概要
2003年7月5日公開。
映画版第一作の続編で、前作から三年後、テロ組織"WILD SEVEN"のリーダーとなった七原秋也と、その抹殺に駆りだされる鹿之砦中学校3年B組の戦いを描くオリジナルストーリー。
テーマは戦争であり、"9.11"ことアメリカ同時多発テロから混迷する世界情勢の影響を色濃く残している。
アフガニスタンでのロケも行われた。
長崎県の端島(軍艦島)をモデルにした戦艦島が舞台となるが、実は端島では公開当時は立ち入り禁止区域であった為、廃墟群は県内の別の場所にある炭鉱住宅跡でロケが行われている。
深作欣二監督は闘病しながらの制作だったが、わずかワンシーンを撮影した段階で入院せざるを得ないほどに病状が悪化し、監督は息子の深作健太に引き継がれた。
撮影中に深作欣二は亡くなったため、本作は深作欣二の遺作にして、深作健太の監督デビュー作となった。
2004年には、前作の「特別編」と同様の再編集版『バトル・ロワイアルⅡ【特別篇】 REVENGE』が制作され、同年9月にDVD発売される予定だった。
しかし同年6月に佐世保小6女児同級生殺害事件が発生。加害者児童が『バトル・ロワイアル』の愛好家であったことから、発売は2005年2月21日まで延期された。
杉江松恋によるノベライズ版が存在する。装丁は原作小説の太田出版版に似せてある。ノベライズ版は映画では描かれなかった戦争という名の「ゲーム」の作戦としては不合理な部分と参加生徒ですら知らなかったゲームの本当の目的が描かれている。
あらすじ
BR法に基づく城岩中学3年B組の「殺人ゲーム」において、初の「優勝者以外の生存」を許してしまってから3年。
世界はテロの時代に突入し、七原秋也は反BR法の思想を持つテロ組織「ワイルドセブン」のリーダーとなり、首都庁舎爆破テロを実行。
彼ら「子供達」の更なる報復を恐れた大人達は、BR法同様、全国の中学校から選ばれた1クラスの生徒たちを即席の兵士に仕立て上げてテロ組織と戦争させるという新世紀テロ対策特別法、通称「BRⅡ」を成立。
その最初の「戦争」の兵士となった鹿之砦中学校3年B組には、かつて七原が「ゲーム」の中で殺した担任教師キタノの娘であるキタノシオリもいた…
主要キャスト
主題歌
「真夜中少年突撃団」STANCE PUNKS
余談
東映製作ということからか、主要キャストを含めた若手俳優の何人かは、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズなどの東映ヒーロー作品に出演経験がある、または後に出演している(前作にも何人かいたが、本作は前作以上の人数)。
- 加藤夏希(桜井サキ 役)→仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL(2002年)
- 柴木丈瑠(卜部秀悟 役)→百獣戦隊ガオレンジャー(2001年)
- 坂本真(葛西治虫 役)→轟轟戦隊ボウケンジャー(2006年)等
- 伊藤友樹(黒澤凌 役)→魔法戦隊マジレンジャー(2005年)
- 田村圭生(長谷川達彦 役)→仮面ライダー555(2003年)等
- 黄川田将也(槇村慎太郎 役)→仮面ライダーTHE FIRST(2006年)
- 遊木康剛(皆本清 役)→仮面ライダーTHE NEXT(2007年)
- 山本一輝(宮台陽介 役)→仮面ライダー555(2003年)
- 久保田武蔵(向井渉 役)→仮面ライダーアギトスペシャル 新たなる変身(2001年)
- 盛内愛子(池田美希 役)→仮面ライダーアギト(2001年)
- 神戸みゆき(筧今日子 役)→仮面ライダー響鬼(2005年)
- 末永遥(久瀬遥 役)→轟轟戦隊ボウケンジャー(2006年)
- 桂亜沙美(新藤理沙 役)→忍風戦隊ハリケンジャー(2002年)
- 柳沢なな(蓮田麻由 役)→仮面ライダーキバ(2008年)
- 長谷部瞳(本村明日香 役)→烈車戦隊トッキュウジャー(2015年)等
- 菊地美香(八木綾音 役)→特捜戦隊デカレンジャー(2004年)
- 石垣佑磨(左海貢 役)→宇宙刑事ギャバンG
- 村田充(風間総司 役)→仮面ライダー響鬼(2005年)等
- 久我未来(米内健吾 役)→鳥人戦隊ジェットマン(1991年)等
- 和田聰宏(今給嶺聡 役)→暴太郎戦隊ドンブラザーズ(2022年)
迫水二尉(特殊部隊隊長)を演じた谷口高史は、前作で七原の父親(七原が中学に入学した日に自殺した)を演じており、本作では七原との戦いの末に死亡した。