概要
大阪府大阪市道頓堀に本社を構える芸能事務所。主にお笑い芸人やタレントが所属している。
1958年、大阪歌舞伎座の地階にあった歌舞伎地下演芸場に芸人を配給していた2つのプロダクションが合併。新たに松竹の資本参加を得て、前身会社である松竹新演芸が設立。
以降は道頓堀角座を中心に関西圏の劇場に芸人を配給する。
一時は漫才ブームにより旧来型の公演が廃れ、窮地に立たされるが、1980年代以降数多くのタレントが全国区でブレイクしたことで、経営も好調となっている。
吉本興業と並び、上方演芸界の二大プロダクションのひとつ。かつて吉本とは非常に仲が悪く、座(劇場)における興行権奪い合いや、芸人の引き抜き合いなどの抗争が繰り広げられていたほか、1970年代には所属タレントの共演NGになったほどであった。現在では険悪なムードは和らぎ、徐々に協調路線に変わっている。
2010年代はお笑いブームの終了も相まって若手芸人の低迷が続いた。退所者が続出し、移籍後にブレイクした芸人も何組かいる。松竹退所を意味する脱竹という言葉も生まれてしまった。当時の若手芸人に対する待遇は相当ひどかったらしく、以前所属していたきつねは松竹時代を「この世の地獄」と後に語っている。お笑い芸人闇営業問題が起きたことにより改善されたと現在も所属しているみなみかわなどが語っている。
関連会社に「松竹エンタテインメント」があり、そちらでは俳優のマネジメントをメインとしている。
主な所属タレント
- アメリカザリガニ(柳原哲也、平井善之)
- 金子学(元うしろシティ)
- 海原はるか・かなた
- オジンオズボーン(篠宮暁、高松新一)
- 河邑ミク
- 北野誠
- キンタロー。
- 紺野ぶるま
- シンデレラエキスプレス
- なすなかにし(那須晃行、中西茂樹)
- みなみかわ(元ピーマンズスタンダード)
- ヒコロヒー
- 春やすこ
- 堀ちえみ(業務提携)
- ますだおかだ(増田英彦、岡田圭右)
- 森本サイダー
- 森脇健児
- 安田大サーカス(団長安田、クロちゃん、HIRO)
- よゐこ(有野晋哉、濱口優)
笑福亭松鶴一門
文化人
主な元所属タレント
- 東ちづる※現:ホリプロ所属
- オセロ(中島知子、松嶋尚美)※2013年に解散、中島は契約解除→フリー。松嶋は2007年から個人事務所を設立し松竹と提携。
- TKO 全く異なる理由で別々に退所。
- さらば青春の光(東口宜隆、森田哲矢)※2013年に退社(事実上クビと発言)→個人事務所株式会社ザ・森東を設立。
- 笑福亭笑瓶※現:太田プロダクション所属
- 日本エレキテル連合(在籍当時は「日本パブリック連合」)※現:タイタン所属
- まえだまえだ(前田航基・前田旺志郎)※現在は松竹エンタテインメントに移籍し、漫才コンビとしては活動休止中
- 三倉茉奈、三倉佳奈※子役時代に一時期所属。現:キューブ所属
- プリンセス金魚 ワタナベエンターテインメントに移籍→解散
- Aマッソ ワタナベエンターテインメントに移籍
- きつね(芸人) ホリプロコムに移籍
- お見送り芸人しんいち 活動休止後グレープカンパニーに所属
- 阿諏訪泰義(元うしろシティ) 解散し独立
吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシーへ移籍