「君たちなら知ってるかなァ……賢者の石。」
「力が欲しイ…手に入れるためニ…守るためニ…維持するためニ…絶対的な力が必要ダ…!」
「人間舐めるなよ、ホムンクルス!!」
CV:宮野真守
演:渡邊圭祐(実写映画版)
概要
アメストリスの東、砂漠を越えた先にある大国・シン国の第十二皇子にあたる少年。
シンの皇帝となってヤオ族を興隆させるべく、賢者の石を求めてアメストリスを来訪する。
年齢は15歳。
人格
常に笑顔で飄々としてはいるが、幼い頃から後継者争いの渦中に身を置いていたため、非常に強かで頭の回転も早い。
目つきが悪いことと老け顔であることを少々気にしている。
シン出身者の例に漏れず、大食い。そして皇族の共通点なのか、よく行き倒れ、なにより勝手にふらふらと出歩くためよく迷子になっている。ただし、方向音痴ではなく、むしろシン出身者固有の『気』の感知能力などを駆使できることから地理勘はいい方で、単に見知らぬ土地でほっつき歩くせいと考えられる。
ホムンクルスになった時もグリードを受け入れ、二重人格の様に自我も残っているなど精神的にもかなり強い。
そして強欲の権化であるグリードに気に入られるほどの強欲。
能力
身体能力と武術の腕が非常に高い。体術と剣術に優れ、その実力は手負いのランファンを担いだ状態でキング・ブラッドレイと切り結んで見せるほどである。
グラトニーを爆弾で吹き飛ばしてから再生途中にワイヤーで縛り再生する自らの肉で締め付けられる事で逃げられなくするなどとても頭が良く、幼少期から命を狙われて育ったためセコい手口も心得ている。
シン出身者固有の『気』の感知能力によって多数の魂を持つホムンクルスと人間を識別できる。変身能力を持つエンヴィーには特に有効だった。
異母兄妹のメイ・チャンと違い錬丹術は使えない。
行動の来歴
- しかし、すぐにセントラルで行き倒れ、不法入国者として軍警察によって御用となる。
- 今後は上記の三人で、グラトニーの腹の中からの脱出を決行。成功するが、行き着いた先で「お父様」に遭遇し、一度肉体が死を迎えたグリードの新たな素体として選ばれ、グリードの意識を宿した賢者の石を体に注入されてしまう……
- が、辛くも己の意識を保った状態で内面世界でグリードと対峙・対話し、その上でグリードを受け入れ、納得ずくでグリードの意識に肉体の主導権を明け渡す。(ただしそれでもリン自身の魂と自意識はグリードに溶け込まないまま残って、隙あらばいつでも表層に出て肉体の主導権を奪い返そうとしており、そのしぶとさとブラッドレイ大総統とは違う「強欲なる王の道」を語る根性については、ブラッドレイや彼にそれを語るグリード本人ともども、呆れと苦笑交じりに賞賛されていた)
- 以後は物語終盤まで「グリリン」とも呼ぶべき奇妙な共生状態のまま活動を続ける。