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事業用車の編集履歴

2022-05-03 12:02:19 バージョン

事業用車

じぎょうようしゃ

鉄道において旅客および貨物営業輸送に供しない車両の総称

対義語は営業用車。荷物車郵便車は営業用車として区分される。

分類

事業用客車

客車となっているが、電車気動車の事業用客車もある。

職用車

牽引車・職員輸送車・電源車・保健車・教習車などの事業用車両のうち他の車種に分類できないものをまとめた呼称。クモヤ14324系客車のカヤ24など。記号は(くしょのヤ)

試験車

車両開発試験のための試作車と、線路や架線などの設備の計測・点検用の車両の2種類。前者は新幹線955形300XE991系TRY-Zなど、後者は検測車とも呼ばれ、いわゆるドクターイエローEast-iなどが当てはまる。

救援車

事故・災害発生時に復旧資材を積んで現場に派遣される車両。JR各社に現存する救援車は余剰となった郵便車や荷物車・客車・貨車を転用したもの。記号は(きゅうんのエ)。

マニ50などが現存し、過去にはクモエ21、スエ30などのように余剰となった旧型国電旧型客車をベースにした車両が在籍していた。救援車代用貨車というものもある。

私鉄でも救援車を保有している会社があり、京浜急行デト17形相模鉄道モヤ700、阪神電鉄110形、阪急電鉄4050形などが当てはまる。

配給車

鉄道会社内で資材の運搬に用いる車両。記号は(くばのル)。現存し運用されているのはクモル145のみ。

暖房車

現用されている車両はない。蒸気暖房を使用する列車を牽引する機関車に蒸気暖房装置がない場合に連結されていた。記号は(くい、くもりのヌ)。

場合によっては蒸気機関車を無動力で連結して、代用することもあった。

有名だったのは、仙山線で交流電気機関車の試験運用を行っていた際にC58を連結していたこと。(さらに交流電化初期だったため故障が多く、そのまま救援機として運行をつつけることもままあったという)

事業用貨車

車掌車

貨物列車に連結される車掌が乗務するための車両。記号は(しゃしう、うむのヨ)。ヨ8000など

緩急車

車両ごとにブレーキをかけるための設備を積んだ車両。現在は列車全体にブレーキをかける貫通ブレーキの発達により、車掌が乗務するスペースを持つ車両という意味合いに変わっている。記号は(レーキのフ)。

12系客車スハフ12など。

除雪車

線路上の除雪を行う車両。ラッセル車、ロータリー車などが存在する。現在は除雪機関車や保線用モーターカーに除雪装置を設置することも多い。

記号は(ゆのキ)。

検重車(衡重車)

貨物駅などに設置されている秤が正しいかどうか、誤差が出ていたらそれを修正するための車両。現存する車両はない。

記号は(んじゅうのケ)

操重車

要するにクレーン車。脱線復旧や橋梁架設作業などで用いられた。現存する車両はない。記号は(うじゅうのソ)。

控車

作業員の休憩スペースを備え、操車場などにおいて必要な場所に移動させて使う車両と、様々な目的で車両間に挟みこんで連結する車両。記号は(かえのヒ)。

後者は鉄道連絡船による車両航送が盛んに行われていた頃、連絡船に重量の重い機関車を乗り入れさせることによって可動橋と船体接続部に急激な傾斜を発生させないために配備されていた。一部では可動橋の強度が機関車の重さに耐えられないからとされているが、それは誤りでC62の北海道転属では青函連絡船を使用して送り込んでいる。

異種車両連結の控車としては異なる連結器の変換アダプタとして使用されるものが多い。営業用車両で代用されることも多い。有名なものだと151系の九州乗り入れ時に電源車兼用として使用されたサヤ420形がある。

配給車

配給車と言えば、専ら客車(電車等)を指すことが多いが、一般的な有蓋車や無蓋車を配給車として使用する場合も多かった。戦後の国鉄の場合、形式名や車番は一般の貨車と同じだが、車体に白い帯が巻かれると共に所属する工場を示す表記が入れられ、管轄する管理局の頭文字が大書きされていたため一見してそれと分かるものであった。

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