概要
ネオネパールが第13回ガンダムファイト用に開発したモビルファイター。
搭乗するガンダムファイターはキラル・メキレル。
螺髪に覆面、赤い球体が数珠状にいくつも繋がって形成されている両腕や腹部、脚部が存在しない釣鐘型の下半身など、奇抜なデザインが多い本作のガンダムの中でも特に異質なシルエットをしている。
また、この下半身の中に上半身を収納した防御重視の形態も存在する。
※右が防御重視形態。
居合を得意とするキラルに合わせ、本機もビームサーベルを仕込んだ錫杖を装備。
この錫杖はビームサーベルの柄としての機能以外にも、輪形から炎を噴出させることが出来る。
見た目の奇抜さから冗談のような扱いをされがちだが、本編は特に作画に気合の乗った回であることもあり、本編をじっくり見てきた人間とゲームや立体物でしか知らない人間とで大きく評価が異なる。
『超級』では、デビルガンダム最終決戦時に、釣鐘部分に大型の数珠状腕が追加された新バージョンが登場した。
この腕に合わせた巨大サイズの錫杖も追加で装備している。
劇中での活躍
予選を勝ち抜いて決勝リーグへと進出し、第28話にてドモン・カッシュのゴッドガンダムと対戦。
キラルがこれまで試合前に対戦相手を暗殺することで不戦勝を続けてきたが、ドモン暗殺に失敗したことで初の直接対決となる。
事前に思い知らされた居合の脅威から懐に飛び込むことを躊躇するゴッドガンダムを、錫杖の長いリーチを活かした棒術による猛攻でリング際に追い詰める。
さらに炎を操るキラル殺法で身動きを封じると、このまま焼き尽くされるか懐に飛び込んで刃の餌食になるかを迫った。
※実質的には強制的に居合の間合いへ飛び込ませるよう、火攻めでプレッシャーを掛けたような状態だった
しかしこの状況がドモンに明鏡止水の心を思い出させるきっかけを招き、ついに懐へ飛び込まれる。
目論み通りの展開に絶対の自信を持つ必殺の居合を仕掛けるが、ゴッドフィンガーで刃を掴むという荒業で破られて弾き飛ばされた。
これまでの優位を失い、互いに渾身の一撃をぶつけるべく、稲光の中ゴッドガンダムとにらみ合う。
一合の末、ゴッドガンダムの右腕を奪うもバラバラにされて敗北した。
試合後はキラルがドモンとのファイトを通して改心し、今まで自分が殺めてきた者達を供養する旅に出たため、大会を棄権することになった。
第48話及び第49話ではアレンビー・ビアズリーのノーベルガンダムと共にガンダム連合の中核を担い、世界中のガンダム達と力を合わせてデビルガンダムから地球を守るために奮戦している。
武装・必殺
- 錫杖型仕込みビームサーベル
マンダラガンダムの主武装。全長は機体全長を上回るほどに長い。
リーチを活かした突きや殴りつけをメインとし、懐へ飛び込まれた際は仕込み刀状のビームサーベルで斬りつけるという隙のない武装。
機能かキラル殺法なのかは不明だが、輪形(錫杖の頭部にある、音が鳴る装飾部分)から炎を噴出させることで様々な攻撃を繰り出すことができる。
細かな違いだが、キラルが実際に使用している仕込み錫杖とは柄に該当する部分が異なる(キラルの錫杖は石突側が柄、マンダラガンダムの錫杖は輪形側が柄)。
- 炎獄烈風 / 煉獄熱波
相手を炎に包み込む技。アニメ劇中では輪形から炎を噴出させた状態で振り回し、ゴッドガンダムに叩き付け続けることで火達磨にした。
媒体によって名前や技の繰り出し方が微妙に異なる。
名前においては前者がGジェネ、後者がスパロボ。
繰り出し方もアニメでは上述した通り、ゲームでは回転させた錫杖の中心部から火炎放射を放つというもの。
長らくどちらが正式名称なのか意見が分かれていた(中の人の中の人の好演により、どちらとも聞き取れるため)が、関連動画でのナレーションによれば前者が正規の名称であるようだ。
- 地獄曼荼羅
アニメでは設定のみの必殺技(つまり未使用)で、キラル殺法の一つ。
スパロボ64では炎を纏った錫杖を回転させながら相手に押し付ける技となった。
- 曼荼羅円陣・極楽往生
キラル殺法の一つ。本機を中心に据えて含めた12機のガンダムで曼荼羅を形成、自身を除く11機のガンダムおよび周囲のガンダムがエネルギーを纏って一斉に最大出力で突撃。
突撃したガンダム達が対象を次々と貫いていき、最後はキラルによる「南無阿弥陀仏」の掛け声とともに爆発する。
ゲーム作品では多数の機体による合体技であるからか、はたまたモーションの複雑さからか、単純に炎のエネルギー波や光弾を多数放つ技としてアレンジされることが多い。
アニメ劇中ではよく見ると突撃を仕掛けるガンダムの中にGP01やGP02、ガンダムMk-Ⅱ、ZZガンダム、リ・ガズィなど、明らかに外部作品の機体が紛れ込んでいるのが確認できる。
なお、よく勘違いされるが本機は円陣の中心で回転しているため、突撃には加わっていない。
関連動画
タントラガンダム
第11回大会におけるモビルファイター。マンダラガンダムの初期デザインでもある。
ネパールにおける僧侶のような風貌をしているほか、V字アンテナがなく、アイもツインアイではなくバイザータイプという変わり種。
武装は両腕の甲に装備された3連のビームクローと頭部マシンキャノンのみと、極めて軽装備である。
しかしその高い機動力とガンダムファイターであるキラルの卓越した格闘術により、並み居るファイターを捩じ伏せて第11回大会の優勝候補の一角に数えられた。
しかし決勝大会も大詰めを迎えたさなか、固定武装のビームクローがリングに突き刺さって抜けなくなるアクシデントが発生。
この隙を突かれて背後からマシンキャノンによる滅多撃ちにあってしまい、バラバラに破壊されて敗退した。
また、この時コックピットまでもが爆発を起こしており、この爆発が目に直撃してしまったキラルは失明してしまっている。
これにより彼は一時ファイター生命を絶たれ、挙句に放逐されてしまい、恨みから暗殺者に身をやつすことになる。
なお、本来ならば固定武装とはいえビームクローは瞬時に発生を解除できる機構であるため、漫画『超級!』では連戦激闘によるシステムの劣化に伴って発生したマシントラブルとして描写された。
関連イラスト
関連タグ
ファラオガンダムIV世…同じくコックピットが爆発したモビルファイター。こちらはガンダムファイターが死亡してしまった点で異なる。