野田聡美
のださとみ
「もう残り少ないじゃない。味方のふりしてた奴が正体現わしてもおかしくない頃だわ」
※以下は、小説版をもとに作成しています。
城岩中学校3年B組女子出席番号19番。支給武器はウージー。
眼鏡をかけた優等生の女子。
内海幸枝を中心とする3年B組女子中間派グループの1人。クールな性格だが、やや神経質な面がある。
プログラムでは内海らと合流し、共に島の灯台に身を隠していた。
しかし、心の底から皆を信頼していた訳ではなかったのか、不眠に悩まされるなど落ち着かない様子が目立っていた。
榊祐子が誤って中川有香を毒殺してしまったことを契機に疑心暗鬼が膨れ上がり、仲間の中に裏切り者がいると思い込み、錯乱状態になりながら銃を振りかざして喚き散らす。
松井知里が銃を取ろうとしたのをきっかけに発砲をし、榊以外の3人を射殺。しかし、自身も谷沢はるかが死に際に放った弾丸を頭部に受けて死亡する。33番目映画版では30番目)の死亡者。
クールな感じの顔に、ボストンタイプの眼鏡が特徴。ハスキーな声の持ち主。
原作では特に髪型の描写はないが、「天使たちの国境」ではエピソード1(大西実生画)、エピソード2(小熊陽平画)共に後ろ髪を一本の三つ編みにした髪型になっている。映画版や田口雅之漫画版では、ショートヘアになっている。
「せめて明日までは生き延びられると思ってたのに・・」
演じた俳優は神谷涼。支給武器はレミントンM870ウイングマスターコンバットショート。
映画版では有香が死亡する前から情緒不安定な様子が見受けられ、錯乱後は優等生らしからぬ荒い言葉遣いに変わっている。内海が死に際に放った弾丸を身体に受けて死亡する。30番目の死亡者。
不眠の原因について谷沢に問いただされた際、元々慢性の不眠症で睡眠薬を忘れてきたためと答えているが、真偽は不明。
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クロスロード
第二章、松井知里。 23日午前零時頃~死亡まで。 松井知里に関しては思うことが多かったのでまとめてみました。長いです。 ■灯台組の中でもとりわけ情報量の少ない知里なので、銃を取りに走った彼女の心理は想像することしかできません。 個人的には殺意とまではいかないけど、あの瞬間に彼女はゲームに乗ったのだと思ってます。 あの時知里が動かなければ聡美はウージーを撃たなかったし、灯台組の誰かが意図的に仲間を殺すというような事態にはならなかったでしょう。そもそも有香の死は祐子のせいとはいえ過失だったのだから 、祐子が真相を話せば…という気がしなくもないです。そう考えると本当の引き金は知里が引いてしまったのかもしれません。 ■知里といえば三村信史に繋がるわけですが、あれだけ七原に矢印が集中する中で三村に対してポジティブな描写があった女子は典子と知里のみ。典子は七原に合わせたといえなくもない感じでしたしね。 おとなしいとか目立たないとか言われてた知里ですが、ただ口数が少ないだけでしっかりと考えて決められる子だったと思います。むしろ強かな一面があったのかもしれませんが、能力が追い付いていかないのかなと。みんなが感情的になって言い争う中、一番に行動を起こしたのはさすがですが、結局撃たれてしまったのは鈍くさかったからです。 三村に対してもみんなに見えてない彼の何かが知里には見えていたのかもしれないですね。 ■三村と知里に関してはイチオシのCPなので、どうしても農協の爆発のシーンから書きたかったし、その時の見張りが知里だったらいいなと思いました。 ■知里が三村の死に涙を流していたことについては、単純に好きな人が死んでしまった悲しみという枠に収まらないと思ってます。 クラスメイトの死に泣いた生徒は何人かいましたが、みんなその場で死体を確認していました。放送を聞いて泣いたのは知里のみです。 あの定期放送を「生き残ってる奴は誰か」という情報ではなく文字通り「クラスメイトの死」という温度感で捉えたのは知里だけかもしれません。 もちろんそれは他の生徒たちよりも余裕があったからかもしれない。少なくとも、仲良しの友達に囲まれて灯台という要塞に立て籠っているから安心だ、という心の余裕はあったはず。だから目の前ではなく離れたところにある死に対して涙を流せたのでしょう。 知里は恋する女の子だから泣いたのではなく、プログラムをどこか他人事のように思っていたから泣けたのではないかと思っています。 あとは作者の高見先生が三村のことを気に入っていて、知里のこの設定は彼の救済でもあるんだろうなとは思います。あんなに頑張った彼に対して泣いてくれる子がいたのは本当に救われた気持ちです。 ■絶命する直前、彼女は三村のことなんて考えてなかったと思います。生き残ること、イコール銃を手にして友達を殺すことを考えて死んでいったのではないかと。 知里は三村や桐山や七原のような超人ではなく、普通の女の子だからです。知里だけでなく灯台の六人はただの中学生。だからこそ崩壊する様は衝撃的だったのです。 ■特別接点のない七原を灯台の中に入れることを知里も賛成した理由→ ・三村と仲が良かったから。 ・幸枝の好きな人だから。 ・藤吉の遺体の目を閉じさせてあげたから。 という三点を採用しました。 ■灯台シーンの中でとりわけ印象的だったはるかの“陰うつな口調”について、その普段とは異なる様子の変化に気付ける立場なのは知里だろうと思って詰め込みました。 とすると、やはり彼女が一番に動いたのはもともと友達を警戒していたからではないかという結論にたどり着いてしまうのです。 (他のメンバーを書くうちに追記する可能性が有るかも)31,571文字pixiv小説作品 - Number down
Number down ~沼井充の場合~
今作は【2018年3年B組追悼企画】https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=68025501の参加作品です。 今回の企画のテーマは『出席番号』とのことで、17番コンビの沼井充くんと野田聡美ちゃんのエピソードを書かせて頂きました。 『不良と優等生』という正反対の2人に、とある共通点があったというお話です。 2人それぞれの夢や考え方などは、UP主の個人的解釈が混じっているのでご了承ください。 そして今回も素敵な企画を作ってくださった涼https://www.pixiv.net/member.php?id=2486835さん、ありがとうございます。 今年も『バトルロワイアル』の追悼企画に参加することが出来て嬉しいです! (背景画像はこちらhttps://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=57794795から頂きました。)4,154文字pixiv小説作品 - 砂の城
トリガー
第一章、中川有香。 23日正午~死亡まで。 灯台組の崩壊は有香の死から始まりました。 もちろん幸せな死に方ではないですが、その後の展開を知らずに逝けたのはある意味幸せだったのかもしれません。 お調子者女子代表で、テニス部所属のぽっちゃりさん。幸枝のことは名前ではなく委員長と呼んでいて、彼女が七原に好意を寄せていることを知ってる。 といったところが原作にあった描写かな。 イメージ的には明るく楽観的で、ちょっとデリカシーがなくて気が利かないという感じ。楽しいことが好きで、みんなが楽しそうにしてるところはもっと好き、という子であったらなと思います。 もともと十年以上前に書いて投げ出した話なので、改めて書き直しつつ完成できたらいいなと思っています。 やはり誰の視点から書いても結末は同じなので精神的にしんどいところがあります。六人は銃を向け合った末に死んでしまい、ある意味その原因である七原だけが生き残るという皮肉な結末ですので。 あの時有香がシチューを食べることなくそのまま七原の元へ運ばれていたら……それでもやはり結末は同じだったように思います。6,916文字pixiv小説作品