概要
近畿大学在学時に小池一夫率いる「劇画村塾」に入門、翌年「コミック劇画村塾」でデビュー。
卒業後はタカラの営業マンとなり、漫画家とサラリーマンの「二足のわらじ」をはくようになる。タカラでは順調に出世するも、1994年に退職、一時専業漫画家となる。
いくつかのゲームのプロデュースを手がける。ここで素材を組み合わせるだけで漫画が描けるツール(後のコミPo!)を思いつき、セルシスを経てウェブテクノロジに転職し、2010年12月にコミPo!発売に至った。
2012年からは電子書籍の会社BookLive!に在籍。
2014年には京都精華大学特任准教授にも就任した。
評論家およびエッセイストいわく『見事に転職をこなしているのは、彼はサラリーマンとしても優秀だから』とのこと。
デビュー当時は劇画調だったが、今は手塚治虫調の絵になっている(通称・手塚モドキ)その手法を得るに至った詳細はサイゾー誌に掲載されていた「教えてっ!真夢子おね~さん」に描かれている。
ただし、シュールなギャグに加え、ブラックな下ネタを連発してくる作風は昔から変わっていない。
さりげなく漫画にカエルのケロタンが出ていたら田中圭一だと思え!
なお本人のpixivアカウントはこちら。(後述のTwitterアカウント名である「はぁとふる売国奴」名義)
・・・一時凍結を受けていた。
※pixiv内でタグ検索するよりもタイトル・キャプション検索するとかなりの作品が確認できる。
主な作品
オリジナル漫画作品
- 『ドクター秩父山』:横長ワイドなコマに当時としては画期的な劇画調の四コマ漫画(入手可)。
- 『ピースケの冒険』:まさかの少年サンデー連載。
- 『ヤング田中K一』:自らの半生を漫画にした田中圭一版『まんが道』。続編あり。
- 『教えてっ!真夢子おね~さん』:オナニー大好き真夢子おね~さんが犬のピンチョ君と「ニコニコ動画の宣伝について」「pixivの活動(片桐孝憲氏が登場しそれを力説する)」等の話題を解説する。
- 『うつヌケ』:10年に渡るうつ病から脱出した自身の体験を基に、同じく「うつトンネルから抜けた」人たちの体験談をレポートしたドキュメンタリーコミック
パロディ・二次創作・挿し絵など
- 『死ぬかと思った』シリーズ - 表紙絵および漫画版、ちょっとH版を描いた。山羊の目よお子が「死ぬかと思った」体験談を紹介するほか、有名人へのインタヴューによる「死ぬかと思った」話(岡田斗司夫さんが「金玉をぶつけて」困った等)が収録。
- 『鬼堂龍太郎 その生き様』:集英社ビジネスジャンプ連載作品、単行本全4巻。原案はいたって真面目なサラリーマン漫画だったのだが、田中の独自解釈により楽屋オチと下ネタだらけのお下劣漫画と化した。絵柄がいつもの手塚調ではなく本宮ひろ志風になっているのも特徴。
- 『神罰』:製本から、大体の絵まで手塚治虫のパロディコミック(若干永井豪風 本宮ひろ志風 などが入る)。特に収録作『局部くん』はトラウマ。
- 『神罰1,1』:改訂版。上記の他、「西原理恵子」のパロディ絵で暴走する何かへ『ジャングル大帝』のレオがツッコミをする話「ジャングル小帝」が収録。
- 『Comicサイテー』 - 正式タイトル「田中圭一マガジン~」、やっぱりいつもの田中漫画。
- 『ちきう☆防衛隊!セハガール』:セガ・ハード・ガールズの公式コミカライズ作。田中圭一は第一弾を担当。その第一弾はセガ・ハード・ガールズ 公式サイトで読むことができる
- 『Gのサムライ』:時代劇画・島流しされた侍の自慰行為…好評につき重版!!
パスティーシュ作品
- 『グリンゴ2002』:まさかの手塚プロ公認。バブル以後の世界を舞台にしている。
- 『山口六平太・特別編』:ビッグコミックの看板作品の一つ。亡くなった作画者高井研一郎の一周忌として原作者の依頼を受けた読み切り作品。2018年
- 『カップ焼きそばの作り方を書いたら』:表紙絵、挿し絵を担当。
- 同人誌作品:松本零士、名作アニメのパロディ漫画の数々
サラリーマンとして企画・制作を行った作品
- アクアノートの休日2:田中が初めてプロデュースを行ったゲーム。田中にゲーム開発経験はなかったが、タカラ時代の管理職経験を買われて起用された。
- 建設重機喧嘩バトル ぶちギレ金剛!!:重機で対戦格闘を演じるバカゲー。本宮ひろ志がグラフィックを手がけている
- コミPo!:素材を組み合わせるだけで漫画が描けてしまうツール。田中のサラリーマンとしての代表作と言える。
- コミPo! マンガ入門:勿論制作に関わっている。
関連イラスト
田中圭一のキャラまたは田中マンガのパロディなど
その他
実は田中氏は師である小池一夫氏に関する告発本を出す計画を立てていた。過去に小池氏から破門されていた事(圧力らしき事も言われたらしい)も明かしたが、計画の発端となったのが2017年に小池氏と内弟子の間に起きたトラブルがきっかけだったという(この告発の為に田中氏は関係者への取材を行っていた)。しかし、2019年4月17日に小池氏が逝去した事により田中氏は告発本の計画を白紙に戻した。本人曰く「死体蹴りは趣味ではないから」だという。また、この出す予定であった告発本の内容は今後一切公表しないとの事。
関連タグ
外部リンク
4コマ漫画ブログ『みなりの青春』
田中圭一の「ペンと箸」 - 手塚治虫ら有名漫画家が愛した料理をその子ども達に訊くインタビュー型グルメ漫画。