ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

棋王戦の編集履歴

2023-03-19 19:42:50 バージョン

棋王戦

きおうせんこなみぐるーぷはい

「棋王戦コナミグループ杯」は共同通信社が主催する将棋棋戦で、将棋界八大タイトル戦のひとつ。第48期よりコナミホールディングスが特別協賛、大塚製薬が協賛する。

概要

将棋界の八大タイトル(竜王戦名人戦お~いお茶杯王位戦王座戦棋王戦コナミグループ杯叡王戦王将戦ヒューリック杯棋聖戦)のひとつである。1974年に一般棋戦として創設され、翌1975年にタイトル戦に昇格した。


前身は最強者決定戦。挑戦者と前期棋王が五番勝負を行い、勝者が新棋王となる。2021年、コナミホールディングスが特別協賛、大塚製薬が協賛を発表。これにより、第48期は棋戦表記が「棋王戦コナミグループ杯」となる。


システムについて

挑戦者決定トーナメント

【将棋】 棋王戦挑戦者決定トーナメント表


予選通過者とシード者の計32名でのトーナメントを行う。シード者は、前期トーナメントベスト4以上、タイトル保持者、永世称号者(資格保持者は除く)及び順位戦B級1組以上の棋士である。予選通過者は2回戦から、前期ベスト4の棋士は3回戦から登場する。


棋王戦特有のシステムとして、挑戦者決定トーナメントの準決勝以上は2敗失格制となり、敗者復活戦が行われる。準決勝で敗北した棋士2名が対局し、その勝者が挑戦者決定戦進出者決定戦の敗者と対局する。その後、挑戦者決定戦進出者決定戦の勝者と敗者復活戦の勝者とによる変則二番勝負による挑戦者決定戦を行う。挑戦者決定戦進出者決定戦の勝者は1勝、敗者復活戦の勝者は2連勝することで棋王への挑戦権を得る。


予選

シード者以外の順位戦B級2組以下の棋士と、女流名人、アマ名人が参加する。トーナメント方式で予選通過枠は8人である。1974年度から1980年度までの7回は、予選通過者の8名で優勝者をきめる名棋戦が行われた。


なおアマチュアからの参加者から本戦に進出した者はまだ居らず、小牧毅アマ(第35期)が予選の準決勝まで進出したことがある。


棋王戦挑戦手合五番勝負

棋王と挑戦者が五番勝負を戦い、先に3勝したほうが新たな棋王となる。五番勝負は全国各地の旅館などで実施されるが、予選などと同じく、東京・大阪の将棋会館が会場となることもある。また北國新聞社の主催する対局が入るのが恒例で(2018年までは第2局、2019年は第1局)、2009年より同紙の本社がある北國新聞会館で対局が行われている。


永世棋王

棋王位を連続5期以上保持した棋士は永世称号の「永世棋王」が与えられる。現在、将棋界のタイトルで通算期数で永世位を獲得できないのは棋王のみである。永世棋王の資格を持つ棋士は羽生善治九段(1995年資格獲得)と渡辺明三冠(2016年資格獲得)の2人のみである(2022年4月現在)。


歴代棋王

初獲得順。カッコ内数字は獲得数。一般棋戦時代を除く。※は永世棋王資格保持者。

大内延介(1)第1期で内藤棋王(一般棋戦時代優勝者)に勝ち獲得。
加藤一二三(2)第2期で大内棋王から3連勝で奪取。第4期で米長八段に失冠するまで保持。
米長邦雄(4)第4期で加藤棋王から3勝2敗で奪取。4連覇し、永世称号獲得まであと一歩のところまで行ったが、第8期で桐山九段に1勝3敗で失冠。
桐山清澄(1)第8期で米長棋王から3勝1敗で奪取。翌年、谷川前名人に3連敗で失冠。
谷川浩司(3)第9期で桐山棋王から3連勝で奪取。翌年失冠するが、第13期と第29期で獲得。
高橋道雄(1)第10期で谷川棋王から3勝2敗で奪取。翌年、谷川王位に1勝3敗で失冠。
南芳一(3)第12期で谷川棋王から3勝2敗で奪取。その後第15期で羽生前竜王に失冠するまで保持(3連覇)。
羽生善治(13)※第15期で南棋王から3連勝で奪取。その後12連覇(棋王戦史上最多連覇)し、第28期で丸山九段に失冠するが、第30期に谷川棋王から3連勝で奪還するが翌年、森内名人に1勝3敗で失冠。
丸山忠久(1)第28期で羽生棋王から2連敗から3連勝で奪取。翌年、谷川王位に失冠。
森内俊之(1)第31期で羽生棋王から3勝1敗で奪取。翌年、佐藤棋聖に失冠。
佐藤康光(2)第32期で森内棋王から3勝2敗で奪取。第34期、久保八段に失冠するまで保持。
久保利明(3)第34期で佐藤棋王から3勝2敗で奪取。第37期、郷田九段に失冠するまで保持。
郷田真隆(1)第37期で久保棋王から3勝1敗で奪取。翌年、渡辺竜王に失冠。
渡辺明(10)第38期で郷田棋王から3勝1敗で奪取。第48期、藤井竜王に失冠。
藤井聡太(1)第48期で渡辺棋王から3勝1敗で奪取。

余談

  • 第1期(1976年度、内藤棋王-大内八段)は米国ハワイ州ホノルルで開催され、将棋界では公式戦初の日本国外での対局となった。
  • 第15期(1989年度)は、大山康晴十五世名人が66歳で南芳一棋王に挑戦。3連敗に終わったが、将棋界におけるタイトル戦登場の最年長記録となっている。
  • 第45期(2019年度)に本田奎四段が棋王挑戦(規定により五段昇段)。史上初の初参加棋戦でのタイトル挑戦となった。また棋王戦タイトル挑戦最速記録であり、四段の棋士が挑戦権を得るのは棋王戦史上初(全タイトル戦であれば郷田四段に次ぐ2例目)、順位戦C級2組在籍者の棋王挑戦も史上初である。

第48期(2022年度)棋王戦

五番勝負

棋王/挑戦者第1局第2局第3局第4局第5局結果
渡辺明棋王
藤井聡太竜王奪取

挑戦者決定戦二番勝負

※本戦勝ち抜き者に1勝のアドバンテージ

区分対局者第1局第2局第3局結果
本戦枠佐藤天彦九段
敗者復活枠藤井聡太竜王挑戦

※詳細は将棋タイトル戦の進行状況を参照のこと。

関連イラスト

【将棋】 棋王戦挑戦者決定トーナメント表

関連タグ

将棋 将棋タイトル戦の進行状況 将棋タイトルホルダー一覧

羽生善治 …永世棋王資格保持者

渡辺明 …第47期棋王(永世棋王資格保持者)、現在10連覇中

共同通信社 …主催

コナミ 大塚製薬 …協賛及び特別協賛

関連リンク

棋王戦|日本将棋連盟

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました