概要
カメムシ亜目に属する昆虫の総称。コンパクトな体付き、尖った口吻とつぶらな瞳が特徴。前翅は半分のみ硬化するため、背中に畳んでいると往々にしてXの字形の模様ができている。この類の別名「異翅亜目」(異翅類)がこの特徴に因んでいる。
臭いにおいを出すことで知られているが、これはオナラではなく脚の付け根から分泌される化学物質である。ただし、「オオクモヘリカメムシ」「キハラヘリカメムシ」が出す匂いは青リンゴの香りに非常に似たものを出す。
臭いものを出す虫として「ヘコキムシ」「ヘッピリムシ」とも呼ばれる。
力士そっくりなジンメンカメムシや、ハート型の模様が可愛らしいエサキモンキカメムシなど、様々な種類のカメムシが存在する。
大半のカメムシは植物の汁を吸う草食性であるが、獲物に口吻を差し込んで捕食するサシガメやタガメなど、人間を含めて脊椎動物の血を吸う種類(ナンキンムシなど)も存在する。臭いにおいに加えて、草食性と吸血性のものはよく害虫として扱っている。代わりに捕食性のサシガメは益虫とされることがある。
水生カメムシ
水生のカメムシは、姿は一般のカメムシとはやや異なり、「カメムシ」と呼ばないものが多い。
主な種類は次の通り。
- アメンボ:該当項目参照。
- タガメ:該当項目参照。
- タイコウチ:姿としてはお尻から長い呼吸管が伸びたほっそりしたタガメといった感じの姿。長い呼吸管を水面に突き出し、水生動物を捕食する昆虫界の水遁忍者。水田などの浅い水辺に生息している。
- ミズカマキリ:名前に反してカマキリではなく、れっきとした水生カメムシである。タイコウチに近縁で、カマキリのように発達した前脚で水生動物を捕食する肉食性の昆虫。
- コオイムシ:タガメに近縁で、全体的に小型の丸々としたタガメのような印象を受ける昆虫。その名の通り、メスが産卵した卵を孵化するまで背負うタツノオトシゴじみた生態を持っている。食性はやはり、水生動物を捕食する肉食性。
- マツモムシ:後ろ足がオールのように大きく発達し、背泳ぎをする。他の水生カメムシ同様に、水生動物を捕食する。
関連項目
コリアンダー(パクチー):香りがカメムシに似ている事から、日本では「カメムシソウ」という別名がある。
カメムシをモチーフにしたキャラクター
スティンクバグオルフェノク 流感のウチュセルゾー バグスティンク
ハンカクサイ
- セミラミス(fate):毒を撒き散らす様からモードレッドから「カメムシ女」と呼ばれている。ちなみに、「セミ」はカメムシの仲間である。
- 太田牛一(織田シナモン信長):転生する生き物の一つにカメムシがある。