「あたし達、あんなふうになれるかな?」
「近道しちゃえっ よかった!これなら 間に合いそ…」
プロフィール
職位 | 護廷十三隊五番隊副隊長 |
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身長 | 151cm |
体重 | 39kg |
誕生日 | 6月3日 |
斬魄刀 | 飛梅 |
解号 | 弾け『飛梅』 |
好きなもの | 桃 |
嫌いなもの | すもも |
CV | 佐久間紅美 |
概要
幼い外見だが護廷十三隊の中で五番隊副隊長を務める小柄で可憐な少女。
西流魂街第一地区「潤林安」出身で十番隊隊長の日番谷冬獅郎とは流魂街からの幼馴染で「シロちゃん」と呼んで可愛がっていた。学校に入るまでは日番谷と祖母との三人暮らし。友達もいた。
吉良イヅル・阿散井恋次とは霊術院時代の同期で、彼らと共に檜佐木修兵の後輩である。
霊術院に入学した理由は不明だが、一回生の時、藍染惣右介に命を救われたことで五番隊入隊を目指す。日番谷曰く、藍染の役に立ちたいと死にもの狂いで努力して、やっとの思いで副隊長になった。
原作では寝間着で藍染の部屋に訪問したがアニメは死覇装。
人物
初期は気弱そうですぐに泣いていたが、本来は明朗快活で真面目な性格である。感情表現豊かだったが藍染の一件以降は憔悴し、控え目で沈んだ表情ばかり見せることが多かった。
特技は絵を描くことで、実際上手で瀞霊廷通信の挿絵制作担当。
趣味は読書。藍染が読み終えた本を借りて読んでいたら好きになった。伊勢七緒とは読書友達。面白い本を紹介し合ったり、一冊の本について熱く語り合ったりしている。
四番隊の生け花教室に参加するなど、女の子らしい趣味が多く、休日は祖母の家や図書館に行ったりしている。
また、書類仕事を得意としている。
容姿
可憐な容姿から他隊隊士からの人気も高い(『カラブリ+』)。
黒髪で茶色の瞳と太めの眉をしており、髪型はシニョン(お団子頭)。
千年血戦篇では髪を肩より上までばっさりと切り、前髪の分け目を変えて髪留めをしている。
おさげ、髪を伸ばしてひとつ結び、シニョン、ショートヘア、和装向けのアップスタイルなど、作中でもストーリーの時期によって髪型を大きく変えている。
髪飾りの色は原作カラー版では共通して白地に紫のリボン、アニメ版ではシニョンは水色の布地に青いリボン。
能力
斬魄刀の名は『飛梅』。解号は「弾け『飛梅』(はじけ『〜』)」。
解放すると刀身が七支刀のような形状に変化。刀身から火の玉を放つ鬼道系・炎熱系の斬魄刀である。シンプルながら、それゆえに応用が利く能力でもある。
鬼道の扱いにも長けており、複数の鬼道を組み合わせたり、斬魄刀の能力を上乗せするなど独自のアレンジを織り交ぜた搦め手で相手を翻弄する。四番隊には及ばないが回道による重傷治療も行える。
動向
霊術院1回生時代の時系列である番外編『-17 逸れゆく星々の為の前奏曲』の魂葬実習にて、突如襲撃してきた霊圧を感じない巨大虚に立ち向かう上級生(檜佐木)の危機を目にし、1回生は逃げろという命令に背き、恐怖を圧し殺してひとり救援に向かう。次いで吉良・阿散井も加勢。この行動が、巨大虚の製作者である藍染にこの三人は“使える”と手駒候補として目を付けられたことが、彼女や友人達が歩むことになる数奇な運命の始まりであった。
藍染の様子がおかしい聞いても何も答えてくれないと泣く。「戦いなんてしたくないです」と吐露した翌朝に藍染を殺した犯人は日番谷の忠告から市丸だと攻撃し、妨害する吉良に始解までして戦った。「五番隊隊長としてではなく一人の男として君に願う」との藍染の言から幼馴染の日番谷すら討とうとするほど藍染への思いは何よりも強かった。
だが、その藍染に刺され重体となる。
藍染に助けられて以降ずっと深く敬愛して絶対の信頼を寄せていたため、現実を直視できず、日番谷に藍染の救済を願うなど、精神的ショックからなかなか立ち直れずにいた(「カラブリ」では、隊の出店物として「メガネクッキー」を提出。それを「私が天に立つ」と草鹿やちるが粉砕。卒倒した。これは実際にジャンプフェスタで販売された)。
新人隊員募集において少女漫画タッチな藍染を描いている。応募条件「裏切らない人」。
空座町決戦では多少の回復を見せて参戦し、第3十刃ティア・ハリベルの従属官3人と戦う松本乱菊へ加勢。しかし召喚されたアヨンにより乱菊共々重傷、後方にて治療を受ける。
しかし藍染の鏡花水月によって藍染と誤認した日番谷に刺され重体となる。
