概要
1978年9月生まれ。東京都出身。
小学生の頃に沢田ユキオ氏からサインを貰った事がきっかけで漫画家を志した。私立本郷高等学校デザイン科卒業。(現在同校はデザイン科や他の専門学科が廃止され、進学校化している。)同校卒業生にはこち亀作者の秋本治氏など漫画家が複数いる。
2000年、『ぼくのおじいちゃん』で第47回小学館新人コミック大賞児童部門佳作を受賞。
2001年からコロコロコミックにて「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」を連載開始。同作は2004年に小学館漫画賞児童向け部門も受賞し、コロコロにおける看板作品として現在も連載が続いている。
上記の沢田氏とは関わりが深く、2009年2月8日に結婚した事や、「別冊コロコロ」において、自ら『じーさん』の絵を投稿した事があるが載らなかったという逸話も明かしている(いずれも沢田氏の『マリオくん』の作中において)。
他にも久米田康治氏の『かってに改蔵』22巻の読者コーナーにてイラストが採用(久米田氏のコメントによると「手慣れていますね。」とのこと)されたり、アニメ『さよなら絶望先生』の6話エンドカードを手掛けたこともある。
他に特に親交が深い漫画家に、デュエル・マスターズのコミカライズ・アニメ原作などを手掛ける松本しげのぶ氏がいる。同作の人物が「でんぢゃらすじーさん」作中に登場(し、酷い目に遭遇)する事があるほか、アニメ「VSRF」ではじーさんが作品を乗っ取るという回が存在する他、エッセイ漫画にデュエマネタが登場することもしばしば。
2020年4月28日に自身のTwitterを設立し、同年11月6日に自身のブログである『曽山一寿のそやまんがぶろぐ』を設立した(以前のブログは諸事情で同年11月26日から更新を停止していたが、現在のブログに引っ越す形で同年12月5日から活動を再開している)。
その他エピソード
好きなゲームは『ポケットモンスター』と『イナズマイレブン』(出典:月刊コロコロコミック2011年2月号(小学館)P358より)。
特にポケモンとは付き合いが長く、当初こそ敬遠していたが、出版社に持ち込んだ漫画を酷評された反発心からポケモンを始め、ポケモンカードゲームのイベントスタッフになる程にハマり、コミュニケーションスキルも上達していったという弾けたエピソードがある(参考)。
ポケカスタッフは「ぼくのおじいちゃん」(でんじーのプロトタイプに当たる漫画)の入選に伴い、辞職している。
また、あのイマクニ?氏ともイベントで共演したことがある。
M-1への出演経験があり、コンビ名は「こち亀5、6巻」だった(参考)。
作風
下ネタ死ネタ、不条理なギャグなど、児童誌の枠から盛大にはみ出した型破りなギャグが特徴。ふざけまくってる合間、クライマックスで突然道徳的かつ強いメッセージ性を秘めたシーンを挟むこともあるが、大抵すぐ後のオチとの落差で台無しにする。10数ページという短い中で、何度も大ゴマや見開きを多用する傾向もあり、男子児童を中心に絶大な人気を持つが、はっきり言って良くも悪くも読者を選ぶ作風である。
しかし、2004年から毎年コロコロの別冊付録として書き下ろされている『大長編』では、普段のギャグとは打って変わり、『友情』『夢』『命』といった、ストレートなテーマを描いた物語に取り組んでいる。じーさんらしいギャグを織り交ぜているはいるものの、そのメッセージ性は非常に真摯であり、曽山氏の別の面を窺い知ることができる。
また、コロコロイチバン!で連載されている『わざぼー』では、ギャグ混じりのバトル漫画を描いており、『じーさん』や『大長編』とはまた違う作風に仕上がっている。
pixivにおいては
投稿率は『わざぼー』関連が抜きん出て高い。曽山一寿タグでは引っかからないことも多いので、作品名でのタグ検索もオススメ。
作品
絶体絶命でんぢゃらすじーさん でんぢゃらすじーさん邪 なんと!でんぢゃらすじーさん…月刊コロコロコミック!にて連載中の代表作。
わざぼー わざぐぅ! みかくにんゆーほーくん 神たま…コロコロイチバン!連載作品。
探偵少年カゲマン…別冊コロコロコミックで漫画版を担当。
めるめるホメル…小学館のインターネット企画「はみだしコロコロ」連載漫画および短編アニメ作品。
でんぢゃらすリーマン…でんぢゃらすじーさんのスピンオフ的大人向けギャグ漫画。
星のカービィ…氏曰くプロの漫画家として初めてお金をもらって描いた漫画
名言?
- 「卒業式とかでもらう文ちんは大切にとっておけ!!」(出典:月刊コロコロコミック2011年2月号(小学館)P359より)
- 漫画家を目指す人に向けたメッセージ。実際に小学校で貰った文鎮は大切な仕事道具となっている。
- 孫からも「もっとマシなこと言わんかいっ!」と突っ込まれているが、ポケカスタッフ時代のエピソードなどを見るに、「過去の経験や貰い物は意外な所で役に立つから大切にしよう!」という意味なのかもしれない…多分。