「どうした。何を動揺している」
プロフィール
学籍番号 | S01T004711 |
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誕生日 | 10月20日(天秤座) |
身長 | 173cm |
所属 | 1年Cクラス→2年Cクラス |
学力 | C+(59) |
機転思考力 | B(70) |
身体能力 | B(71) |
社会貢献性 | E+(18) |
総合 | C+(60) |
一人称 | 「俺」(普段) |
CV | 水中雅章 |
概要
高度育成高等学校の1年Cクラスのリーダーを務める男子生徒。
容姿は中肉中背の体格(アニメだとかなり筋肉質な体格)で、紫がかった黒髪で首筋まで伸ばしている。
頭の回転が速く、勝つためには手段を選ばずに様々な奇策で標的を陥れる。クラスメイトからは恐れられている一方で能力の高さを認められている。
イラストレーターのトモセシュンサク曰く、登場する度に男前に見えるように書いているとの事。
略歴
生い立ち
一般家庭で生を受ける。小学生時代の遠足で蛇が現れたとき、周りが恐れるなか平然と蛇を殺し、そこで初めて相手を屈服させる快感を覚える。
その騒動以降、本人曰く「内にも外にも敵が大勢出来た」と言っており、周囲はそんな彼のことを異質な存在として見ていた。
彼自身もそんな環境下に居続けた結果、性格も不良のように変化していき、殴り合いの喧嘩が日常茶飯事な日々に進むことになる。
不良の中でも、三宅明人や宝泉和臣にも、中学時代から存在を認知される程有名になっていく。
時には大勢に囲まれ、ひたすら暴力を受け続けたこともあった。抗えない力の前に崩れ落ちたことも一度や二度じゃない。
それでも彼は恐怖しなかった。
どうやって復讐し、逆転するかだけを考えた。そして最終的にはそんな彼の前に全てがひれ伏した。
これらの経験から、本物の実力者とは比類なき暴力を持つ人間の事だと考えるようになる。
そして、そんな彼に地元で歯向かう者は一人としておらず、刺激の少ない日々を彼は徐々に退屈だと感じ始めるようになる。
人物
正々堂々とは真反対に位置する作中でも屈指の卑劣漢で、女子相手にも平気で暴力を振るい他クラスの飲み物に下剤を混ぜる等の下衆な手段も躊躇いなく行う。
目的の為なら暴力や器物破損等の校則違反も行うため、は綾小路や坂柳のようにある程度卑怯な手段に理解のある生徒からは評価されているが、クラスメイトを含め大半の生徒からは嫌われている。
間違いなく悪人ではあるのだが、意外と努力家。
例えば無人島試験で0ポイント作戦を使った際は、クラスメイトから不満が出ないように豪遊させてからリタイアさせて船に戻している。その後、別のクラスにスパイとして送り込んだ伊吹と金田を除いてたった一人で無人島に潜伏し、勝利を狙いに行くなどあくまでも勝ちに徹している。
また無人島でDクラスのリーダーを外した際にもキーカードを盗んだ伊吹を責めることは一切無く、また体育祭でスパイ行為で働いた真鍋の事も一連の流れを一通り話させた後に許したりと身内には寛容な一面もある。
自分の戦術や手段でミスをした場合や、クラスメイトに被害が及びそうな場合は必ず自分で責任を取ったり代わりの方法で取り戻そうとするなど、根はかなり真面目で案外リーダーらしい性格をしている。
一方、Cクラス内では彼を恐れつつも能力の高さを疑う者はおらず、クラスメイトの大半は彼に忠実に従っており、彼自身もクラスメイトの事をそれなりに大事に思っている節がある。
実力
本人は「努力が嫌い」と公言しているが、勝利への執着は非常に強く、そのためには労を惜しまない。
無人島試験では0ポイント作戦を考案。
一見試験を投げ出しているように見え、常人には理解不能な戦術だが、7日間の間に全クラスのリーダーを当てるという離れ業を成し遂げている。綾小路からも称賛されている。事実、唯一0ポイント作戦に気付いた綾小路がいなければ無人島試験は龍園の一人勝ちだった。
