ドモン・カッシュさんですね…?……死んでもらいます…!
概要
種族 | 地球人(ネオネパール) |
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所属 | ネオネパール |
出身 | ネオネパール |
搭乗機 | タントラガンダム ,マンダラガンダム |
CV:麦人
「闇など私には意味がない!」
ネオネパールのガンダムファイター。第11回大会ではタントラガンダム、第13回大会ではマンダラガンダムに搭乗。
袖や裾の破れたシェルパ族の民族衣装のような服を身に纏い、不気味な見た目のゴーグルをした猫背の男。そのゴーグルの下は、光を失って久しい。
盲目とは思えないほどの身体能力と強烈な棒術を武器とし、携えた錫杖型の仕込み杖から放つ必殺の居合を奥の手としている。
その身のこなしは超人揃いのガンダムファイターのなかでも極めて異質で、
- 暗殺対象を除く周囲の人間には、対象の真後ろに出没するまで気付かれない
- 錫杖の一振りで道路と分厚い路面よりも下を走る下水管を諸共に破壊する
- 走行中の2階建てバスに看板を飛び移りながら並走し、追いつく
- 正面から向かってきた2階建てバスを一刀両断
- 海に浮かんだ小さな木の葉に片足かつ、つま先立ちして沈まない
- 上記の状態から10mほど大跳躍
- 十二畳敷きほどの室内にめぐらされた蝋燭全てを二振りで切断、1つに至っては4等分に切り分ける(芯まで4等分されているため、全てに火が灯った状態)
等、枚挙に暇がない。
もともとは第11回大会に参加した時点で既に並み居る相手を捻じ伏せる強者であり、優勝候補の一角と噂されていた。
しかし、決勝大会も大詰めというところで僅かな隙を突かれて敗退。またそのファイトで失明したため、ガンダムファイターの地位も失ってしまう。以降は自分から光を奪ったガンダムファイトを憎み、暗殺者として這い上がってきた。
今大会ではその殺し屋としての腕を政府に買われたことで、12年ぶりにガンダムファイターへ復帰。
決勝大会では試合前に対戦者を暗殺して不戦勝を続け、「死神」として恐れられた。
「今こそ教えてくれるわ!この私のガンダムファイトから追放された恨みを!この私の恨みを!」
ドモンとの対戦でも試合前に暗殺を仕掛けるが、致命傷を避けられたばかりかチボデーの手助け等により、しくじってしまう。
その後は特訓中のドモンらの前に心理的圧力をかけに現れ、嘲笑いながら去っていった。
ファイトでは序盤こそ優勢に進めるものの、一度とは言え手の内を明かしてしまったことが災いし、明鏡止水の心を思い出したドモンに必殺の居合を破られる。
決着をつけるべく恨みを叫びながら切りかかるも、最後の一瞬にドモンを支える仲間たちを垣間見たことで僅かに隙ができたのか、一矢報いつつも敗北した。
なお、ネオネパール政府は口封じとしてキラルを始末しようとしたが、シュバルツ・ブルーダーに阻止された。
この闘いによってガンダムファイターの魂を取り戻すことになり、試合後に自らが手に掛けたファイター達を供養する旅に出る。
「我らが母なる星の危機、人種も国籍もあるものか!」
デビルガンダムとの最終決戦においてアレンビーら世界中のガンダムファイターと共にガンダム連合を結成し、自身が司令塔を務めるなど、地球を護るために尽力した。
余談
第11回で敗れた理由について、チボデーの話では「油断による敗北」とされている。しかし映像を見る限りでは
- ぶつかり合いの末、リングに突き刺さったビームクローが抜けなくなったばかりか解除もできず、身動きが取れなくなった
- 相手が太陽を背にしていたために目が眩んで判断が遅れた
ことが原因である。
一応これをチボデーの言葉と照らし合わせるなら、慢心して大振りな攻撃を放ったことで地面に縫い止められ、相手に優位を取られたと受け取れなくもない。
ただ、「クローがビームなら解除すれば良かったのでは?」という疑問が、どうしても付きまとってしまう。
そのためか、『超級!』では「連戦激闘によるシステムのガタで鉤爪の先を解除できなかった」という、機体の整備不良とされた。
なお、第11回大会当時のガンダムファイトといえば、ブリテンガンダムの連覇達成(本大会でも優勝し3連覇となる)により各国軍拡の話も出るほどモビルファイターの大火力な重火器化が進み、機動性よりも防御性が重視された遠距離攻撃型が主流の時期でもあった。
そんな中で、タントラガンダムのような軽装甲かつ高機動近接型のモビルファイターは稀有な存在であり、遠距離攻撃型のファイターからすれば天敵とも言える存在だったのは明白といえる。
また、作中においてガンダムファイターの敗北は地位名声の失墜を意味し、再起不能ともなれば途端に人として扱われなくなる世界でもある。
ゆえに、「油断による敗北」と知られている理由として、彼に敗れたファイター達からの逆恨みや期待を裏切られた政府からの讒謗があったであろうことは、想像に難くない。
もし第11回大会での敗北がなければ彼がファイトを制し、第12回大会における東方不敗のような「重武装時代を衰退させ、いずれ再びファイトを格闘技主体の時代復古に導く」存在になっていた可能性もあるだろう。
スパロボでは
64では当初は敵として暗躍。ジャブローに爆弾を仕掛けたりトレーズ・クシュリナーダの暗殺を画策した。
MXでは性能はともかくシナリオ面で優遇されており出雲銀河や冬月コウゾウとやり取りがある。
関連イラスト
関連タグ
ジェントル・チャップマン - 第11回大会覇者。失明させた相手の可能性がある。
ウルベ・イシカワ - 結果が対照的な人物。彼は終ぞ立ち直れなかった。
魚沼宇水 - 同じく過去の戦闘で失明し、地位を失った事が原因で闇に堕ちた盲目の強者。
デュオ・マックスウェル - 次回作で同じく「死神」の名を駆るガンダムパイロット。こちらは搭乗するガンダムも死神そのもの。
蒔苗東護ノ介 - 21年後のガンダムシリーズに登場した中の人が同じキャラ。こちらも最終局面で主人公勢力に全面協力する。