プロフィール
概要
『Fate/strange Fake』における2人目の狂戦士のサーヴァント。
小説版第3巻で初登場。スノーフィールドの火力発電所地下で黒魔術師のハルリ・ボルザークに召喚された。
しかし、狂化スキルが原因か召喚されて間もなく暴走しハルリに重傷を負わせてしまった。
その後は狂気に任せて単独行動するかと思われたが、その後登場した白い女によって・・・
5巻登場時には光帯を背負った機械の巨人といった異様な姿をしており、様々な要因が重なり追い詰められたギルガメッシュにトドメを刺した。
人物像
四本足の蜘蛛か異形と化した獅子の機械人形の様な不気味な姿をしている。
バーサーカーらしく言語能力は失われており、小説版における台詞はカタカナ・英語・■の記号が混じったものになっている。
存在が人間にとっての災厄の塊であるため、メソポタミア神話の神としての特徴であるメラムも現代に合わせて調整されており、電気や火薬などを操る人間の文明自体が災厄であるとしてこのような姿で顕現さている。
真名
いつか、エルキドゥも、花みたいな人に会えるといいね
メソポタミア神話に登場する怪物。かつてエルキドゥと友誼を結んだ怪物フワワ。
レバノン杉の森の番人であり、杉の入手と怪物フワワの退治を目的とするギルガメッシュとエルキドゥと戦い討伐された。また、生まれたばかりの理性を持たぬ、まっさらな状態の泥人形であったエルキドゥの最初の友人であり、育ての親とも言える関係にある。
三人称は、彼女と呼ばれることから性別は女性。
神々からは完全な人間と称され、生まれたばかりのエルキドゥは神々から彼女を元に人間を学ぶよう命じられていたが、当のそれは世界の全てを憎む怨嗟の咆哮を上げていたという。
後に神々の認識は誤りであったこと、自身もシャムハトやギルガメッシュと出会わなければそう思い込んでいたとエルキドゥは回顧している。
『流石にわかる。ありゃあ、オレの母上の術と同じ類の何かだ。』
『チッ……。ああなるまで……いったい何人のガキをこね合わせたんだ?』
『ぼくが確認できた知性は、2891個あったよ。……正気を保っていた知性は、一つだけだった。』
フワワの正体、それは約3000人もの人間の子供(の魂?)をこね合わせて作り出された肉の塊(神の人形)である。
無論ただの人間、ましてや子供がそのようなことに耐えられるわけがなく、たった一人の少女のみが唯一正気を保っていた。
上述の『彼女』とはこの少女のことを指し、他の子供達も含めて彼女たち(あの子たち)と呼ばれる事もある。
しかし、ギルガメッシュとエルキドゥが討伐しにやってきたときは、彼女も既に狂気に塗りつぶされてしまったのだと思われる。
黒幕側は以下の特徴を持つサーヴァントを呼ぶための触媒を用意していた。
能力
ハルリと一緒に行動するフィリアによるものなのかは不明だが、姿と音と魔力を遮断する光学迷彩の能力を持つ。
口からは業炎を吐き、時間の経過やマスターの強い意思に応じて機械や瓦礫などを取り込んで巨大化し、ケーブルやワイヤーを触手のように振り回す。
大きな爪を持っているとされる。とあるシーンでは大地から巨人のような腕を創造していたため、エルキドゥと同様の能力を持っていると推測される。また伝承通りに口から火を吐き、七つの光輝をまといそれをビームとして撃つことも可能。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
ハルリ・ボルザーク※ | A++ | A++ | C | A | D | A |
※ステータスは女神イシュタルの影響有り。
保有スキル
狂化(A) | バーサーカーやクラススキル。幸運と魔力を除くステータスが上昇するが、言語能力を失い複雑な思考ができなくなる。 |
---|---|
守護の巨怪(B-) | 特定の場を守護する際、己の能力を上げる。最終的に守りきれなかった伝承を持つ為ランクはB-にまで落ちている。 |
畏怖の叫び(A++) | 生物としての本能的な畏怖を抱かせる咆哮。とある女神の加護がある状態ならば、かの英雄王にさえ影響を与える事ができると言われている。 |
魔力放出(厄災)(A) | 洪水や地震など、人類にとっての様々な厄災をゆかりとする力を光輪を通じて放出する。条件にもよるが、放出の方向を絞れば数百キロメートル先にまで届く。厄災を浴びたものはその種類に合わせたダメージを受ける。 |
宝具
不明
別作品での活躍
Fate/EXTRA CCC
ギルガメッシュのSGで名前のみ登場。当時はフンババと呼ばれていた。
Fate/GrandOrder
エルキドゥの幕間Ⅰでの回想にて登場。
初めて会話シーンが登場し不思議な話し方(例:ぼくと書いてわたしとルビを振る、またその逆であったり等)、エルキドゥに対し次に会うときは自分は自分じゃなくなっている(要約)と告げるなど奇妙な点が多く見られた。
エルキドゥの幕間Ⅱではとある人物の手によって暴走したシミュレーターに出現、フワワと戦うことになる。
ただし、一つ一つの個体が魔獣としてバラバラな状態で出現しており、最初はそれぞれが一文字づつ言葉を発し意思を示していたが、やがてバラバラに言葉を発し始め、憎悪と狂気のままに襲いかかってくる。
バトルでは聖獣系エネミー及びケガレガミの姿で無数に登場するが特筆するべきはその名前で、その名も
『人』
である。(ただし一体だけ例外がいる)
多くのプレイヤーはこの戦闘時に流れたBGMも相まってとある存在を想起し、七章、幕間Ⅰに続くトラウマに震え上がった。
なお、クラスは「ルーラー」である。
関連人物
生前
かつての同胞であり、友人にして親子にも近い関係。
エルキドゥにとってフワワの事は英霊になってからシステムの一部がアップデートされた事で感じたもう一つの後悔とのことで、『FGO』ではフワワの魂を救済する方法をカルデアのサーヴァント達から見い出そうとしている。
かつて戦った相手。神をも恐れぬ彼の唯一の恐怖の対象こそフワワであるが、恐らくその力に対してではない。
創造主。だが叙事詩ではフワワと戦うギルガメッシュに加護を与えたとされる。
レバノン杉の森の持ち主であり、フワワに番人の役目を与えた。
神々の中でも彼女達はフワワを完全な人間とは思わなかったという。
Fate/strange Fake
彼?を召喚した女性マスター。一度は自身の暴走で重傷を負わせてしまうが後に正式に契約。一応彼女を守ろうと言う意思は残っている模様。
自分の召喚に居合わせた白い女。彼女の指示でハルリと契約を正式に結んだ。彼女(に取り憑いた何者か)の得体の知れない雰囲気に恐怖を感じている。
Fate/strangefakeにおけるギルガメッシュのマスターにして、エルキドゥがフワワと境遇が似ていると評した人物。幾千幾万の命を煮詰め上げた、鈴生りの呪詛。
Fate/Grand Order
同じく無数の人間を素材に生み出された者。フワワが完全な人間として魂を主体として作られたのに対し、こちらは原初の人間を目指して肉体を主体として作られた。
同じ無数の子供の集合体。ただし、フワワが神が明確な意図を持って作り出したのに対し、こちらは人間社会の汚点として自然発生したという違いがある。
余談
伝承とは異なるロボットのような姿で登場した理由については召喚時の触媒(マズダ?)の影響や本来召喚されるはずだった英霊の影響(霊基が融合している?)などが考察されていた。