「あたし、そんなことしてない。」
※以下は、小説版をもとに作成しています。
概要
城岩中学校3年B組女子出席番号19番。支給武器は不明。
内海幸枝を中心とする、3年B組女子中間派グループに所属する女子。七原秋也曰く、「いつもおとなしくて目立たない」。
三村信史に片想いをしており、プログラムで彼の死が知らされた時は、涙を流した。
プログラム中では、内海らと合流し、島の灯台に身を隠していた。
しかし、中川有香の死をきっかけに、銃を取ってパニックを起こした野田聡美に対していち早く別の銃を取ろうとするが、有香を殺した犯人だと過剰反応した野田に蜂の巣にされてしまう。30番目の死亡者。
銃を取った彼女が野田に射殺されることによって、灯台における激しい銃撃戦が火蓋を切るきっかけとなってしまう。
容姿
小柄な体格で、髪が長い。
田口版漫画版では、顔にそばかすがあるのが特徴的。
映画ではロングヘアではなく、肩近くの髪を二つに結んでいるのが特徴。
漫画版
支給武器は不明。
田口版漫画版では、三村信史への好意の設定は何故かオミットされている。プログラムでは「銃をおろそう?」と言いながら銃を取って銃口を野田に向けて撃たれる。30番目の死亡者。
「天使たちの国境」エピソード2では彼女を中心とした話となる。
兄の影響で外国に興味を持ち、英語を熱心に勉強しながら、防衛婦人会が主催する習い事に通い、将来は文化使節団として外国に行くことを目指していた。外国に興味を持っていただけの兄は反政府思想疑惑をかけられ、後に自殺している。
ひょんなことから学校外で会った三村と親しく会話し、当初はプレイボーイの噂もあった彼を警戒していたが、お互いの身の上話をする内に好意を抱くようになった。また、金井泉とは中学校入学以来仲が良かった様子。
プログラムでは、野田に男子と合流することに難色を示された為、三村との合流の機会を逃してしまう。混乱している野田に敵意がないことを示すために銃を捨てようしたが、それを誤解した野田に撃たれる。
映画版
「七原と相談して、一緒に逃げようってハラだろう!!」
演じた俳優は金井愛砂美。支給武器はワルサーPPKS 7.65ミリ。
映画版では、三村に片想いをしているという描写は特になされていない。料理上手という一面があり、皆にスープスパゲティーを作っていた。
ゲームでは度重なる疑心暗鬼の影響で、慎重な態度を取る内海に対して内心的な苛立ちと不満を持ち、有香が毒によって息絶えた後、事態を収めようとする内海を疑って(原作で野田が内海に言った「リーダーぶるな」という台詞を、映画では彼女が言っている)面罵し、スープスパゲッティーの入った鍋を皆にぶちまけるなど、豹変すると性格が変わる一面も見せた。銃を取ろうとした理由も、事態を収めようとする内海を疑って武器を取ろうとした所を野田に自分の事を狙おうと勘違いされ、撃ち殺される。28番目の死亡者。
余談
映画版で彼女がスープスパゲッティーの入った鍋をぶちまけるシーンはリハーサルで何度もNGを出した挙げ句、勢い余って鍋が谷沢はるかの演者の額に命中してしまうというアクシデントに見舞われ、演者の金井氏が泣き出してしまうという事態が起きている。(その後深作欣二監督からフォローされている。)