「待ってってば。あなたにホレている女の子の言うことに耳を傾けなさいよ」
※以下は、小説版をもとに作成しています。
概要
城岩中学校3年B組女子出席番号2番。支給武器はブローニング・ハイパワー。
3年B組の女子学級委員長を務める少女。
小学生時代から続けている女子バレー部の部長も務め、ポジションはセッター。アタッカーである谷沢はるかとは幼馴染の親友。
小学生の頃から物語の主人公・七原秋也に想いを寄せており、彼からは「委員長」と呼ばれている。旗上忠勝とも、同じ小学校出身。
ハキハキとしたしっかり者で他の人望も厚く、 3年B組女子中間派グループのリーダー的存在だが、彼女のグループは普段から特別仲の良い友人同士という訳ではなかった、と七原に明言されている。
プログラムでは、始めはパニックを起こしてひたすら逃げ回るが、思い直して分校に戻り、仲間を集めることを決意(七原に会いに戻った節があるが、真相は不明)。
そして親友の谷沢と再会し、分校を出発する所だった野田聡美、中川有香、松井知里を仲間に引き入れることに成功。ただ、男子は信用できないという意見が仲間から上がったため、男子生徒には声をかけず(ただし、頭のキレる三村信史を加えることは脳裏にあった様子)、南佳織には声をかけたものの逃げられ、矢作好美は相馬光子の不良グループのため信用できず声をかけなかった(後に矢作が死亡した旨が放送で告げられ、内海はこのことを後悔していた)。
グループで島の灯台に身を隠し、偶然出会った榊祐子も仲間に入れ、桐山和雄との戦いで負傷した七原も保護・介抱し、目が覚めた七原に三村の死を告げる。その後、七原から川田章吾の脱出計画について聞かされ、グループの皆を説得してそれに加わろうと前向きな返答をする。
しかし、その矢先に七原が大木立道を誤って殺害した所を目撃して疑心暗鬼になっていた榊が、七原が食べる予定のシチューに毒を入れて殺そうとしたところ、知らずにつまみ食いした有香が死亡してしまう。パニックになった場を収めようと試みるが結束は脆くも崩壊、錯乱して松井を殺害した野田を止めようとするが、逆に射殺される。31番目の死亡者。
七原とは恋愛関係に到らないものの、双方ともに以前から好意を抱いていた。それゆえ、七原はその死にプログラム内で初めて涙を流した。
容姿
くっきりとした眉毛で、厚めの唇をしている。背筋のぴんと伸びた感じ、しゃきっとした足取り。
長い髪をきっちり、二本の三つ編みにしたおさげがよく似合う。
田口版漫画では、腰近くまでのロングヘアーで、三つ編みをリボンで束ねている。
映画版ではセミロングヘアーで、前髪を上げているのが特徴。
漫画版のプロフィールでは、身長159センチメートル、体重53キログラムであるとされている。
映画版
「ねぇ、この意味分かる?」
演じた俳優は石川絵里。支給武器はS&W357マグナム。
映画版ではバレーボール部に所属しているという設定はあるものの、部長かどうかは不明。原作より口調がラフなものになっており、より捌けた印象を与える。
ゲームでの行動は原作とほぼ同じで、はるかと共に野田聡美相手に激しい銃撃戦を繰り広げ、瀕死の中、最後の力を振り絞り野田の胴を撃ち抜き、絶命。
漫画版
支給武器はブローニング・ハイパワー。
田口雅之版ではゲーム開始後に引き返したのは、「七原に会いに戻った」と言及されている。男子生徒には声をかけなかったのは、はるかが赤松義生を殺害する新井田和志の姿に怯えたことがきっかけとなっている。負傷した七原を連れて桐山の追撃を振りきったばかりの杉村弘樹の前に現れ、一時は彼も匿っている。さらにこの時、杉村から七原への言付けと共に手製の手裏剣を託され、後に七原が目覚めた時にそれを手渡した。
『天使たちの国境』では、父親は共和国防衛軍の軍人であり、プログラムの存在も認知していた。そのことが原因で父親と仲違いしたままだったことをゲーム中でも後悔していた。男は信用出来ないという野田の意見で、男子生徒には声をかけなかった。
また、親友のはるかに同性愛的恋愛感情を抱かれていたが、そのことには最後まで全く気づかなかった。
余談
プライドが高くクラスでは孤立している千草貴子、あまり人を信用していない三村信史など、少しクセのある人たちからも合流を考えられたり、信用できる人として名前をあげていることから、相当クラスでの人望は厚いようである。