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ジ・エーデルシリーズ

じえーでるしりーず

ジ・エーデル・シリーズとは、ゲーム『スーパーロボット大戦Zシリーズ』に登場した重要キャラクターである。

概要

「スーパーロボット大戦Z」シリーズに様々な姿や名前で登場した。ある意味でZシリーズの最大のテーマである「多元世界」を象徴した者達。

本名は「エーデル・ベルナル」と思われ、「ジ・エーデル・ベルナル」はあくまでも「真のエーデル・ベルナル」という意味で自ら名乗ったものである。

ちなみに『ジ・エーデルシリーズ』とはプレイヤーやファン等が命名したもので、あくまで公式ではない。

ジ・エーデル一覧

ジ・エーデル・ベルナル

ジ・エーデルを構成する一要素の中でも最低最悪のクズな上に、重度のド変態であり、おまけに親父ギャグ好き。『Z』のラスボス。

元の人格がどうであったかはシリーズの最後まで不明だが、黒の英知の影響を最も強く受けた結果、欲望のままに混沌を望み、戦乱が続くよう様々な暗躍を行っていた悪意の塊のような存在と化した。しかも性質の悪い事に科学者としては超一流であった為に、強力な機動兵器を次々と完成させている。

快楽思考になったのは絶望からの逃避と推察されている。

表向きには『黒のカリスマ』として暗躍し、影武者のエーデル・ベルナルを黒幕に仕立て上げていた為に自ら直接現れるまで、誰もその存在には気付けなかった。本人が明かさない限り、その存在は下手をすれば永遠に分からないままだったかもしれない。

あまりに危険な為か、AGに意識統合はされていない模様。

「サンキュー・ベリー・マッチョ!」

ジエー・ベイベル

「Z」より登場。カイメラの科学者として活動した天才だが、ジ・エーデルと同様に重度のド変態。いくら殴られても喜ぶだけである。

ジ・エーデルの意識統合後は、なんとその最高権力者となっているが、他のジ・エーデルのおかげが、ある程度は協調性を保っている。

エルガン・ローディック

「第2次Z」より登場。元秘密結社の『クロノ』の一員。見た目は老人であるが、その実300年近くも生きていた。

手段を選ばない面もあるが、良心が無い訳ではなく、また『御使い』という文字通り次元を超えた存在と戦う為の戦力を育成するには止むを得なかったのも確かで、少なくともUCWのド変態ジ・エーデルやドMジエーよりはずっとマシである。

アムブリエル

「第3次Z」より登場。名前に関しては『天獄篇』より表記されている。

西条涼音の中に別人格として眠っており、自由奔放かつ自己中心的であった為か、他のジ・エーデル達には非協力的であった。

『天獄篇』中盤にて本格的に表面化し、涼音の身体を乗っ取って疑似スフィアを積んだジェミニアで好き勝手に暴れまわるが、結局はヒビキやZ-BLUEに敗北。自らの敗北を認めて涼音の身体に取り込まれた。

その後も涼音の中に眠っているようで、AGの中には統合されていない。

基本的にドSだが、自分を理解してくれたヒビキをかなり気に入っている。…寂しがり屋?

AG

自称・DEMコーポレーションのエージェントロボットだが、実際はジ・エーデルの意識統合体で、ジエーが中心となっている。

「それでは今日も張り切って!商売、商売!」

来歴

多元世界誕生前

様々な平行世界に存在するジ・エーデル・ベルナルの一人は、ある時何らかの経緯によって『黒の英知』に触れる事になり、その影響によってそれぞれの平行世界に存在するジ・エーデル達は、絶望の未来をもたらしうる人類にとって驚異となる存在…『御使い』の存在を知る事になった。

それぞれのジ・エーデル達は御使い達による絶望の未来を回避すべく、様々な手段を講じていく事になり、その過程において、御使い達の信仰する至高神・ソルの欠片で、因果律をも操作し得る次元力をコントロールできる因子である『スフィア』やそれを扱う『スフィア・リアクター』の存在を知るに至った。

