「国造りならぬ国祓い、常闇落とすまがつ星、雷天日光・火皇野比売神。ここに降臨、いたしました☆」
プロフィール
申告真名 | タマモヴィッチ・コヤンスカヤ |
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クラス | フォーリナー/アルターエゴ |
性別 | 女性 |
身長 | 168cm |
体重 | 55kg |
出典 | 『Fate/Grand Order』 |
地域 | ロシア |
属性 | 混沌・悪・獣 |
好きなもの | 純粋無垢な動物全般(第1、2再臨)、蹂躙しがいのある敵(第3再臨) |
嫌いなもの | 怠け者(第1、2再臨)、鉄の武器(第3再臨) |
ILLUST | ワダアルコ |
CV | 斎藤千和 |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するフォーリナークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
主役イベントでの決着早々、光のコヤンスカヤに引き続き、闇のバージョンまで引っ提げてきたコンチキショウな女兎。2022年元旦に期間限定で実装された。そちら同様、本編では実現することが無かった新たな姿。
名前に関しては光と闇が両方そなわり最強に見えるとでも言うつもりなのだろうか。元々「光がいるなら闇もいるんじゃないか」という予想は上がっていたが、これ程早いとはユーザー達も想定していなかっただろう。
霊基第1では見慣れたいつものスーツ姿、第2になると本人曰くサーカス座長の新コスチュームに変化。
そして第3に至ると常時血が滴る白面金毛九尾を擬人化した様な姿となり、ビーストⅣと同様に背後に殺生石と思われる石が浮かんでいる。その容貌はぶっちゃけ玉藻オルタと呼んだ方が伝わりやすい。
人物
一人称は「私(わたくし)」。
性格は我々がよく知るこれまでのコヤンスカヤとそう大差無く、人間を遊び道具として全力で保護するスタンス。
しかしこちらは人類への興味より嫌悪、人を知る獣より野で生きる獣としての側面が強く出ており、光が鉄の武器を好んで使うのに対し此方は嫌悪感を露にしている。
『厳格服従な野性』をポリシーとし、残酷に、そして妖艶に人間を手玉に取る魅惑の美女。強いものは敗北させて弱者に貶め、弱きものには愛情をそそいで管理する。
まさに『獣の群の女王(トップ)』のスタンス。
残酷な美女ではあるが、色恋沙汰を“余分なもの”と考えておらず、野性だからこそ愛情(直感)を大切にするべきです、というのが本人の弁。
本性は残忍、冷酷だが、表向きはあくまで理知的な“できる女”を愉しんで演じている。ストレス解消のやり方も「無理目の正論で雇い主を困らせる」ものらしい。
弱いものをいたぶることを趣味とするが、それは『弱肉強食』という獣の性が前に出ているだけ。弱者には絶対服従を強制するも『遊び心』は忘れない。
「人類の皆さまを絶滅させるのに真剣になる、というのも格好が悪いでしょう?
どうせ潰すのなら愉しみながら。
貴方たち人間は、私の『遊び』で殺されるのです♡」
このように、何事でも愉しむ性格なため、人類への攻撃もまわりくどいものになる。
色々と人類を弾圧する方法を考えたが、最終的に「愛玩動物のように絶対的強者に飼育される事が幸せでは?」と至り、人類を追い詰めるに相応しい『愛玩の女神』として進化する道をチョイスした。
というわけで、彼女は「人間に厳しい方」と言われつつもむしろ接し方は光側のコヤンスカヤより優しく、改めて見ると向こうの方が距離を置いたようなビジネスライクな振る舞いと分かる。
だが、その愛情は文字通り人間をいじめるための歪んだ愛情で、例えるならオモチャやペットに向ける愛着のようなもの。
本人の言葉を借りるのであれば、「兎(被捕食者)のように身を差し出すか、犬(捕食者)のように飢え続けるか、極悪・極甘に最上級の獣に育て上げる」と、文字通りマスターにすら己の飼育するペットとしての、ある意味で恐ろしい愛情を向ける。
第二再臨のサーカス団長という姿は『飴と鞭で獣達を支配する存在』としてのモチーフだろうか。
コヤンスカヤとして敵対していた頃からちょくちょく見せていた凄まじく邪悪な笑顔を披露する事もあり、特に第三再臨時のソレは比喩抜きでとても怖い。
宝具使用時のレア演出か最終再臨時のセリフの最後にてその顔を披露するため、前情報無しで見てビビらされたマスターも多いのでは?