その後も櫛田の裏切りがあったとはいえ、船上試験ではAクラスを集中的に陥れ、体育祭ではDクラスを圧倒している等、クラス単位の戦績は案外高い。本人の知能や発想力に関しては作中でも最上位である。
喧嘩の実力も非常に高いが格闘技は意外にも未経験で、純粋に我流の喧嘩スタイルで中学時代では悪名を轟かせている。
喧嘩の際に龍園を評価すべきなのは、攻撃力ではなくその異様なまでの防御力である。喧嘩慣れしているからか見た目によらず結構打たれ強く、本気の綾小路から何度も殴られても意識を保って挑発したり、喧嘩において圧倒的に格上の宝泉とタイマンを張った際にも最後まで倒れなかったりと、一般生徒の割には怪物じみた耐久力を持っている。
また彼の最大の特徴はその強靭な精神力である。
体格が桁違いなアルベルトに何度も挑んでは返り討ちに遭っているが、最終的には彼に勝利し自分の軍門に下らせている。学年末試験では一之瀬のクラスの生徒数人に遅効性の下剤を盛ってコンディションを崩させて圧倒するなど、勝つ為には手段を一切選ばない。
知略面にも優れていて、1年生編の無人島試験ではDクラスに完敗したと見せかけて裏ではしっかりとAクラス相手に優位な契約を結んでいたり、2年生編の無人島試験では新1年生の数名と契約を結んでプライベートポイントを荒稼ぎしている等、金策に関しては凄まじい才能を持っている。
常識にとらわれず奇抜な戦術で相手の意表を突く思考が龍園の最大の強みであり、坂柳有栖とは違うタイプの天才である。
動向
入学当初から、退学などポイントが下がるとどうなるかを見極めるサンプルとして、潰すのも視野に入れて度々最下位であるDクラスに手を出しており、その目的を達成した後はBクラス、そしてAクラスに狙いを定めており全クラスに様々な工作を仕掛けている。
しかし、無人島試験、体育祭で自信の作戦を防がれたことを根に持っており掘北を隠れ蓑としてDクラスを裏で操る黒幕Xを探るべく、Dクラスに狙いを定める様になる。
そして、そのXが軽井沢恵と通じている事を察知し、2学期の終業式の日に彼女を屋上に拉致し、過去をフラッシュバックさせる形で拷問し、Xの正体を炙り出そうとする。
軽井沢を助ける為に屋上に現れた綾小路清隆がXであることを知ると、彼と戦闘になり、その場には石崎やアルベルト、伊吹のような武闘派生徒を構えていたにも関わらず、自分が何よりも信じていた筈の暴力によって敗北する。
綾小路が自分を見つめる瞳に映る闇を垣間見て、生まれて初めて龍園が何かに『恐怖』を覚えた瞬間だった。
その後、綾小路に負けた事で今まで好き勝手にクラスを私物化してきた責任を取ろうとして学校を退学しようとするも伊吹からの叱責や、石崎やアルベルトの自身への忠誠心を見て、学校に留まる事を決める。
冬休みに綾小路に早朝に呼び出され、「8億ポイント計画」についての詳細を聞き出される。その場に現れた堀北学から南雲雅が学校を大きく改革しようとしている事を聞かされるが、本人は特に関わることもなく傍観に徹するとの事。
それから長い間、表向きには石崎たちに喧嘩で負けたという体でリーダーを辞退していたが、学年末試験にて転機が訪れる。
2年生編(ネタバレ注意)
学年末試験で一之瀬帆波に大勝し、リーダーとして返り咲いた龍園だったが、貯めておいたポイントを使い、葛城康平をクラス移動させて戦力強化を図っている。本気で坂柳を仕留める算段も付けているらしく、それが終わって初めて彼にリベンジするとの事らしい。
3巻の無人島サバイバルでは坂柳との契約の元、綾小路をつけ狙う宝泉和臣を妨害するべく『1年生vs綾小路を守る側の2年生』の構図になっている戦いに急遽参戦。
宝泉の体格と実力の差にほぼ一方的に打ちのめされ続ける形になるが不屈の執念を持って食い下がり続け、頃合いを見計い予めGPSを破壊し潜ませておいた伏兵の石崎、アルベルトによる奇襲をもって形勢を逆転。
二人の拘束によって身動きを封じた宝泉を殴り倒し、無力化することで勝利を収めた。
間接的に、綾小路や坂柳と共闘が成立した初めての試験だったりする。
4.5巻のクルーズ船では、クラスメイトの小宮が1年生の何者かに大怪我をさせられた事で、その犯人を突き止めようと七瀬翼に接触している。
