一般的なものは自動連結器と密着連結器の両方を切り替えて使用する連結器で、主に貨車や客車、気動車と連結する場合は自動連結器を、主に電車と連結する場合は密着連結器を使用する。
この連結器を装備している車両で特に有名なのが峠のシェルパことEF63で、碓氷峠を通過する電車列車や気動車・客車・貨物列車との連結・開放作業を迅速に行うため、軽井沢側の連結器が双頭連結器となっていた。
ちなみに自動連結器側のナックルは固定式なので、双頭連結器の自連同士や中間連結器との連結は出来ない。
両者の取り付け向きの相違角は長らく90°とされていたが正確には76°である。
変わり種は大井川鉄道井川線のcワフ0形のそれで、大きさの異なる柴田式自動連結器(通常サイズと、軽便鉄道用の3/4サイズ)を上下に並べており、連結相手によって切り替えるのは同じであるがどちらもナックル可動型である。
なお、この手の連結器の英語名は総称として”Dual Coupling”と称し、密連-自連のみならず、自連-ねじの組み合わせがイギリス・オーストラリア・インド(ねじ-ジャニー式自連)と旧ソ連及びその周辺国(ねじ-SA3自連)で使われている。