概要
曽山一寿によって2015年2月21日発売の「コロコロイチバン!」4月号から2020年3月まで連載されていたギャグ漫画。キャッチコピーは「みかくにんギャグ」。
同氏の「コロコロイチバン!」での連載ではわざぼー、わざぐぅ!に次ぐ3作品目となる。
これら2作品は続き物でありバトル要素の強い漫画だったが、今作ではギャグ漫画家である作者の持ち味を生かした1話完結型のギャグ漫画となっている。
ストーリー
ごく普通の小学生・天地球介の前に突然、宇宙人と名乗る未確認生命体・ゆーほーくんが現れた。
どう見ても未確認飛行物体にしか見えないその外見に最初は戸惑う球介だったが、なんやかんやでトモダチに。
それから地球にやって来たゆーほーくんと同郷の宇宙人・エンバーンや、ゆーほーくんの弟・ゆーぽん、そして何故かキャラの濃い球介の両親、はたまた学校のクラスメイトや町の人なども巻き込んだ"みかくにん"なドタバタの日常が始まる。
登場人物
メインキャラクター
- ゆーほーくん
本作の主人公であり宇宙人(人?)。名前の由来はUFO。
宇宙小学校の宇宙遠足で地球に来たはいいが帰りのバスに乗り遅れ、地球に取り残されることになってしまった。
「宇宙免許」を取って宇宙人となったらしい。
好物は焼きそば。「だっちゅーの☆」と「~だほぅ☆」が口癖。1日30分間の充電をしないと電池が切れる。
実は中に操縦士が入っているが、ゆーほーくん(ハッチ)自身にも自我はある。
拾った飛行免許で空を飛ぶ。
- 天地球介(あまち きゅうすけ)
本作のツッコミ担当の男の子。ゆーほーくんからは「キュースケ」と呼ばれている。
名前の由来は地球。所属クラスが2-1なので、小学2年生であると思われる。コロコロギャグ漫画のセオリーに反さず、しょっちゅう散々な目に遭っている。
サブキャラクター
人間
- 球助ママ
球助の母親。黒髪セミロング・中肉中背とほぼモブ同然の普通の母親……と思いきや、実はキレると凄まじく恐ろしい。
- 球助パパ
仕事で家に全然帰って来れない球助の父親。その職業とは…。
- 怖井戸先生(こわいど - )
球助のクラスの元担任。常にジャージ姿で竹刀を持っている。規則に非常に厳しく、規則を破った者は竹刀で叩く暴力教師である故、生徒からは恐れられている。
しかし実はヅラであり、ゆーほーくんによって生徒達の前でヅラであることをバラされた挙げ句、散々な醜態を晒した末にゆーほーくんが持ち上げた校舎に押し潰され入院する羽目になる。
- 音梨ひより(おとなし - )
入院した怖井戸先生の後任で、現在の球助のクラスの担任。黒髪眼鏡っ娘の女性。
怖井戸先生とは対照的に生徒には優しいが、非常に憶病かつ引っ込み思案で声が小さい。実は空手のチャンピオン。
宇宙人
- エンバーン
ゆーほーくんの同級生でありライバル。名前の由来は円盤。ゆーほーくんとは同じ宇宙小学校に通っており、ゆーほーくんに仕返しをするべく地球までやって来た。手の込んだ意地悪もするが、根はそこそこ良い奴。「~だっツーノ★」が口癖。
頭に生えた角から「ツノツノビーム」というビームを放つ。
ゆーほーくんのことは「ゆーほー」と呼び捨てにする。
- ゆーぽん
ゆーほーくんの弟。まだ幼いためゆーほーくんやエンバーンに比べると一回りほど体躯が小さく、泣き虫で駄々っ子な面もある。言葉が話せず「ぽー☆」とだけ鳴いて意思の疎通をはかる。外見はとても可愛く、このカオスなギャグ漫画の中の唯一の良心………………とでも思ったか?
- 毒たん
ゆーほーくんの宇宙小学校の友達。名前の由来はドクター(医者)。外見は某・無免許医を彷彿とさせる。
喋る時に血を吐く癖がある。
- ゆーざえもん
ゆーほーくんとゆーぽんのおじいちゃん。
- しり星人
「そんなことよりワタシのしりをみろ」と、これでもかと頭についたしりを見せてくる。
- きらら
ゆーほーくんの同級生であるツインテールの女の子。可愛らしい外見だが、宇宙怪獣や柄の悪い極悪宇宙人をデコピンやビンタで瞬殺するほどの怪力の持ち主。しかし学校で自分の代わりに教室のドアを開けたゆーほーくんに一目惚れするが、ゆーほーくん本人からは嫌がられている。
メテオ団
宇宙の大悪党を集めた(恐怖の)お笑い軍団。野望は地球侵略。通算32話から不定期に登場している。
- 殺し屋のコロさん
- ゲーマン
オタク風の格好をした暗黒のゲーム使い。自分の作ったゲームの中に他人を閉じ込める能力がある。
- カガック
悪の科学者。変な発明ばかりしている。
- コマベー
コマの形をした宇宙人。バーストフィニッシュ!
余談
- 担当編集に「次回作はどんなマンガにしますか?」と尋ねられた際、曽山氏が「何の意味も無いマンガを描きたい」と答えて産み落とされたマンガであるらしい(1巻おまけマンガ参照)。
- 一方こちらのインタビューでは前作「わざぐぅ」連載時のある号のコロコロイチバンのアンケートでその号で初めて同誌を読んだという読者が3分の1いたという結果を受け、連続もののストーリーはダメだと考えたと本作を一話完結の作品にした経緯を語っている。
関連タグ
わざぼー、わざぐぅ!…コロコロイチバン!における作者の過去の連載作。本作ではびっくり箱の中にわざぐぅ(わざぼー)の顔も混じっている。