プロフィール
格闘スタイル | (自称)草薙京直伝、草薙流古武術 |
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出身地 | 日本 |
誕生日 | 4月8日 |
身長 | 178cm(97)、179cm(98~) |
体重 | 69kg(97)、71kg(98~) |
血液型 | O型 |
趣味 | リザードマンフリーク(97)、怪談(98)、探検(99、2001)、チョコ菓子のおもちゃ集め(2000)、フィギュア集め(2003、XI) |
大切なもの | 命、彼女(2001まで)、草薙流の技などをメモしている生徒手帳(97)草薙さんからもらったグローブ(98) |
好きな食べ物 | 冷凍食品(97)、冷凍うどん、イワシ(98)、チョコレート(2000) |
嫌いなもの | 牛乳(97)、怖そうな人(特に八神庵、七枷社、山崎竜二)(98) |
得意スポーツ | 水泳、水球 |
CV | 子安武人(97~) |
『クールにいこうぜ真吾!』
概要
「真吾キーック!!」
あ、ちょっと、やめてくださいよ「ち○こ」とか言うの!これでも真面目なんですから!
矢吹真吾とは、子安武人が出演していたラジオ番組から生まれたKOFキャラである。
人物
世界中のメディアで放送されたKOF(『'96』)で見かけた草薙京に憧れ、偶然にも同じ高校の先輩と知り無理やり弟子入りした少年。
当初京は弟子を取るつもりなどさらさらなかったが、「面白半分」と「ちょうど良いパシリ」と考え、技を教えている。
…教えていると言っても、パシらせる代わりに技を一度だけ見せて終わりなので、あとは真吾の見よう見まねだったりする。
しかしその吸収速度は京が舌を巻くほどであり、かなり不格好とは言え短期間で形にしてしまっている。
また身体能力もずば抜けて高く、通常10分はかかるコンビニへの買い出しを3分で済ませ、京を絶句させてたりもしている。
ちなみにこの身体能力の高さは随所で活かされており、中でも『XI』のEDでは暴走状態になった八神庵に襲われても、重症で済んでいる事に驚きを隠せない。(参考までに追記しておくと、オロチ八傑集のマチュアとバイスは、暴走状態の庵に襲われ死亡している)
京には無いその直向さと努力家ぶりは、彼の父親である草薙柴舟にも認め気に入られているようで、『2001』のエンディングでは、本来なら草薙の血を引かない者には門外不出である草薙流古武術を本格的に身に付けさせようと、正式な弟子(つまり、京の弟弟子)にしてもらうに至っている。
嫌いな物の「牛乳」に関しては朝から飲むとお腹を下す体質で、ホットミルクの場合は「表面に貼るの膜を見るのが嫌で、立ち上る匂いを嗅ぐのが苦手」との事である。(ちなみに小説版の真吾はコーヒーにミルクと砂糖をたっぷり入れてから飲んでいる)
家族構成は父、母、姉、妹がおり、格闘に関しては両親と姉は呆れながらも心配しているが、妹だけは真吾を応援している。ゲームでは一切登場していないが、漫画版では姉と妹が登場している。妹は戦いの中で傷を作ってくる兄を見て「もっと強くなればケガもしないんじゃないの!?」とか言っちゃうくらい脳筋であり、兄と同等の健啖家である。ちなみに兄を応援しているのは「友達に兄がKOFの出場者である事を自慢したいから」という俗っぽい理由であることが判明している(それでも邪気を感じさせない辺り、兄を純粋に応援してはいるのだろう)。
姉はしっかり者で両親が仕事で遅くなった時には彼女が夕飯を作っている。KOFに出てからケガばかりする真吾が修行を再開した時には「納得いくまでやればいい、でなきゃ一生後悔が残るでしょうからね」と止めようとはしなかった。
ちなみにプロフィールに「彼女」と書かれているが、スタッフによると同じ学校に通う女子生徒を真吾が彼女と思い込んでいるだけで、実際は単なる幼馴染という設定となっている(また『2003』からは「彼女」はなくなっている)。
誕生の経緯
先に記述した通り、このキャラクターは子安武人氏がパーソナリティーを務めていたラジオ番組に、当時のSNK広報担当の方が電話出演した際に、「仕事下さい」と無理を言って作ってもらったキャラクター。
当初は名前等に不満があったものの、かなり愛着があるようで「三枚目子安キャラ」を代表するキャラになっている(後述)。
しかし今やかなりのベテランとなった子安である。そうホイホイ起用できないのか、『XI』を最後に使用キャラとしては出場できておらず、最近は影が薄い。また再び彼が出場できるのはいつであろうか…?
