概要
1949年出版の「VENUS」♯5にて初登場。
本名「ゼウス・パンヘレニオス」。
タイタン人クロノスとその妻レアーの間に生まれ、古代ギリシャのオリンポス(正確には、地球のオリンポス山から次元トンネルで繋がっている異世界)の絶対的支配者として君臨していたクロノスによって、その力を危険視されて兄弟ともども冥界に閉じ込められた。
それを不憫に思った母レアーによって地球に送られ、成長したゼウスはオリンポスに戻ってクロノスを殺害。
兄弟たちを冥界から解き放ち、オリンポスの支配者となった。
あるとき、ズラス率いるエターナルズと邂逅。
彼らと同盟を組み、自分たち神々と地球人の橋渡し役を頼んだ。
ところが、人間たちはエターナルズをギリシャの神々と勘違い。
一時、一触即発状態になったが、エターナルズが譲歩したため、何とか戦争にならずに済んだ。
妻はヘラ、息子はヘラクレス(ハーキュリーズ)。(ただしヘラクレスの実の母はヘラではなく、別の女性)
アスガルドの王オーディンとも既知であり、様々な神話における主神たちによるチーム(評議会)「カウンシル・オブ・ゴッドヘッズ」の一員でもある。
なお、原作コミックでは『ソーやオーディンを初めとするアスガルドの神々は人間と同じく寿命を持ち、死ぬ運命にある存在(ただし、普通の人間の何十倍も寿命は長く、定期的に『イドゥンの黄金のリンゴ』を食べる事で寿命を伸ばしている)だが、ゼウスやハーキュリーズを初めとするオリンポスの神々は寿命を持たない不老不滅の存在』という風に語られている。
MCU
映画『ソー:ラブ&サンダー』にて初登場。
宇宙に住む神々の一柱にして、最高神。
用いる武器は稲妻を形どった武器『サンダーボルト』
ソーたちはライトニングボルトと呼称していたが訂正させている。
雷を自在に操る能力を持ち、登場の際には雷雲を発生させ、雷鳴と共に姿を表していた。
ソーが幼い頃に憧れ、雷神としてインスパイアを受けていたヒーローであるが、その性格は悪い意味で神らしく傲慢で身勝手。
神々による会議で『ランチキ騒ぎの場所の選定』、『どれだけ生け贄をもらったかのランキング』等を議題に上げ、神々を殺して回っているゴア・ザ・ゴッド・ブッチャーの件についても「殺しているのは下級の神」と同胞の死にすら無関心という堕落ぶり。
ゴアとの戦いに向けて援軍を求めに来たソーを冷笑するばかりか、自分たちの住まう神殿の所在を漏らされないようにと衛兵たちを差し向け、交戦。
その最中にコーグを粉砕した為ソーの怒りを買い、自身の得物であるサンダーボルトで胸を貫かれ、玉座から転落し退場した。
なお、この際、ソーに対して言った脅し文句は「お前など絶対に乱交パーティーに招かんぞ!!!!」というあらゆる意味で最低なものだった。
関連タグ
ゼウス:元々のギリシャ神話におけるゼウスについて
エターナルズ:原作コミックで交流があった事が描写された
以下、ネタバレが含まれます! |
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ポストクレジットに再登場。
重症を負ったものの生存していた。
ソーに恥をかかされた報いとして息子にソーの殺害を命ずる。
尚、一連のシーンでは、人々の信仰対象が神からスーパーヒーローに移り変わったことを嘆いている台詞があり、ゴアが神に失望したのとは対象的に人々の都合の良さに対して怒りを覚えている様子がうかがえた。
余談
MCUでゼウスを演じたクロウは、マーベルのライバル会社DCコミックの実写映画シリーズDCEUにて、スーパーマンの父親ジョー・エルを演じた。ゼウスとジョー・エルは、ヒーローチームに参加する息子がいるという共通点がある。
また公開予定のマーベル映画(MCUではなくスパイダーマン・ユニバース)『クレイヴン・ザ・ハンター』に、主役の兄役として出演することも報じられている。
ちなみに、出演している2012年の映画『アイアン・フィスト』はマーベルの同名ヒーローとは無関係。
吹き替えを担当した千葉氏は、いわゆる「テレ東版」X-MENでハンク・マッコイ / ビーストを演じている。
また、DCコミックの世界でも多少の設定の違いはあるが、ゼウスやハーキュリーズ(=ヘラクレス)を初めとするギリシャ神話由来の神々が実在しており、21世紀の現代においても地球やそこに住む人々に少なからず影響を与えている描写がワンダーウーマン、シャザム、アクアマン等で描写されており、かのダークサイドもオリンポスに侵攻した事がある。