「オーケイ、今度は乗ってやるぜ。こっちが勝つまで、続けてやる」
概要
城岩中学校3年B組 男子出席番号15番。
容姿
二重瞼の優しげな目をした美少年で、ウェーブのかかった長髪を肩口まで伸ばしている。
170センチ。58キロ。若干痩せ型だが、筋肉質な体格をしている。
人物
誕生日は10月3日で血液型はB型。
明朗快活、前向きで誰にでも優しい。プログラム中であってもクラスメイトを最後まで信じようとしたが、川田章吾にたしなめられる場面もあった。
両親は既に他界しており、五歳から孤児院で育った。幼馴染の国信慶時とは親友で、他に三村信史・瀬戸豊・杉村弘樹と仲が良い。中川典子・内海幸枝をはじめクラスの女子から絶大な支持を得るなどモテモテであるが、本人はニブチンであり自覚していない。また、少なくとも国信、滝口優一郎、旗上忠勝、内海、谷沢はるかとは同じ小学校出身であることがわかる。
運動神経が良く、小学校時代はリトルリーグに所属し、天才ショートストップとして名を馳せ「ワイルドセブン」の異名を取ったがトラブルを起こしたことで退部になり、現在はロック音楽に傾倒し音楽部でエレキギターを弾いている。
BRI
プログラムのルール説明中に親友である国信の死を目の当たりにし、彼の意中の人だった典子を絶対に守ることを決意する。
プログラム中に元渕恭一に危うく殺されそうになったところを川田に救われ、川田も同じようにプログラムに反感を抱いていたことから意気投合。川田の脱出プランに乗り、典子、川田と3人で行動する。そしてより多くのクラスメイト達と共に脱出できることを目指し、とにかく仲間を集めようと尽力する。
BRⅡ
前作から三年。テロリスト「ワイルド・セブン」のリーダーとして爆破テロを起こしたテロリストとして活動。
新しく開催された「BRⅡ」の標的にされる。
ちなみにここの七原は映画版の続編の七原であり、原作とが設定が違う。
関係人物
新谷和美・・・七原秋也が慕う女性”和美さん”。音楽部で、七原と去年まで(卒業するまで)一緒にいた、七原より一つ上の女の子。背は高め、七原と同じくらいなので、170程度。ちょっと太めで、首の横でざっと髪をまとめる。いつも世間ずれした大人びた表情を浮かべていた。
部唯一のサックスプレイヤー。ロックサクソフォンを吹かせると、誰よりもうまい。サックスの前には、ギターもかじっていたらしく、七原にギターコードの弾き方を教えることも。七原に告白されるが、付き合っている人がいるため、断る。彼氏と一緒に、音楽科のある高校に進学。大のロックファン。
「あたしもちょっとやっていたのよ、サックス始める前にね」
安野良子先生・・・”慈恵館”の現館長。母親が前館長だったためその経営を引き継ぐ。きれいな女性。七原五歳時に高校生だったことからして二十代半ばから後半と思われる。熱心なクリスチャン。
安野先生の祖父・・・両親を失った七原にとって、たった一つの権威。保護者。よく、七原にお説教をした。
慈恵館雑用係・・・三年前まで慈恵館で、雑用係をつとめる。陽気な四十過ぎの男。薄くなり始めた髪をうなじの上で跳ね上がる形になでつけていた。現在は、南樺太の強制労働キャンプにいるらしい。去り際、慶時に古い自動巻きの腕時計を、秋也にはギブスンのエレキギターとロックのテープをくれた。
「また帰ってくるよ、秋也。慶時。ツルハシでも振りながらしばらく”監獄ロック”でもうたってるさ」
”エディ”・・・”慈恵館で飼われていた犬。自動車にひかれてしまう。
七原父・・・鼻の下にひげを生やし普通のサラリーマンっぽくない。どうやら法律関係の仕事。夫婦仲は大変良かったようだ。七原の幼少時、交通事故で共に死亡。
映画版では妻と離婚後、男手ひとつで秋也を育てていたが小学六年生の時に失職。
不況の為再就職先が見つからず、秋也が中学に入学する日に電気コードで首を吊り自殺。
死体には口癖だった「秋也がんばれ」の文字を幾つも書いたトイレットペーパーが巻き付いていた。
七原母・・・はっきり喋って、きびきび体を動かして子供心にも何だかかっこいいと思ってしまう女性。顔は、新谷和美とよく似た感じだった。息子の事をよく抱きしめてくれた。夫婦仲は大変良かったようだ。七原の幼少時、交通事故で共に死亡。
「パパはね、ほうりつのおしごとを、しているのよ。困っているひとを助けるのが、仕事なの。この国ではね、それはとても大切なことなの」
映画版では七原父と離婚しており、その後は不明。