やがて訪れる御使い達の侵攻への対策が模索される中、コズミック・イラの世界に存在する一部のジ・エーデルは、御使いの侵攻から逃れる為の手段として、他の異世界に渡る為の兵器である「時空振動弾」を開発する。

しかし、色々と不備があった上に、桂木桂が半ば強引に作動させてしまった結果、大時空振動が発生してしまう事になり、これが多元世界の誕生へと繋がってしまうのだった。

UCWでの活動

主に、ジ・エーデル・ベルナルジエー・ベイベルが中心となって活動した。

多元世界誕生後、ジ・エーデルの一人は、平行世界の同一存在であるジエーと共に連邦軍の一部隊として『カイメラ』を結成。その指導者として人造人間であるエーデル・ベルナルを据え置き、レーベン・ゲネラールシュラン・オペルツィーネ・エスピオの三人を部隊の隊長格として迎え入れる。

多元世界化によって世界が混乱する中、地球人類緊急救援連合として結成された独立遊撃部隊ZEUTHに目をつけたジ・エーデルは、彼らをうまく利用して泳がせる事で「世界を面白く混乱に導く事が出来る」と考え、補給等の支援によって協力体制をとるよう仕向ける。

しかしその裏では、パプテマス・シロッコデューイ・ノヴァクといった連邦の実権掌握を狙う者達とも結託し、後に連邦を牛耳っていた賢人会議やロゴスの打倒を名目とした「オペレーション・クルセイド」にも裏で加担する。

一方、スフィアや次元力に関する研究を行っていたジエーは、スフィアの奪取を目論むアサキム・ドーウィンに接触。協力関係を築く中で、彼からスフィアの一つである『知りたがる山羊』の力を見せてもらい、御使い達を打倒する為の戦力として、次元力を使う機動兵器『カオス・シリーズ』の開発に着手し始める。

まず、12のスフィアを得る事を目的とした機動兵器を考案し、『知りたがる山羊』のスフィアの力を再現させた山羊を模した機動兵器・カオス・カペルを開発し、続いてガンレオンに搭載された『傷だらけの獅子』のスフィアを奪取する為に獅子を模した機動兵器・カオス・レオーも開発。そして、黄道十二宮にちなんだスフィアに次ぐ『蛇使い座の次元力』を得るべく、蛇を模した機動兵器・カオス・アングイスも完成させた。

機動兵器を開発する一方、実験の一つとして、多元世界の情報網の一元化と共有化を目的とした情報網「UN(Universal Network)」を設置。これを利用して仮想空間に不特定多数の知識を集めた集合知と集合意識を作り出し、それを観察する事で、黒の英知に触れて知った『真化』の為の真理を突き止めようとしたが、この実験は失敗に終わっている。

ただし、UNを利用した情報戦によって仕組まれた対立を乗り越える形で和解したZEUTHの存在には、ジ・エーデル達からも大きく興味を注がれていた様で、特に星を越えた友情や種を超えた愛等にはジエーも「脱帽だった」と語っている。

その後、ジエーは3機の開発に成功した後、今度は表向きは「エーデル・ベルナル専用機」とした対・御使い用の機動兵器「DEMシリーズ」の開発に着手し、DEM-00レムレース試作型を開発。ジ・エーデル自らがテスト運用を行う事になり、仮想敵として連邦軍内で選抜し結成させた『013特命部隊』と交戦するも、ジ・エーデルの予想に反してレムレース試作型は大破する事になった。敗退後、設計等を煮詰め直したDEM-01レムレースを開発し、エーデル・ベルナルに搭乗させるも、ジ・エーデルは密かにレムレースの完成型であるDEM-02カオス・レムレースも同時進行で開発しており、「人造スフィア」とも言えるこの機体には、御使い達を封じる為のシステムである『天獄』が組み込まれている。

