残酷な天使のテーゼ
ざんこくなてんしのてーぜ
残酷な天使のように 少年よ、神話になれ───••••
「残酷な天使のテーゼ」(A Cruel Angel's Thesis)とは、
1995年10月25日にスターチャイルドから発売された高橋洋子の11枚目のシングル。
略称「残テ」。「テーゼ」とはドイツ語で「命題」の意である。
TVアニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング曲として広く知られ、多くのカヴァーが存在するほか、パチンコや新劇場版の大ヒットにより、現在はアニソンの代表格としてカラオケの定番曲ともなっている。
ちなみにアニソンのみならず、全てのジャンルにおいて、平成の30年間でカラオケで最も歌われた楽曲である。
2018年5月5日と8月11日に放映された新幹線変形ロボ_シンカリオン_THE_ANIMATION17、31話ではスタッフの熱烈なアピールによって新幹線500_TYPE_EVAやパロディネタと共に監督からの特別な計らいで地上波本放送のみこの曲を使わせてもらった。特に後者は変形バンク仕様での採用である。
だが、Buru-reiBOX版で再び採用される事と相成った。
JASRAC賞(JASRACからの著作物使用料の分配額が多かった作品の作詞者・作曲者・音楽出版社の功績と栄誉を称えた賞)において、2011年にアニメソングとして初めて金賞を受賞した(過去にアニメ映画のBGMで千と千尋の神隠しの関連BGMが2003年に金賞を受賞した例がある)。
概要
作詞:及川眠子、作曲:佐藤英敏
哲学用語や聖書からの引用など、意味深な歌詞が随所にちりばめられており、数々の謎を投げ掛けたアニメ本編の内容に合致した楽曲となっているが、作詞を担当した及川眠子は
モチーフとしたのは実は萩尾望都の漫画『残酷な神が支配する』であったと近年明かしている。
プロデューサーの大月俊倫から「哲学的で難しい歌詞を書いてくれ」と依頼を受け、閃いたのが上述の漫画だったとのこと。
なお、2015年1月に自身のtwitter上で、『30分ほど適当に打ち合わせして、あと企画書斜め読み&2話分のビデオ早送りで観て、ええい好きなこと書いちゃえ〜!で、約2時間で書いたもの』と語った。
曲が使用されているOP映像そのものも有名で、多数のMADが作られている。
カヴァー
アニメ本編に登場する声優によるカヴァーには、林原めぐみ、緒方恵美、宮村優子、三石琴乃、岩男潤子版が存在する。
『ハヤテのごとく!』の桂ヒナギク(伊藤静)もカバーしている。
ちなみに原作漫画では曲名が伏字で隠されており、歌詞に酷似したキーワードを並べる事で無理やり歌っている事を表現していたのだが、アニメ版では挿入歌としてしっかり使用されている。
音ゲー収録歴
過去には原曲扱いでポップンに収録されていたが、現在はカバー扱い。それ以外の機種ではmaimaiやギタドラを初めとした機種に収録されている。
アニソンが収録されているリズムゲームでは高い割合で目撃する事がある楽曲なのかもしれない。
コラボレーション
スマートフォンアプリ「にゃんこ大戦争」とのコラボ(2019年7月)では歌詞を全て「にゃ」に差し替えた「にゃん酷なにゃんこのテーゼ」が高橋洋子によって歌われ、2021年1月18日には楽曲がフルサイズで各音楽配信サービスにて配信された。
また、OP映像をにゃんこ達で再現したVer.も公開されている。