しかし前述のような経緯があるからか、ソーシャルゲーム『KOF ALLSTAR』においてもほぼ全キャラクターが『XIV』基準の新キャストや旧作から変更されている中当然のように子安氏が続投。しかも全て新録で。
また、過去に配信されていたスマートフォン向けアプリ『THE KING OF FIGHTERS for GIRLS』においても、『XIV』から更にキャスト変更されているキャラもいる中当然のように子安氏が担当している。
近いうちに格闘ゲームで彼を操作できる日が来る…かも知れない。
と思いきや、異世界へ転生した八神庵に続いて、今度は真吾が主役で過去へタイムスリップする外伝漫画が連載スタートした。
そして2022年8月8日(日本時間)に行われたEVO最終日にて『KOF XV』の追加コンテンツのDLCキャラクターとして参戦することが決定した。2023年1月予定。今後の続報を待とう。
没設定
なお、企画段階ではなんとオロチの依代という設定であり、弟子が因縁の敵となって立ちはだかるという鬱展開が予定されていた。その上、病気の母親、幼い弟妹を抱えているため、格闘大会の賞金で食い扶持を稼ぐという昭和枯れすすきな背景まであったという。
結局オロチの依代はクリスの役目となり、真吾は賑やかし要員の位置に落ち着いた。
ちなみに開発初期の名前は「鈴木真吾」。
主な活動
オロチ編
『97』では自らの実力を試すべく一般個人戦予選を勝ち進み、決勝大会の出場を果たした。
京から教えてもらった草薙流の技は未完の技があるものの、自分流でアレンジしたり、打撃投げの「錵研ぎ」や当て身打ちの「月肘」などの新技を編み出している。
京&真吾チーム特殊EDでは京からご褒美として草薙の日輪入りのグローブを貰い着用している。(『98』から以降は日輪グローブを愛用している)
『98』は前作と同じくエディット専用キャラとして参戦している。またCPU戦にて乱入キャラとして登場する。
ネスツ編
『99』ではK'とマキシマ、紅丸の「主人公チーム」の一員にまで出世するも、「京を捕縛する」任務を命じられたK'とマキシマが京を誘い出すための餌として紅丸と共に利用される。
特殊EDでは京と再会するがすぐにいなくなり、基地から脱出するときにK'とマキシマとはぐれた二人は脱出に成功する。
『2000』のストーリーでは紅丸が自ら構成したチームに入れてもらうが、麟に気安く話しかけたら殺されかけるが、紅丸のお陰で命拾いをした。エンディングではほぼ空気となっていた。
『2001』では久々に再開した京と復帰した大門、紅丸の「日本チーム」の一員として出場。EDでは京から「独り立ちして本当の仲間を見つけろ」と突き放されるが、その直後に成り行きで柴舟と出会い、彼に弟子入りした。
家庭版『2002』では再びエディット専用キャラとして参戦。『2002UM』ではジョンがキムよりも自分が優れていることを証明したいという理由で麟とチームを組まされる羽目になった。
アッシュ編
『2003』のストーリーでは放火未遂の疑い(夜間に民家の前で「今度こそ火を出してやる」と呟いていたところ補導された)で警察に事情聴取を受けるが、人脈の広い大門にお陰で身柄を保障されて保釈される。
未だに炎が出ないことに悩む真吾に見かねた紅丸&大門からの誘いで日本チームとして出場。EDでは京がいない事につい調子に乗っていたら、いつの間にか背後に現れた京にボコられていた。
『XI』のチームストーリーではアッシュに『八咫の力』を奪われたちづるの頼みでちづるの後見人として京と庵をなんとか説得してチームを結成した(説得するために庵からは何度か身の危険をさらされたが)。
EDでは血の暴走を起こした庵の不意打ちで気絶した京を庇って全治数か月の重傷を負っていたが、五体満足で済んだというタフっぷりを見せつけた。
『XI』以降は治療に専念する為に大会に出場していないが、『XIII』の日本ステージ、『96』江坂ステージで片腕にギプスを着けたままで観戦している。また家庭版『XIII』のストーリーイベントには車椅子に乗ったちづると一緒に登場している。
シュンエイ編
『KOF XIV』では日本チームのチームストーリーのみ出演。京達に修行の成果を見せつけようとしたが、やはり炎は出ず大門にカウンターをくらっていた。
『KOF XV』では三種の神器チームのエンディングに草薙柴舟とともに登場。一向に帰ってこない草薙京を心配し神楽ちづるに連絡を取ろうとするも、柴舟に止められる。
「オレ達ずっと待ってますからね~~~~‼」
そして2023年1月から始まるシーズン2のDLCキャラとしてトップバッターに躍り出ることが決定した。
