ナイジェリア
ないじぇりあ
概要
首都 | アブジャ |
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人口 | 2億1854万1212人 |
面積 | 92万3769平方キロメートル |
独立 | 1960年10月1日(イギリスより) |
最大の都市 | ラゴス |
公用語 | 英語 |
国家元首(職) | 大統領 |
政体 | 大統領制 連邦共和国 |
ナイジェリア連邦共和国(ナイジェリアれんぽうきょうわこく、英語:Federal Republic of Nigeria)は、アフリカ西南部に位置する連邦共和国。ギニア湾に面しており、ニジェール・チャド・カメルーン・ベナンと国境を接している。アフリカ諸国の中で最も人口が多いとされるが、諸事情によって正確な人口調査を実施できない状況にある。1960年10月に独立主権国として成立してから、イギリス連邦の加盟国である。
歴史
国際関係
アメリカ合衆国
1960年10月に外交関係を樹立し、ドワイト・D・アイゼンハワー大統領はナイジェリアにアメリカの支援を約束し、国境の外からの脅威の可能性についても警告した。2001年9月の同時多発テロの後、アメリカは対テロ活動とアフリカでの軍事的プレゼンスを強化し、ナイジェリアとの緊密な安全保障協力を開始した。
イギリス
1960年10月に独立してから、ナイジェリアは旧宗主国であるイギリスとの友好的な外交関係を維持している。
ロシア連邦
1960年11月にソビエト連邦と外交関係を樹立し、1967年7月に開始されたナイジェリア内戦では政治・軍事支援を提供した。1991年12月にロシア連邦が成立し、新たに外交関係が樹立された。
2001年3月にオルシェグン・オバサンジョ大統領がロシアを訪問し、ウラジーミル・プーチン大統領と会談した。両者はロシア連邦とナイジェリア連邦共和国の間の友好関係とパートナーシップの原則についての宣言と、ロシアとナイジェリアの間の2国間及び国際的な形式での協力プログラムに署名した。2009年6月にドミートリー・メドヴェージェフ大統領はナイジェリアを公式訪問し、これはロシアの指導者によるナイジェリアへの最初の訪問であった。
2017年8月にロシアとナイジェリアは軍事協力に関する協定を締結した。他にもナイジェリアはMi-35型ヘリコプターの購入契約を締結しており、そのうち6機は既に納入されている。2021年8月に新たな軍事協力に関する協定を締結し、バシール・サリヒ・マガシ国防相とドミトリー・シュガエフ軍事技術協力局局長が署名した。この協定では軍事機器の供給・アフターサービスの提供・それぞれの教育機関での要員の訓練・技術移転の為の法的枠組みを提供している。
産業
この国において主要産業の1つは南部に産出する石油であり、世界でも10位台に入る産油国である。
農業においては自らで消費するヤムイモとキャッサバなどの生産が多く、輸出ではカカオ・ゴム・ゴマなどが盛んである。ちなみにキャッサバはタピオカの原料となったり、デンプン質の生産効率は高いものの、毒があってそれを抜く必要がある・加工しなければ腐るなどの問題がある。また葉も毒抜きして飼料にできるなど利用範囲は広い。
その他にサービス業・金融業がGDPでは主としているものの、政治の混乱・腐敗が続いている。その為そこからの税収は期待できず、国内インフラの整備は自力では難しい状況である。
政府の腐敗などによってあまり経済が発展しておらず、国内の需要が期待しづらい状況にある。国民の貧富の差が激しく、高度な教育を受けたものの仕事にあぶれた国民が犯罪行為などに手を出している。特に有名なところでは詐欺・麻薬の密売などをしている模様である。
社会
問題
民族・宗教問題があり、前者は北部・東部・西部にそれぞれ複数民族が存在し、後者は北部ではイスラム教・南部ではキリスト教が多数存在する。その他に精霊信仰などがあり、イスラム過激派が活動している。それも絡んでクーデターがこれまでに明らかに3度発生して未遂も数度発生したり、独立運動によって南東部がビアフラ共和国として独立して内戦となり、100万人以上の死者が出た。
軍政・独裁政権が繰り返され、さらに民政であっても腐敗・官僚の質の問題によって貧富の差は激しい。さらに現在でも国内にボコ・ハラムなどのテロ組織が多数存在し、治安は良くない。対策として自治州を細分化しているものの、未だに安定を見ない状況である。
民族
250もの民族を抱える多民族の国であり、ハウサ人・フラニ人・ヨルバ人の数が多いものの3割にも満たず、その他に多数の民族が存在する。この民族の多さが上記の自治州の細分化・内政の不安定さの一因ともなっている。
日本との関わり
アフリカの中では現在最も日本に来ている者が多いのがナイジェリア人であり、外国人登録者数は2014年12月現在で2518人であり、一時的な滞在を含めると5000人を越えるとも言われている。
在日ナイジェリア人はイボ族が多いと言われているが、その他の民族も少なくない。定住して日本人と結婚した者も多く、近年はオコエ瑠偉・桃仁花兄妹・バレーボールの宮部藍梨・サッカーのオナイウ阿道など、ナイジェリア人ハーフの若手有力スポーツ選手が特に球技系で多数活躍している。
経済
アフリカ諸国の中では最大の経済力を有するが、これは人口が多い為であり、1人当たりのGDPは世界平均の30パーセント程度である。