛が搭乗したシェンロンガンダム、アルトロンガンダムの特徴を色濃く反映されている。右腕にはドラゴンハング、ビームトライデント(ヒートロッドはオミットされる)が装備され、機体のカラーリングはトールギスⅡを彷彿させる、青と白のツートンカラーで統一されている。機体のカラーリングについてファザー・マックスウェル(デュオ・マックスウェル)は当初トレーズ・クシュリナーダの呪縛から五飛が未だに逃れられていないのでは、と心配していたが、再び「哪吒(ナタク)」の愛称を授けて戦っている姿から、それは杞憂であったようである。モビルアーマー形態では右腕のドラゴンハングが両脚部の間に付くので三つ首竜の様な形となる。
劇中での活躍
MC0022年、火星連邦政府に独立戦争を挑んだラナグリン共和国が地球圏統一国家管轄のプリベンターの動きを察知し、ガンダムエピオン初号機と3機のビルゴⅣを出撃させ、プリベンターの殲滅作戦を開始する。迎え撃つべく老師・張が自ら開発したガンダムエピオンパイに搭乗し、ファザー・マックスウェルの制止を振り切り単独で出撃する。量産機の性能を遥かに超越したビルゴⅣとゼロシステム起動のエピオン初号機を相手に当初は苦戦するものと思われた。しかし、老師・張の現役時代と全く衰えない操縦技術とゼロシステムの予想をも上回った五飛の機体に対する愛着(完璧な整備によって初号機と僅かな性能差が生じた)によって互角の戦いを繰り広げる(ファザー・マックスウェルは奴はバリバリの現役だと賞賛する)。しかし決定打を決めることがでずに徐々に追い込まれてしまう。そのためキャシィ・ポォが上司である老師・張にゼロシステム起動を懇願し、老師・張はゼロシステム起動を決心する。
同じ頃、白雪姫(スノーホワイト)に搭乗したヒイロ・ユイもまたゼロシステムを起動して別行動で作戦を開始していたために、両機のゼロシステムが互いに干渉する。ゼロシステムが導き出した答えは、エピオンパイと白雪姫(スノーホワイト)&魔法使い(ワーロック)の連携による迎撃であった。そこで老師・張は自らが囮になり敵機体を誘導する、待ち構えていた白雪姫と魔法使いの連携攻撃により、見事ビルゴⅣとエピオン初号機の迎撃に成功する。
関連機体
OZ-13MS ガンダムエピオン