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ハンババ

はんばば

ギルガメシュ叙事詩に登場する、杉の森にエンリル神がおいた守護者。
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名称と由来


名前のつづりはHumbaba。(日本の文献での一般的な表記はフンババ)。
またシュメール語での名前はフワワ(Huwawa)。
エラム(メソポタミア東方、現在のイラン周辺)に住んでいたエラム人の神フンバンが元という説もある。

姿かたち


一般的には長い髪ともみあげを持った皺だらけの顔(この皺は腸を表すとも)、腕にはライオンの爪をもった人の姿。(1)発掘されている焼成粘土製像はこれ。

ホルヘ・ルイス・ボルヘスの「幻獣辞典」ではウシの角とハゲワシの爪を持ち、尾と男根の先端が蛇になっている巨人。

概要

ギルガメシュ叙事詩におけるハンババ


その声は洪水、その口は火、その息は死をもたらし、60ベール(1ベール:約10.7km)の範囲の獣の雄叫びを聞きつけるとされる、エンリル神が定めた杉の森の番人。
7層に及ぶメラム(2)と呼ばれる輝きで身を守っており(7枚の鎧とする文献もあり)、そのうち6枚を脱いだ状態でさえ、ギルガメシュエンキドゥの二人を相手にして互角以上、倒すために太陽神シャマシュの支援を願わねばならないほどだった。

ギルガメシュの願いを受けてシャマシュが送った八つの風を顔に受け、身動きできなくなったところを2人によって捕らえられて敗北。
その際ハンババは命乞いをしたが、受け入れようとしたギルガメシュに対してエンキドゥがそれを拒絶、エンキドゥによって首を切り落とされた。

殺される際、エンリルが2人を長生きさせぬように、そしてエンキドゥがギルガメシュよりも長く生きることがないようにという呪いをかけている。

叙事詩以外でのハンババ


テラコッタ製のハンババの顔をした護符が多く出土しており、魔除けの護符として使われていたと考えられている。

RPGのモンスターのひとつとして登場する機会が増えているために、邪悪な敵としてのイメージも生まれているが、最高神であるエンリルによって番人に任じられていることからわかるように、邪悪な存在というわけではない。

注釈

(1) Jeremy Black and Anthony Green著 Gods,Demons and Symbols of Ancent Mesopotamiaより

(2) メラム:神性を表す輝き。神や英雄、一部の王などが持っており、それを受けた者が恐慌状態になるなどの影響を受ける場合もある。

関連項目

メソポタミア神話 ギルガメッシュ エンキドゥ

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