公式ストーリーでは前回の大会から自宅に帰ってこない京に修行の成果を見てもらっていないことに落ち込んでいたが、KOF大会から『KOF特別推薦状』を受け取った真吾は、大会に出て今までの修行の成果を見てもらうと同時に大会後に京に稽古をつけてもらうチャンスだと思い出場を決意する。(その直後、住宅街で自身への鼓舞するために大声で吠えていた真吾は玄関から鬼の形相で飛び出してきた姉にスリッパで叩かれたという)
服装はいつもの短ランと三種の神器チームのEDに着ていたジャージの2種が用意されている。ちなみにジャージ版はカラーによって背中に書かれている文字が変わる仕様になっている。
その他メディアでの扱い
小説版
嬉野秋彦氏による小説版『KOF97 660年目のふたり』(下巻)では本選決勝三位にまで勝ち進んでいくが、決勝前夜に京を捜している八神庵に喧嘩を吹っ掛けて逆に病院送りにされる。しかし、真吾が喧嘩を吹っかけてきたことがオロチと戦う前に京と庵が潰し合おうと目論んでいた社の企みを阻止することになった。
『KOF98 遺された者たち』では京が行方不明中という設定で紅丸、ちづるとチームを組んで出場している。
チームメイトの紅丸からは実力を酷評されるが、ちづるの代わりにユリが加わった女性格闘家チームとの対戦で、先方相手のユリに勝利している。(ユリが真吾を侮っていた事もあったが)
ちなみに小説版のストーリーの設定で京からグローブを貰っていないので『98』の挿絵でもリストバンドを着けたままだった。(小説版『99』からはグローブを付けている。)
小説版『KOF99 ~BEYOND THE K'~』ではクリザリッド撃破後、K'、マキシマとはぐれた二人の前に立ち塞がったネスツの兵士に危うく射殺されそうになったところで京に助けられる。しかし、真吾は紅丸に突き飛ばされた時に気絶していたので京と再会することが出来なかった。
ドラマCD
『97 激突編』では山崎竜二に連れ去られた庵を捜しているちづるに一目惚れするも、山崎から襲撃を受けた際にちづるを庇って山崎に刺されて重傷を負ってしまう。ちなみに、後々のKOF外伝漫画『炎の起源』ではこの時のものと思われる傷痕が真吾の左脇腹辺りに描写されている。
『98』のBパートでは京と真吾を焦点に当てたストーリーとなっており、格闘家として未熟な真吾が京と庵が殺し合いする光景を目の当たりにして初めて闘う事への恐怖を知り、真の格闘家に目覚める過程が鮮明に表現されている。
予告パートやチョイ・ボンゲと絡んでくる話ではチョイに騙されてパンツ一丁で大声で叫んだりするなど、ギャグ担当扱い。
キャラ性能
キャラ設定の「見よう見まね」「不格好」を前面に押し出すように、京と似たような技を使うがどれも草薙流の代名詞と言える炎を纏っていない為、京と同名の技には「未完成」や「カッコだけ」の文字が付属としてついてくる。これらは総じて京より性能が低い(「荒咬み」等は稀に高くなることもある)。
一方で「覚えの良さ」「高い身体能力」を反映してか真吾が独自に開発した技や草薙流をアレンジ・昇華した技も多く、それらには自身の名や「真吾謹製 オレ式~」の冠が付く。こちらはその殆どが主力技として活躍することが多い。
京のような華麗な連撃は出来ないが、一発の破壊力では真吾の方に軍配が上がっている。
総じて火力・牽制は強いが無敵技・対空技が無いために守勢に入ると脆い。技のリーチや判定は平均程度であるため、ラルフ・ジョーンズや大門五郎など、強力な牽制技を持ったキャラクターを苦手とする。
初登場となった『'97』では最弱クラス。『'98』は打撃投げの「錵研ぎ」が追加されるなどの強化を受けた。
『'99』以降のネスツ編では緩やかに弱体化が進み、再び弱キャラ扱いを受けるように。
正史上で復帰となった『2003』以降のアッシュ編では、通常技・必殺技・超必殺技すべてにマイルドな上方修正が加わり、プレイヤースキル次第では十分に戦えるようになっている。特に『Ⅺ』では「オレ式・朧火車」が非常に強く、リーダーなら上位も狙える立ち位置にいる。
『UM』シリーズは概ね無印版の上位互換で中堅~中の下レベル。
ちなみに『'99』『2000』でストライカーに設定すると、 相手の足にしがみ付いて動きを止めるという無茶をやる。そのため真吾をストライカー要員とする者もちらほら見られた。…同時にものすごく嫌がられたのも事実だが。
汎用性が高いので大抵のキャラと相性が良く、台帳的なものとして「真吾で動きを止める→ラルフのギャラクティカファントム」というものがある。
元ネタは『痛快GANGAN行進曲』の草薙さんが呼び出す子分、カツオ。「条さん、やっちゃってください!!」
まさかの…タイムスリップ!?