5巻の満場一致特別試験では学年末試験で戦うクラスを選ぶ等の重要な課題は基本的に自分の独裁で決定させつつ、修学旅行の行き先などはクラスメイトに好きに選ばせている。時任が最後の課題で反旗を翻すも、葛城を上手く扱って彼の敵意を折っている。
6巻の体育祭と7巻の文化祭では、まずは独走状態のAクラスを倒すという利害が堀北たちと一致したため、一時的に対坂柳への共同戦線を張っている。
人間関係
一匹狼な性格と、誰も信用しないその性格を見込んで自身の補佐に加える。伊吹からはその才覚を高く評価され指示に従いはするもののかなり嫌われている。なんだかんだで彼女の事は気に入ってる模様。
優秀な洞察力と観察眼、そして高い学力を持っている事で大きく有用性を認めているものの、彼女自身が争い事に興味が無い性格のため、有能だけど駒としては使えないという印象を持っている。
入学当初はかなり険悪な関係だったが、徐々に才覚を見せる龍園に心酔するようになる。
石崎同様に、当初は龍園に反感を覚えていた生徒の一人だったが、どういう訳か龍園に懐柔され、彼を強く信頼するようになる。
強気な性格の為、結構好みのタイプらしく、須藤の一件後からは彼女を執拗に奇策や罠で陥れようとしている。
堀北を陥れる為に共謀し策を講じる。龍園からして見れば、使い捨ての駒のように思っており、都合良く利用する気だったらしい。
堀北とは違い、こちらは龍園が苦手とする女のタイプ。二人の絡みは主に特典小説などで多く見られるが、その掛け合いは必見。
地元の中学において悪評を二分していた存在。入学以前からお互いのことを認知しているが、初対面は高校である。
自身が倒すべき最大の宿敵。
似た者同士である為、要所要所で気が合う部分が多く、今ではある意味、お互いにとっての理解者となりつつある。
敵対関係だった彼らの今の関係性を評価する声は読者の中でも多く、ヒロインとの絡みよりも龍園との絡みを増やせというファンが増えているとかいないとか。
双子説
6巻が発売した頃からその意見が出され始め、ファンの中で長年議論、考察されている説であり、よう実の中では神崎のホワイトルーム関係者説と並んで、最も有名な議論対象となっている。
その議論とは「綾小路清隆と龍園翔は双子の兄弟では無いか?」という説である。
まず二人の関係性を出していくと、
・誕生日が一緒。
・お互いに裏で策を講じるタイプ。
・暴力を手段として考える性格。
などと意外に共通点が多く2年生編に入っていても尚、未だに議論されている説である。
「双子の違いを比較すべく、綾小路がホワイトルームとして育てられた一方で、龍園が一般家庭で育つことで、全く別の天才を二人作る目的で生まれた」という説を立てるファンも多い。
確かに「同じ誕生日」という設定は、双子では無いキャラクターではかなり珍しい事例なので、そう考える読者がいても不思議ではない。
しかし、これらの説はあくまでファンの中で囁かれる都市伝説のようなものなので、あまり鵜呑みにはしない事。
余談
龍園の扱いは各メディアにおいて、男キャラの中では綾小路に次いで非常に高い。
まず、このラノの人気投票においても、男キャラで綾小路以外でランクインしているのは現在では龍園のみである。
アニメ版のEDでは、1期と2期のどちらも登場している男キャラは主人公の綾小路を除けば彼だけである。また2期の決定イラストでは一番大きく描かれ、誰よりも存在感を表している。後日に発表されたキービジュアルにおいても夕日をバックに綾小路とツーショットで向き合う専用イラストが用意されている。男キャラよりもヒロインをプッシュすることの方が多いライトノベル業界の中でも少し異質な存在で、ヒロインたちよりも遥かに高待遇である。
また2期のアニメ公式サイトの出演者のクレジットでは、堀北や軽井沢を差し置いて主人公の綾小路に次いでなんと2番目を飾っている。
関連タグ
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