概要
”メフィラス義村”とは、SNS上において『鎌倉殿の13人』の登場人物の一人・三浦義村につけられたあだ名である。
呼ばれるようになった理由
三浦義村役の山本耕史氏が、同時期に劇場公開された『シン・ウルトラマン』にてメフィラス役を務めていたことが発端(撮影時期的には本作の方が後である)。
しかし、それだけでなく、両者には色々と共通点があった。以下に例を挙げると、
- 初登場時、史実では10歳に満たない年齢でありながら北条義時の幼馴染として登場、他の誰よりも長年にわたって人生を積み重ねたような貫録を見せる。もっとも史実における年齢と本作の演者の年齢が一致しないのは彼に限った話ではない(と言うか大河ドラマではよくあること)のだが。
- 笑顔を見せていても目が笑っていない底が見えない恐ろしさを覗かせる。
- 義時の盟友としてふるまい、鎌倉殿を擁する北条氏の権力掌握に協力しながら、隙あらば北条にとって代わろうと知略をめぐらす。石橋山の戦いにおいては、父の三浦義澄に「今から援軍に行っても間に合わないので退きましょう」と(正確な)進言を行い、義澄に「親友の義時を助けなくていいのか」と確認されても素っ気なく「すまん小四郎」と形だけ謝って「さあ帰りましょう」と退却の支度をした。
- 義村は後の研究にて「不可解な人物」と評されており、ドラマ内でも飄々としたどこか読めない言動が目立つが、メフィラスもまた飄々とした態度の裏で遠大な策謀を巡らせる策士として描かれている等共通点が多かったことから、両作品を視聴したファンからは「平安時代からメフィラスは地球に潜伏してたのか」「マジでメフィラスにしか見えない」という声が散見されている。
- 24話では大姫との対話の中で、「人は己の幸せのために生きる。当たり前のことです。」というメフィラス構文を彷彿とさせる発言が飛び出したため、ファンをさらに沸かせることになった。
なお、鎌倉殿制作チーム間でもメフィラス役は大きな話題となっていたようで、脚本担当の三谷幸喜も「メフィラス最高」と絶賛していたとの事。朝日新聞に連載しているコラムにもその思いの丈を綴っている。
同時に、三谷氏は、今後の義村について「最後までどんなキャラクターなのか分からないやつを貫いてほしい。実際の歴史では暗躍しますから、一番最後に(ドラマの)ラスボス的な意味合いになるのは、ひょっとしたら三浦義村かもしれません」とコメント。実際に最終回まで小四郎の限りなく敵に近い味方として彼を翻弄した。
その他
- 『シン・ウルトラマン』にて共演している山寺宏一氏が慈円役で出演しており、「この頃から既にとある外星人にマークされていたのでは?」というオチ(?)までつけられた。ただし、劇中では慈円と義村が直接絡むシーンは存在しなかった。
- また、あまり知られていないが、和田義盛を演じている横田栄司氏もキャストクレジットの無い端役ながら『シン・ウルトラマン』に出演している。
- ウルトラシリーズ関連では、他にもトウ役の山本千尋氏が『ウルトラマンジード』でメインヒロインの鳥羽ライハを演じていたことが記憶に新しい。また、主演の小栗旬もデビューして間もない頃『ウルトラマンティガ』の玩具のCMに出演していたことがあったのは知る人ぞ知る話。