「ゴーレッド、お前は良い肉親を持って幸せだ…」
CV:中村大樹
概要
大魔女グランディーヌの子供たちである災魔兄弟の長男(本当は次男)で、「天」の属性のサイマ獣を召喚する。
一族の最高司令官である冥王で、胸にはその証である「冥王の星」という赤い星型の物体が輝いている。
武器は巨大な槍。コボルダとディーナス、サラマンデスからは「兄上」と呼ばれている。
「答えるな!!我ら4兄弟の誇り高き魔族、災魔一族なのだ!」
獣男爵コボルダ「兄上!グランドクロス完成までに、地上を混乱と破壊に陥れねば。」
邪霊姫ディーナス「我らが母上、大魔女グランディーヌ様をお招きするための絶対条件です。」
「大魔女が降臨する聖地であるべきこの星よ、人間などワガママで入る暇は合っているのは放ってはおけない。」
冷酷非道な性格だが、母や兄弟には深い信頼を寄せており、特に妹である邪霊姫ディーナスのことは「美しい妹」と呼んで溺愛している。一方でその強い潜在能力が将来自分の地位を脅かすのではないかとして末っ子である童鬼ドロップを殺そうとしたこともあるが、一度復活した際に龍皇子サラマンデスを一目でドロップだと見抜き、兄としての言葉を投げかけるなど嫌っているわけではないようである。本当の長男である闇王ギルのことは認知しているかは不明。
ディーナスからは「災魔で唯一優しい方」と今際の際に言われたり二度目の敗退の際にゴーレッドを認める言葉をかけるなど、根本的には人情味のある人物でもある。
「まさかお前たちがキマイラーを倒すとはな。だが、お前たちもそこまでだ!」
度重なる作戦の失敗と、切り札である冥界魔闘士が全滅したことでゴーゴーファイブに最終決戦を挑み、自力で巨大化。
グランドライナーを撃破しビクトリーロボをも追いつめたが、ライナーボーイが合体したマックスビクトリーロボのマックスノバを受け死亡。兄弟最初の戦死者となった。
彼の持つ冥王の星は死後ドロップへと受け継がれ、彼をサラマンデスへと変化させた。
終盤、災魔寄生獣パラサイトが吸収した巽マトイのエネルギーで再生。しかし完全に復活する前にマトイがパラサイトをはがしてしまったため、とっさにディーナスがパラサイトに寄生されることで彼女の犠牲で完全復活を遂げる。
サイマパラティコでの決戦では攻め込んだゴーゴーファイブと交戦するも、グランディーヌに体を乗っ取られ、コボルダもろともゴーゴーファイブを撃ったことでコボルダを殺してしまう。
ジルフィーザ「何故です母上!いや、グランディーヌ!!何のつもりだ!俺に、何故愛する弟を殺させた!母に忠誠を誓う、愚かだが、愛しい弟を!」
上記の台詞の通り、母を慕う愛しい弟を殺させたグランディーヌに敬語をかなぐり捨てるほど怒りを顕わにして反旗を翻すも肉体をゴーゴーファイブを焼き尽くすための炎へと変えられてしまう。
その後は精神体となりながら駆けつけたゴーレッドにグランディーヌを倒すように促し、冒頭の台詞をかけ、彼ら兄弟の絆を称えて消滅した。
最後の戦いではサラマンデスによって意思のない操り人形として復活させられる。
ゴーゴファイブの必死の呼びかけで意識を取り戻したが、直後にサラマンデスに殺されグランディーヌによってサラマンデスもろとも破壊神ジルフィーザⅡに変えられてしまった。
余談
外見こそ悪魔のそれだが、モチーフはシルフィード。シルフィードとは風の精霊でお馴染みのシルフの女性形だが、男性であるジルフィーザのモチーフに選ばれた。
声を演じる中村氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となった(その他東映特撮作品には本作以前に『ビーロボカブタック』にてクワジーロ役でレギュラー出演していた)。ただし『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』の日本語吹き替え版にて主人公のジェイソン・リー・スコットの吹き替えを担当している。
次の出演は『烈車戦隊トッキュウジャー』でのバケツシャドー役で、それまで実に15年の歳月を要することになる。
関連項目
獣男爵コボルダ:次男
邪霊姫ディーナス:長女
闇王ギル:兄
シルフマイナソー:20年後に登場するシルフ繋がりの戦隊怪人。
ヴァルキリー(ファントム):『仮面ライダーウィザード』に登場するライダー怪人で、こちらも本来は女性なのが男性怪人のモチーフに選ばれた繋がり。