概要
読み方は“しんろく”、若しくは“しんろく”。
霊力を持つ鹿、あるいは神の使いとされる鹿の名称。また、神の使いとして神社で飼っている鹿を指す事もある。中でも奈良県の春日大社の鹿が有名である。
そのいわれは雷神タケミカヅチが鹿島神宮から遷る時に白鹿に乗って来た事によるとされており、しばしは神が宿る依代として捉える事もあるという。
また、伝説では次のような話が伝わっている。
神島(野崎島?)では昔から鹿は神様の使いとされ大切にされていたが、とある不信人な男が、そんなものは迷信だといって島に上陸。そこで出会った1頭の立派で美しい鹿に猟銃を向けた。
男は一発、二発と発砲するが何故か何も手ごたえを得ることが出来ず、焦りながらも三発目を撃とうとした時、沢山の鹿がどこからともなく現れ、男を何重にも取り囲み睨みつけて来た。
流石の男もこれには恐れおののき、命からがら島から逃げかえっていったという。