概要
男との交流を禁じられた忍者(くノ一)集団『あかね組』に属するくノ一達の日常を描く。
男を知らないが為に起こるくノ一達の妄想や勘違い、ハプニングが物語の主軸となる作品だが、話によっては、そうした男に関する要素があまり絡まないものも存在する。
また、主人公や話の中心となるグループこそ設定されているものの、話によってはそれ以外のグループの目線で描かれるものも少なくなく、一種の群像劇やオムニバス形式も取っている。
因みに始まりは作者の何気ない一枚のイラストと呟きだった。
物語
人里離れた山の奥深くで、とあるくノ一集団が暮らしていました。
その集団の名は、 あかね組。個性豊かなくノ一たちが複数の班に分かれ、互いに切磋琢磨しながら己の術を磨いていたのです。
そんなあかね組には、“男性との接触禁止”という、絶対に破ってはならない鉄の掟がありました。
あかね組・戌班の班長である見習いくノ一のツバキは、 組の長も認める忍術の使い手で、 周囲からも信頼を寄せられる筆頭格でした。
しかし、ツバキにはどうしても気になることが。
それは、これまで見たことも、 触れたこともない“男”のこと。
一度、お会いしてみたい――
考えれば考えるほど、 止まらない胸のうずき。
登場人物
戌班
ツバキ
主人公。戌班班長。常に敬語で話す。掟を厳格に守り、個性的な班員2人を束ねる真面目なしっかり者。忍術の腕前も確かな物であり、あかね組の中でも優等生の部類に入る。
しかし、年頃故か男に対しては少なからず興味を抱いており、そのせいで先生からの指示に戸惑ったり、忍術が暴発してしまう等の年相応だったり、純情だったりする一面を見せることもある。
基本的には温厚で誰に対しても手を差し伸べる心優しい性格だが、班員に対して誘拐等の強引な手段で関わろうとした者にはベニスモモやヒナギクがたじろぐ程の険しい形相を見せ、怒りをあらわにするなど、所詮『怒らせると怖い』タイプ。
後に生徒の中で唯一あかね組の秘密を知ることになる。
サザンカ
CV:根本京里
小柄な体と波紋のような瞳が特徴。ツバキを『姉さま』と呼んで慕っており、彼女との添い寝が大好き。
生意気盛りで口が悪く、事あるごとに授業を抜け出すなどの掟や言いつけを破る問題児。
人見知りで、初めて会う人物には冷たく接してしまうものの、素直になれないだけであり、気遣う等の優しさを見せることもある。
また、『好きな子ほどちょっかいをかけたくなる』性格でもあり、現在はリンドウがその対象。
嘗ては今以上にいたずら好きであり、気難しい性格も相まって周囲を困らせ、自身も周りと接触しないようにしていたが、班決めの山登りで怪我を負った所をツバキに助けられて以降は彼女に心を開き、人格的にも多少丸くなった。
アサガオ
CV:鈴代紗弓
褐色肌と少し高めの身長が特徴。サザンカに比べれば真面目だが、結構な食いしん坊であり、サザンカに食べ物で釣られては問題行為に加担させられることがよくある。
忍術全般が苦手だが、ツバキとサザンカを二人纏めて背負える程には力がある。
夜目が効く。
CV:小原好美
第11話から登場。男女が共に暮らす里からの転入生。ボクっ娘だがこれは若い男が少なくなったために長から男として育てられた名残り。
極度の恥ずかしがり屋であり狐面で常に素顔を隠している。あかね組に預けられたのも、そんな性格故に男らしくならなかった為に結局女として育てることになったため。
他者をその場に呼び出す術を使えるが、体力を著しく消耗する。
その特徴的な装いや気弱な性格から他の班からちょっかいを出されることもしばしばあるが、それがきっかけでなるべく素顔で生活しようと努力するようにもなった。
申班
医療を担当している。
モクレン
CV:羊宮妃那
シニヨンが特徴。ツバキとも親しい。
争いを好まない穏やかな人物で『頼まれるとうれしい』と感じているので頼まれると断れない。
患部を力強く叩くことで怪我を瞬時に治すことが出来るが、非常に痛い上に本人も疲れる。
ホウセンカ(画像右側で背負われている少女)
CV:河野ひより
低身長故にサザンカからチビ呼ばわりされている。『申はダサい』という理由から戌班の座を狙っている。口も悪く短気だがその度にツワブキから制裁を喰らっている。
ツワブキ
CV:広瀬ゆうき
ホウセンカの制止兼躾役。生真面目な性格だが一度怒ると手が付けられず、周囲を破壊しながら暴れまわる。
趣味は囲碁。
巳班
キキョウ(画像左側)
CV:田中美海
ウイキョウ(画像右側)
CV:朝日奈丸佳
並ぶと丁度左右対称になる容姿を持った二人組のくノ一。常に二人で行動しており、その仲の良さとコンビネーションは自他共に認める程高いが、逆に仲の悪い者達を馬鹿にしてしまう悪い癖を持つ。
