概要
車両同士を繋ぎ、牽引力を伝達する装置。一般には鉄道車両用のものを指すが、牽引自動車用の第五輪やカプラー(←英語で連結器を表す"coupler"そのもの)も該当する。
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pixiv内では鉄道車両の連結器が大半を占めている。
大まかな分類・歴史など(鉄道用)
車両間にリンクを構成するリンク式と車両を押し当てると自動的に連結・施錠し、錠を解放して車両どうしを引き離すと自動的に解結の行われる自動式とに大分される。連結が面倒で作業の危険なリンク式は自動式が発明されると狭軌が標準となっている国では自動式に置き換えられていった。
その反面、ヨーロッパ圏内の国々の様に連結器の統一が困難な国では電車や気動車など固定編成を組む列車こそ自動式になっているが、客車や貨車、機関車ではリンク式(ねじ式連結器)がまだ多く使われている。
リンク式
車両間に鎖や首を振るようにつないだ棒で繋ぎ、牽引力を伝達する方法である。
鎖による連結では牽引力だけしか伝達できないため、圧縮力は鎖でつないだ箇所の近くにある緩衝器で伝達する。棒でつなぐ場合は圧縮力は棒そのもので伝達するか、緩衝器そのものを繋ぐ形で連結して緩衝器に伝達させる。
どちらも連結が面倒で伝達力も小さく、作業スペースの狭い狭軌鉄道では非常に危険な作業となるため早い段階で自動連結化が進んでいった。日本の場合、1925年7月に半月という驚異の速さで全部の連結器の交換を終えた。
現在でもヨーロッパ諸国や中近東や北アフリカで採用されている。
自動式
連結器を押し当てると連結・施錠が行われ、解放時は錠を解錠して車両を引き離すと解放が行われるもの。並型自動連結器の様にげんこつの様なリンク同士がかみ合わさるタイプと、密着連結器のように曲げ方向への力を受け持つツノとそのツノが入る穴が隣にあり、穴の中に錠があるタイプのものがある。車両同士の変位に対しては連結器同士の隙間で変位を許容するものと連結器の根元が首を振るようにしてあるものとがある。
自動式のうち密着型の付随装置
連結器が密着するものでは空気管も一緒につなげる様に連結面で管を形成できるようにしたり、連結器の傍に電気配線やサービス電源用電源を接続するコネクタとなる電気連結器が装備されていることがあり、連結・開放の多い路線では作業時間の短縮につながっている。