2021年7月19日から水曜のシリウス(ニコニコ漫画)にて真吾が主役のスピンオフ作品「THE KING OF FIGHTERS外伝‐炎の起源‐真吾、タイムスリップ行っきまーす!」が連載開始される(漫画・あずま京太郎)。
時系列は「XIV」の本編終了後で、京に近づくために日々修行を積んでいた真吾は突如謎の力によって660年前よりも昔(鎌倉幕府が滅亡後)にタイムスリップした先で庵のご先祖である八尺瓊の当主『八尺瓊 勾依(マガイ)』に出会う。
KOFシリーズの中で人気の高いオロチ編。謎であった草薙と八神の660年に渡る炎の因縁、オロチとの宿縁の歴史が真吾の目線で過去から紐解いていくストーリーとなっている。
現代(の一般人)基準では真吾は超人であるといっても過言ではないが、妖怪が跋扈する660年前の世界ではどうしても戦闘力が低く見えがちであり、八尺瓊に(お前の)草薙流は生き物をも殺せぬ猿真似と評されている(※)。その原因は(京の動きをそのままコピーした)構えが真吾の体格に合っておらず、重心が拳一個分程ズレてしまっているからだという。ただし、基礎は出来ているとの事であり、努力の成果は現れている模様。
なお、身なりは彼らから見れば貴族風に見えるらしい(そもそも真吾が持ち歩いているメモ帳のような上質な紙などは貴族の持つ物と相場が決まっていた)。
やはりというか、炎を出せない事をかなり気にしているようだ。
なお、作中の真吾の体には左肩に獣の爪で引き裂かれたような傷痕、左脇腹に刃物で刺されたらしき傷痕が残っている。真吾の姉からその傷の話題になったときに暴走した庵と山崎の顔を思い浮かべていた(更にとある人物が「傷痕から八尺瓊の血族とオロチの気配がする」と感じていた)ことから、これはそれぞれ『XI』のエンディングと『'97』のドラマCDで負った傷を設定に取り入れていると思われる。
(※)そもそも、彼は人を殺す為でなく、格闘家として草薙流を学んでいるのであり、命が当たり前のように死んでいく時代で暮らす八尺瓊とは認識にズレが生じるのは仕方のない話である。
テラ子安
先ほど「三枚目子安キャラ」の代表格と述べたが、とにかくこの矢吹真吾と言うキャラは、「やりたい放題やりたい」と言うような子安氏の願望(?)を前面に押し出したキャラになっている。
それが良く表れている部分がセリフ。どのようなものか、特に代表的なモノをピックアップして紹介する。
・登場時
・挑発
「な、殴ったねアンタ!お、お、親にも殴られたことないのにぃ!!」
・必殺技
「名前募集中!」(実際ラジオで名前を募集してしまった)
・KO時
『'97』 「草薙さんごめんなさあぁぁぁぁい!」
『'98』 「俺って進歩ねえぇぇぇぇ!」
『'99』 「草薙さあぁぁぁん!」
『2000』 「ぅありがとおぉぉぉう!そしてさようならあぁぁぁぁ!」
『XI』 「やっぱ無理でしたぁぁぁぁ!」
…大事なことなのでもう一度お伝えするが、あくまで代表的なモノだけである。
これ以外を挙げるといろいろと大変なことになるので割愛させて頂く。
炎の片鱗?
草薙流の使い手にはなったものの、やはり真吾は血縁者ではないため炎を出せないことに悩み、だから尚更に直向きに修行に邁進している。
だが、2020年前後のシリーズやスピンアウト作品などでは、無意識で拳が炎を発するようになってきている。
さすがに京や庵のように維持することは出来ず、殴った瞬間に小さな爆発を伴う火花が散る程度のものである。……が、何の血筋もないガチの一般人である真吾が、憧れと気合いだけで発火現象を起こしている時点で、驚嘆に値する事実と言える。
どういう原理で出しているかは本人すら分かっていないものの、もしかするとそう遠くない未来で、瞬間的にでも爆炎を発して草薙流を操るようなった真吾が誕生する可能性は、安易に否定出来ないものになってきたのかもしれない。
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