最終決戦で藍染が捕縛され、戦いが終わった後は十二番隊に預けられて臓器回復の治療を受けた。
死神代行消失篇では直接の出番はないが、五番隊に隊長として復帰した平子真子の元で働いており、黒崎一護への死神能力譲渡に参加している。
千年血戦篇では元の明るい人柄を取り戻しており、見えざる帝国侵攻以降は主にサポート役として平子隊長と行動していた。これまで出番があると、刺され重体となって入院中のまま物語の幕が下りてたものの、かすり傷程度で済んだ。
ちなみに、平子隊長からは『桃』と呼ばれており、それまで名字呼びばかりだった中で珍しく下の名前で呼ぶ相手でもある(死神以前に日番谷が(寝ションベン)桃と呼んでいたことを除けば、他は小説版の京楽春水からの『桃ちゃん』のみ)。
大戦を生き残った10年後も副隊長をしており、髪型の影響か以前よりも大人びた姿に見える。
ノベライズ版
ノベライズ『BLEACH The Death Save The Strawberry』にて藍染捕縛後から死神代行消失篇までの時期にあった平子との初対面などのエピソードが収録されている。
隊長就任の話をするため綜合救護詰所の病室へ見舞いに訪れた平子と対談。
藍染の本性に初めから気づいていたが、隙を見せるまで泳がせる判断をした。その結果、膨大な数の犠牲者が生まれた事に平子は責任を感じており、誰にも理解されず非難されようと「オレが藍染を殺しておくべきやった……!」と吐露。雛森は「そんなこと……言わないで下さい……!あたし、藍染隊長に出会えたこと…やっぱり、感謝しているんです」と涙ながらに伝えた。
体が治った後は目が覚める度に「全部悪夢だったのでは」と淡い期待で藍染の霊圧を探すほど心は藍染に囚われていた。
五番隊の副隊長としてしっかりしよう、隊長のことは忘れよう、そう思うほどに苦しくなる一方。尸魂界中に藍染との思い出が溢れていて否応なく浮かぶ満ち足りた日々の記憶が恐ろしい、そう悩んでいたらみんな(乱菊や七緒など)が教えてくれた。藍染との思い出や学んだことを無理に忘れようとしなくていいんだと、受け入れる道を選べるようになった旨を語った。
しかし、隊を離れていた事で職場復帰する自信を失っていた。
そこを平子の上司論によって諭されたことで復隊。
復隊後は溜まっていた仕事を終わらせるだけでなく、部下の仕事も全部引き受けて休暇を与えた。「あたしの分まで働いてくれたお礼がしたいんです。っていっても、お休みをあげることぐらいしかできないんですけど……」と大量の書類の中、晴れやかな顔をしていた。
復隊後も雛森と交流する時は皆、藍染に触れないよう気を遣った。そんな中、平子は意図的に触れはしないが不自然に避けないで話題に上げた。それが雛森の心を時間をかけてほぐした。
雛森の書類の書き方、整理整頓の仕方はびっくりするほど藍染に似ている、藍染を見て仕事を覚えたんだろうと平子は見ている。
ほっとくとずっと仕事をする雛森に平子は休めと命令を下したり、平子が仕事時間に雑誌を開いてると微笑んで(目は全然笑ってない)注意したりと、平子とは互いに前任者との距離感とは異なる、程よく良好な関係を築いている。
ノベライズ『WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』では大戦の爪痕が残る復興の中、仲間達と語らい前向きに過ごす様子が描かれる。恋次とルキアの結婚報告会で「あたしも二人に結婚式挙げて欲しいでずぅ……!」と号泣したり、式に着る着物を乱菊と買いに行く約束をしたりしている。リサと七緒の会話を聞いて月日の重みを感じて泣き「感情移入が激しすぎへん?」とリサに呆れられ七緒になぐさめ続けられた面がある一方で、辛いことを乗り越えて逞しくなったのか、口角は上がっているが目がまったく笑ってない態度で平子とリサに忠告をした折には「鬼がおった!!」「雛森には逆らわんとこ」と恐れさせた。この件は二人の胸に「雛森事変」と深く刻みつけられた。
ノベライズ『Can't Fear Your Own World』では出番自体は少ないが、本編との対比構造が度々見られる。
読書好き繋がりか平子を通じて矢胴丸リサと親しくなっていたり、本編含め平子と猿柿ひよ里の喧嘩の仲裁役・見守り役になっていたり、朽木ルキアと阿散井の結婚報告会にて朽木白哉のルキアへの不器用な愛情表現に気付き、冷酷無比に見える彼の情の深さを周囲の者たちと察するなど、日々新たな交友関係を広げているようである。