そして次元修復が行われようとした際、それを望んでいなかったジ・エーデルの一人は、カオス・レムレースに搭乗し自らZEUTHに挑むものの、最終的には敗北、次元の彼方へと放り込まれる末路となった。この結末に、ジエーもオリジナルのスフィアの強大さを改めて知るに至っている。

ADWでの活動

主にエルガン・ローディックが中心となって活動した。

UCWで発生した「第一次多元戦争」での激戦後、ジエーは他の世界に存在するジ・エーデル達に連絡を取り、彼らはスフィアの捜索を開始し始める。

その中で、ADWに存在するジ・エーデルの一人であるエルガンは、かつて黒の英知に関わった事で未来を知り、その「根源的な災厄」を回避しようと数百年間もの間、動いていた。そして、運良くスフィアの一つである『揺れる天秤』のスフィアを入手する事に成功する。

エルガンは、かつて自身が所属し、カルロス・アクシオン率いる組織『クロノ』に支配された世界に絶望し、破壊する事を望んでいたカルロスの息子に、『VX』として『揺れる天秤』を預けたが、最終的にはトライア・スコートの手に渡り、クロウ・ブルーストが搭乗する事になるブラスタに搭載されるに至った。

破界事変の最中で、エルガンはADWに迷い込んできたZEUTHのメンバー達や、ソレスタル・ビーイング黒の騎士団と立ち会わせ、その他の防衛組織や民間組織等も併合させて、特別国際救助隊『ZEXIS』の結成に貢献する。

しかし、エルガンは「御使いを打倒する」という究極の目的を達成させる為の希望を見出していた彼らに、戦いの中での成長を促させる為、あえて厳しい『試練』を課す事もあり、それが原因でロックオン・ストラトスの戦死に繋がる事もあった為に、ゼロやシモンからは、疑問の目を向けられる事もあった。

ただし、それでも他の軍事組織等に比べれば、ZEXIS側の犠牲は、ずっと軽微なものであったと言えなくもない。

破界事変の終盤にて、かつてソレスタル・ビーイングの結成に大きく関わったイオリア・シュヘンベルグと盟友の間柄であり、更には『黒の英知』についても知っていた事から、世界の掌握を目論むイノベイターの首魁・リボンズ・アルマークに拉致されてしまう事態となり、身動きが出来ない状況に陥ってしまう。

しかし、こうなる事態を予め想定していたエルガンは、ZEXISとイノベイターの決戦の最中で、ヴェーダに細工していた秘密コード『CHRONO H』を発動。ティエリアにヴェーダを奪還させる事に成功するも、逆上したリボンズによる銃撃を受け、致命傷を負ってしまう事になった。

ZEXISのメンバーに看取られる中、エルガンは自身がかつてZEUTHと敵対し、UCWを混乱に陥れたジ・エーデルと並行存在である事や『黒の英知』、遠からず訪れる絶望の未来『根源的な災厄』について自身が知る限りの事を明かし、全てを語り終えたエルガンは、見出した力であるZEXISに全てを託し息を引き取り、その長い役目を終えるのであった。

しかし、エルガンのその意識は、あらゆる並行世界の『ジ・エーデル』の意識の集合体となっていたジエーに回収される事になり、自らもジ・エーデルの一人としてジエーの補佐的な役割を担う事になるのだった。

新世時空振動発動後の活動

主にAGが中心となって活動した。

ADWでの破界事変、再世戦争を経た後、ジ・エーデルの意識集合体となっていたジエーは、試行錯誤の末に「我の強すぎるスフィア・リアクター達を自分達の考え通りに動かす事は不可能」と判断。その解決策として、ジ・エーデル自身がスフィア・リアクターになるという結論に辿り着き、スフィアの中でも中核の役目を担う『いがみ合う双子』のスフィアを、それを搭載したジェミニアの所有者であるガドライド・メオンサムから奪取する為の計画を開始する。