未班
ベニスモモ
CV:山根綺
ツバキと渡り合える高い実力の持ち主。天才を自称しており、かなりの自信家で人を食ったような飄々とした態度をとるが、実際はかなりの努力家。しかし、その姿は極力見せないようにしている。
リンドウをツバキの強さを探る為のスパイに仕立て上げようとする等悪知恵の働く一面もある。(トウワタの入れ知恵で結局失敗するが)
何かと近寄り難い雰囲気が強い人物ではあるが、本来は気配りの上手い少女で、相手の為に敢えて露悪的・偽悪的な態度をとることが多い。
トウワタ
CV:富田美憂
ベニスモモとミズバショウの後輩。語尾に『~っス』とつけて話すのが口癖。
ベニスモモ同様に努力家だが、彼女の実力の秘密を知らない為、修行をさぼっていると思い込んでおり、努力の大切さを熱弁しているが、受け流されている。だが、内心では高い実力のベニスモモを尊敬しており、彼女から教えを請いたいを思っている。
生真面目で、卑怯な手段を嫌う。
ミズバショウ(画像左下)
CV:石見舞菜香
眼鏡っ娘。読書に集中していたせいで人の話を聞き流すこともある。
罠を仕掛けるのが得意だが、そのせいで所かまわず罠を作ってしまう変な癖を持つ。
午班
※単行本2巻第10話では丑班との記述
ヒナギク(画像中央)
CV:高野麻里佳
自分が可愛いと信じて疑わないナルシスト。
自身の容姿に胡坐をかいており、他の班のくノ一には横柄な態度を取とるが、逆に自身が他人を可愛いと認めると滝のように涙を流して自暴自棄になって大泣きする等、根は豆腐メンタル。(彼女がメインで関わる話では大体これがオチになる)
相手の口に指を付けることでその人物を操ることが出来る。
キブシ(画像右側)
CV:長縄まりあ
ヒナギクとは常にバカップル並みにいちゃついており、彼女の可愛さをベタ褒めしている。
オニユリ(画像左側)
CV:大地葉
自分の考えや主張は絶対曲げない頑固者。
相手の影を踏むことでその動きを封じることが出来る忍法「影踏み」の使い手。
子班
タチアオイ(一番手前)
CV:市ノ瀬加那
子班班長にして班の最年長。
班長としての責任感が強く、正反対な班員を纏めることに苦労している。
二人の意見を折衷するばかりの自分に自信を持てずにいたが、実際は大いに慕われている。
ヒグルマ(真ん中)
CV:峯田茉優
陽気な性格で、何事も考えるよりも先に行動するタイプ。
ハギ(一番奥)
CV:近藤玲奈
考え過ぎてしまうネガティブな人物。口癖は「死んじゃうよ~」。
教師
ハナ
CV:内山夕実
あかね組の長。
立ち居振る舞いは非常に男性的。
厳格な性格で、掟を破った者には誰であろうと容赦なく制裁を下す。
また長らしく忍術の腕も卓越しており蛇を自在に操るが、腰が弱点であり時折激痛に見舞われる。
男性との交流が禁じられているのは彼女の言いつけだが、その真意は単なる危険視では無いようで・・・?
コノハ(画像左側)
CV:M・A・O
ハナの助手的存在。
ハナとは対照的に飄々とした人物。
木の葉を操る『舞葉の術』の使い手。また催眠術も使える。
アニメ
2022年春アニメとしてTOKYOMX、AT-X、とちぎテレビ、群馬テレビに加えてBS11、さらにはTBS系列局・日本テレビ系列局各約1局ずつにて放送される予定。
スタッフ
主題歌
OP
『ハイライト・ハイライト』
一話はOP無し
ED
『あかね組活動日誌』
全話数のエンディングテーマをすべて別バージョンで製作。
詳細はこちら
アニラジ
男子禁制!?くノ一ラジオの胸の内
ツバキ役夏吉ゆうこ、サザンカ役根本京里、アサガオ役鈴代紗弓が各回2人の交代制でMCを担当。
3月25日(金)19時に初回放送。以降毎週金曜日19時より放送。
ゲスト一覧
未表示回はゲスト無し。回数横の()はその回のMC担当の頭文字
2回(夏・鈴) | 北澤ゆうほ(OP曲担当『the_peggies』Vo.&Gt) |
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4回(夏・根) | 市ノ瀬加那(タチアオイ役) |
5回(根・鈴) | 石見舞菜香(ミズバショウ役) |
6回(夏・鈴) | 朝日奈丸佳(ウイキョウ役) |
7回(夏・根) | 羊宮妃那(モクレン役) |
関連動画
からかい上手の高木さんとのコラボ動画
アニメ第一弾PV
アニメ第二弾PV
関連タグ
からかい上手の高木さん:作者繋がり。単行本第一巻の最後にてコラボした。また、この作品のアニメ第3シリーズと本作のアニメ版の兵庫県でのネット局が同じ。