「シンケンジャーも一人では大した事ないな……フハハハハ!」
CV:楠見尚己
データ
【身長】一の目・202㎝→二の目・50.5m→三の目・不明
【体重】一の目・89㎏→二の目・22.3t→三の目・不明
概要
第四十六幕「激突大勝負」に登場した煙のような、化け物の武者のような姿を持つアヤカシ。本編で登場する最後のアヤカシで、『煙羅煙羅』という妖怪の伝承のルーツとされている。
全体的には漆黒の鎧武者を思わせる外見だが、左半身に煙、脇腹や股間辺りに鋭い歯を並べた口、左肩には大口を開けた龍のような意匠が見える。
左腕は立ち上る黒煙を司り、ここから不気味な触手や棘を煙のように自在に繰り出して人間を襲うらしい。また攻撃手段として口からガスを吐く。
本編では骨のシタリから力を与えられてパワーアップしており、その結果「三の目」という姿を披露した。
劇中での活躍
封印の文字を修得した真の志葉家当主である薫の登場に焦った骨のシタリが自身の命の半分を与え、この世に侵攻する。
街中で人々を襲い、駆け付けたゴールドと交戦するや口からのガスや上記のトゲを繰り出して攻撃し、更に触手を巻き付けた状態で建物に叩き付け、変身解除させる。
そこへ薫が変身するレッドを中心としたシンケンジャーが現れたので迎え撃ち、ブルー達4人を左腕からの触手で攻撃するも、スーパーシンケンレッドとなった薫には圧倒される。
スーパーシンケンマルで触手を切断された所へ、追撃としてシンケンマル四重の太刀を受け、怯んだ所へスーパーモウギュウバズーカの外道覆滅を受け倒された。
直後、二の目となって巨大化すると、 テンクウシンケンオーと激戦を繰り広げた末、必殺技を受け爆散。だがこれで終わらず、爆煙の中から龍のような姿の三の目となって復活。
テンクウシンケンオーすら弾き飛ばし、更に全侍合体したサムライハオーを相手にも善戦する程の強さを見せるが、最期はモヂカラ大弾円を喰らって爆散した。
余談
モチーフは煙と化け物武者。名前の由来は朧+締め。本編ラストの一般怪人だから「締め」の存在ということか。
デザインを担当した篠原保氏は『百化繚乱[下之巻]』にて、「記念すべきアヤカシ第1号が鎧武者だった為、締めも鎧武者で決めた」とコメントしている。
現代の伝承において、『煙羅煙羅』という妖怪は妖しい表情に見える棚引く煙の化け物らしいが、オボロジメの姿と攻撃に伴う激しい煙がそのルーツになったと思われる。
今回オボロジメに自身の命を与えた事でシタリは二の目を失い、翌年に上映されたスーパー戦隊VSシリーズ『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャーエピックon銀幕』にて突如現れたゴーカイジャーに為す術も無く倒され散る事となる。生きることに執着したシタリが呆気なく散るのはなかなか皮肉だ。
声を演じた楠見氏は前作の『炎神戦隊ゴーオンジャー』でも害水機士ウズマキホーテ役の声を当てていた。
関連項目
侍戦隊シンケンジャー 外道衆 アヤカシ(シンケンジャー) 煙羅煙羅
エンラエンラ(カクレンジャー):『忍者戦隊カクレンジャー』に登場した大先輩。
妖怪エンラエンラ:『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する後輩。
ギガンデス:人型の怪人が倒された後に怪獣となる様子はまさにこれを連想させる。脚本家も小林靖子繋がり。
スモーカー:『ONEPIECE』の登場人物で、こちらも似た様な技を使う。
本編最後の一般怪人
ケッテイバンキ←オボロジメ→ヒドラパーンヘッダーのロー・オ・ザー・リ