まず、ジエーは『ジェミニアからスフィアを奪う機体』として、DEMシリーズの最新型でカオス・レムレースを再設計・小型化した機動兵器である『ジェニオン』を開発。そして、『ジェニオンの搭乗者となるジ・エーデル』には、解離性同一性障害によって西条涼音の別人格として眠り続けていた『アムブリエル』に選定する。

ただし、極度なまでに自由奔放かつ自己中心的であったアムブリエルは、ジ・エーデルの意識集合の呼びかけに応じようともしなかったという問題点があったが、それでもジ・エーデルとしての力に目覚めれば状況も変わるとジエー達は判断し、アムブリエルを覚醒させる『目覚まし時計』の役割を持った『黒の英知の欠片』を用意する。

時獄戦争の開戦直前、全ての準備が整ったジ・エーデル達は、DEMコーポレーションのサポートロボット『AG』に扮して、運用テスト中に発生した次元震の事故と偽り、鈴音のいる『蒼の地球』の世界へと転移するのだった。

しかし、転移直後にいきなり想定外の事態が発生。鈴音の元に送り込んだ『黒の英知の欠片』は、偶然その場に居合わせたヒビキ・カミシロが触れてしまい、それによってジェニオンのパイロットには彼が登録されてしまう事になった。

ヒビキのパイロット登録後、AGは彼と接触し、ZEXISのメンバーと引き合わせには成功したものの、肝心の涼音本人を引き込む為の修正として、急遽ジェニオンを複座式に改造。何とか彼女を引き込む形で、とりあえずはジェニオンに搭乗させる事に成功するのだった。

その後、ヒビキ達と共にZ-BLUEのメンバーとして加わったAGは、『いがみ合う双子』のスフィアをジェニオンに取り込ませる為に、パイロットのヒビキに訓練をさせつつ、人の感情を元に生成される「Zチップ」を回収する等、来るべき『御使い達の打倒』の為に様々な暗躍を行い続ける。

その結果、何とかジェミニアから『いがみ合う双子』のスフィアを奪取し、ジェニオン・ガイへの変形機構を開放させる事に成功した。

一方、天獄戦争の中盤では、御使いとしての本性を現したアドヴェントに倒されてしまったヒビキの成長を促す為に、彼自身の命を危険に晒す事も厭わない形で(ただし、本人から予めどんな手段をもってしてもかまわないと言われている上でだが)、ガンレオンバルゴラブラスタのノウハウを組み込んだジェニオン・ガイを更に強化させ、『ジェミニオン』として新生させようと画策するも、Z-BLUEによる協力もあって、ジェニオン・ガイは『ジェミニオン・レイ』として新生させる事になった。

これらの展開はヒビキ達やZ-BLUEに様々な疑念を抱かれるのには十分であったが、一応AGは彼らに大きく貢献していたのも事実であった為に、何とか疑念を押し留められていた。

数々の戦いを経て、遂に御使い達を打倒すべく、カオス・コスモスへと乗り込む事になったが、AGはZ-BLUEのメンバー達が万一御使い達に操られてしまう事も想定し、Dトレーダー等の応援を利用して『バインドスペル』を仕込む行動に出るが、結果的に激怒した彼らが『真化融合』を果たす事になっている。

しかし、バインドスペルを使った事でさすがに彼らも我慢の限界を迎えさせてしまった事を自覚していたAGは、さすがに正体を隠しきれなくなる事になり、自らの正体やこれまでの行動の真意について明かすのだった。

これまでの行動に怒りを向けられながらも、『御使いの打倒』に嘘偽りは無かった事から協力関係を維持する事にはなったが、さすがにバインドスペルの件は許してもらえず、Z-BLUEの面々からAGの姿で袋叩きにされるという、自業自得の結果を迎えている。

最も機械の着ぐるみをまとっていた為、中身のジエー自身はそれほど酷いダメージを受けてはいないと思われる。

「ご、ごっつぁんです!」

本性を現したアドヴェントが他三人の御使いとアサキムを吸収、聖アドヴェントになりZ-BLUEに敗北したあとは次元の彼方へとともに旅だった。

編集者:なっく
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