シャークルマーガレット
しゃーくるまーがれっと
概要
ミケラが鮫と車とマーガレットの3つのモチーフを融合させて作り出したトリノイド第10号。
まるで鮫と自動車が一体化したような頭部を持ち、胸部もマーガレットの花が付いた車のエンジンとなっており、マフラーも付いている。両腕も鮫の背びれと頭部になっており、背びれの部分にもやはりマーガレットの花が有る。そして両足もマーガレットの幹と枝の外骨格に覆われており、下腿部は赤と紫と黄色のマーガレットの花の意匠が見受けられる。ちなみに背中のナンバープレートに書かれた番号は、彼の製造ナンバーを現す「EV-10」。
身体に生えているマーガレットを引き抜いて花占いを行い、花弁が最後の1枚になって「嫌い」を宣言すると同時に「キライ❤キライビーム」を放つ。
この光線には、浴びた者に「一番嫌いな人物や物に襲われる」と言う恐ろしい幻覚を見せる効果がある。ただし、光線を発射する際に最後の花弁の結果が「好き」で終わる場合、連続で「嫌い」を宣言して無理矢理「嫌い」で終わらせたり、酷い場合には「嫌い」と言いながら全ての花弁を一度に毟り取ったりする場面が見られるため、本当にこの作業が必要なのかは不明。しかし凌駕にはこの光線による効果は通用しなかった。舞ちゃん曰く凌駕には「嫌いな物も嫌いな人もない」らしく、光線の効果は人によるらしい。
戦闘では他にも排気ガスを凝縮した弾丸である「排ガスキャノン」を発射し、ガスを吸った者は原因不明の病気(高熱と共に首に青黒い斑点を生じ、衰弱していく)に犯された挙句、最終的に命を失ってしまう。
第16話でリジェ等に「サメにちなんだ能力がない」とツッコまれた後、ミケラにパワーアップを受けてからは高水圧の水しぶきを噴射する「サメシャワー」、そして極め付けとして高波を発生させる「サメツナミフカフカ」と言う大技を会得し、劇中では街を津波で海の底に沈めるべく披露して見せた。
活躍
第15話「アバレ世間は鬼ばかり」
ミケラによって生み出されると、そのままアナザーアースに侵攻。人々を排ガスキャノンで苦しめていた所、アバレンジャーが駆け付けたために交戦となる。
嗾けたバーミア兵を一掃されるや、キライ♥キライビームでレッド以外の3人に幻覚を見せる。自身の父親の幻覚に苦しむブルーを排ガスキャノンで攻撃し、レッドにも同じように幻覚を見せようとするも通用せず、逆にアバレモードとなったレッドに圧倒されて止む無く撤退する。
その後、ブルー以外のアバレンジャーを改めて排ガスキャノンで迎え撃つが、今度は駆けつけたブルーに圧倒される。キライ♥キライビームによる父親の幻覚で再度ブルーを苦しめ、錯乱しながら仲間に襲い掛かるブルーの攻撃でレッドを変身解除に追い込ませる。すると直後にミケラが自身に指示を下したため、それを受けて侵略の園へと帰還する。
第16話「乗ってけ!アバレサーフィン」
侵略の園に帰還後、細筆でくすぐられることでミケラによってパワーアップを果たし、「サメシャワー」等の新能力を獲得。
再びアナザーアースに繰り出すと、「サメツナミフカフカ」で津波を起こして街全体を海の底に沈めようと目論む。
それを阻止せんと駆け付けたイエローとブラックをサメシャワーで攻撃し、そのまま「キライ❤キライビーム」による幻覚で2人を再び苦しめようとするも打ち破られてしまう。そこに更にレッドとブルーも駆けむけ、ブルーも同じ様に「キライ❤キライビーム」の幻覚で苦しめようとするが、彼のアバレイザーの射撃に怯んだところにダイノダイナマイトを喰らって敗北。排ガスキャノンを受け、病気で苦しんでいた人々も無事回復した。
直後にジャメーバ菌を含む雨が降り、爆散した破片がその雫を浴びた事で再生巨大化する。
巨大戦ではアバレンジャーをサメシャワーでアバレンオーから放り出し、改めて街を大津波によって海の底に沈めようと動き出すが、アバレンオーが爆竜ステゴスライドンを爆竜コンバインしたために形勢は逆転。アバレンオースライドンに圧倒された末、止めの爆竜必殺スライダーアタックを受けて爆散。同時に津波も消え去るのだった。
余談
モチーフは上記の通り鮫(英訳は「シャーク(shark)」)、車、マーガレットであり、劇中でミケラが使用したカラーはそれぞれ鮫がネズミザメ科ジョーズエキス入りフカヒレ色、車が騒音エキス入り大気汚染色、そしてマーガレットがキク科スキ・キライエキス入り恋占い色。
ここからシャークルマーガレットのモチーフになった鮫の種類はネズミザメであることが窺える。
声を演じた北島氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となる。翌年の『特捜戦隊デカレンジャー』ではテンテ星人シロガーの声を担当した。