バルド
ばるど
バルドとは、さまざまな意味を持つ言葉である。
曖昧さ回避
バルドとは
- 詩歌の形で情報を伝承する役目に特化したケルトの司祭。吟遊詩人とも呼ばれる。 → 本頁で解説
- J・R・R・トールキン『ホビットの冒険』に登場する架空の人物。 → 本頁で解説
- アニメ『機動戦士ガンダムF91』の登場人物。横柄な連邦軍人で階級は中尉。
- ゲーム『ファイアーエムブレム聖戦の系譜』に登場する伝説の人物。 → 本頁で解説
- ゲーム『Lamento-BEYOND THE VOID-』の登場人物。 → 本頁で解説
- 漫画『鋼の錬金術師』の登場人物。序盤に出てきたテロリスト。
- 漫画『黒執事』の登場人物。 → バルドロイ
- ブランド戯画のロボットアクションアダルトゲームシリーズ。 → BALDRシリーズ
- ゲーム『テイルズオブザレイズ』の登場人物。 → バルド(テイルズオブザレイズ)
各種概要
ケルト社会における「バルド」
伝承や神話、歴史などを琴(ロット)の調べに乗せて謡うことを専門とするドルイドのこと。後の吟遊詩人の祖となった。
バードと表記される場合もある(特に各種ファンタジー・ゲームで顕著)。
ドルイドは元々、一人一人が神官・占い師・政治家・詩人・裁判官などをすべて兼任する存在だった。しかし教義内容が更に肥大化するにつれ、とても一人が一生では憶えきれるものではなくなっていった。そこで役職がドルイド、ウァテス、バルドという三つの役割に分担されることとなった。
バルドはその中でも最下位のドルイドで、神話伝承、法律、歴史、氏族の系図を記憶しそれらを琴(ロット)の調べにのせて謡う役目を担った。その歌には力が宿ると考えられていたという。
また、バルドたちは「王の評判を落とす歌を歌って失脚させる」「聞くものの喜怒哀楽を操る」「人を眠らせる」「昧方の戦意を高める」「敵を呪縛する」「異性を誘惑する」などの効果がある呪歌にも習熟していた。
ホビットの冒険の「バルド」
スマウグに滅ぼされた谷間の国の末裔。湖の街を襲ったスマウグを倒し、エルフやドワーフと共に五軍の合戦に参加した。後に谷間の国を再建、王となった。