能力
下記スキルにあるように、体毛のある動物を支配下に置く事が可能で、体毛の無い生命でもコストと時間をかければ何とか使い魔に転用可能。
戦闘でも専ら取り込んだ数々のエネミーを顕現させて攻撃しており、元のコヤンスカヤの「武器の扱い」と「生物の調教」を光と闇で分割した様な状態にある。
攻撃の例としては、ヤガの幻影を複数体召喚し敵へと殺到させる、多多益善号の幻影に自爆特攻させる、巨人の幻影に敵を薙ぎ払わせる、ケルベロスの幻影から火炎放射を放つ等。
3臨以降からは一瞬だけ五尾の姿に変わって敵に喰らいつく、無数の隕石を降らせる、血溜まりを足元から広げて相手を呑み込む、尾よりレーザーを放つと言ったより禍々しい攻撃を用いる。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | A | D | C | A | A | EX |
保有スキル
領域外の生命(A) | フォーリナーのクラス特性。地球に落下した隕石に端を発するこの獣は、自らの起源となる宙域と空間を繋げる権能を持っていた。このスキルはその影響でついたもの。そのため、外宇宙から来たフォーリナーが持つものとは本質が異なっている。 |
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ネガ・セルフ(C) | 動物に生まれる『自我』や『自己』を否定する権能。愛玩の獣は『取り込んだ動物達を、自らの細胞から生成、放流』していたが、生み出された生物は交配による『家系』『系統樹』を作ることを禁じられただけでなく、そもそも生命としての『自我』を持つことさえ許されなかった。自分の眷属になった生命に、身体の成長、経験の取得、遺伝子配合による進化を禁じる。 |
女神変生(獣)(B) | 詳細不明。『女神変生』の変種スキルだと思われる。 |
ドミネイター・フォックス(A) | 動物の支配のために生み出されたシステムをよりよく使い、あらゆる動物(人類含む)を愛玩動物として飼い慣らす権能……と本人は冷淡に語っているが、あくまでただの趣味・本能である。 |
殺戮獣団(C) | 元のコヤンスカヤが持っていた『殺戮技巧(人)』スキルが変化し、動物を操ることに特化したもの。『体毛』を持つ獣であれば、魔獣、幻獣、神獣のランクを問わず絶対の支配下に置き、これを完成された兵器として酷使する……とはいえ、超強力な神獣は完全に支配できず、その力を向上させるだけに留まる。 |
NFFサービス(EX) | コヤンスカヤのオリジナルスキルで、まつろわざるもの、汎人類史から弾き出された『存在を許されないもの』を自らの手足とする、まさに次代の大化生に相応しい権能……と言えば聞こえはいいが、ようは『使い魔作成』である。体毛のある生命であれば自らの尾のライブラリに取り込み、新たな眷属として生成・従える。九尾の狐が管狐達の総元締めであるように、彼女も異聞帯でのみ誕生し、存在した異形達の女王になろうと企んだのだ。 |
宝具
雷天日光・禍音星落火流錘(ツングースカ・ナインドライブ)
- ランク:C
- 種別:対界宝具
- レンジ:1〜9999
- 最大捕捉:一都市
「ショータイム、と参りましょう。」
「一つ、虚空に兆しあり。五つ、尾を引く箒星。九つ、大地穿つ大化生。『雷天日光・禍音星落火流錘(らいてんにっこう・まがねぼしらっかりゅうすい)』!!」
「世界の終わりをご所望ですのね?」
「太陽は死せり。雷星は来たり。言祝ぐが良い。大地の流血をもって、我は出ずる。『禍音星落火流錘(まがねぼしらっかりゅうすい)』!!」
黒い太陽と宇宙空間をバックに、禍々しき巨大な妖狐の姿に変化。ツングースカの地に墜ちた隕石の様に地上に落下して敵を跡形もなく消し飛ばす。
カルデアとの最終決戦で使用したチャージ攻撃と同じ技だが、こちらは六尾=ロストベルト・ビーストⅣではなくオリュンポスで見せた「五尾」の姿で放っている。
五尾形態は今までハッキリと描かれていなかった為、ここに来て漸く詳細な全貌が明かされる事になった。
関連人物
ツングースカ・サンクチュアリ攻略後のプロフィール更新にて、ビーストⅣの封神時にコヤンスカヤの欠片が二つ零れ落ちた事が判明しており、それが光と闇のコヤンスカヤになった模様。
本人曰く『闇』は管理・飼育・調教で、『光』はスパイ活動が管轄。
光が「動物たちの痛み」が集合した復讐者であるのに対し、闇は「動物たちの訴え」が集合した裁定者となっている。
八割別人ならぬ八割別玉藻らしい。ただし、あっちが「みこーん1.0」なら自分はより先進的な次世代の「みこーん2.5」との事。USBの規格か何かか。
人のまま神を凌駕した精神構造についてドン引きしている。
曰く、「精神構造が超次元立方体でも表せねぇ」との事。
同じく幼体の状態でカルデアに敗れた者同士だが、同族嫌悪から相性が悪いと分析している。
彼のある勘違いにより自身のプライドを傷つけられた為、元のコヤンスカヤ以上に嫌っており、まるでその誤解対象のような感想を口にしている(竹箒日記より)。
その際には先述の邪悪な笑顔とは異なる、威嚇する猫を思わせるような恐ろしい形相で激昂しており、「四肢をもいで頭を塚に飾ってやる」とまで言い切っている。
ただし「無駄に長い手足」や「端正な顔」とも言っているので、彼のルックスの良さは渋々認めている模様。
ある理由からかなり気にかけており、「彼女(?)の信用を裏切るなら容赦しない(意訳)」と語っている。
かつての敵にして契約したマスター。
本編の経緯から「契約を結んだ以上はキッチリ協力はするが、負ける様な事があれば即座に人類の敵へ戻る」スタンスでいる。
恐らく、こいつと同じく人類全体は嫌いだが、特定の個人には感情移入するタイプなのだろう。
人間への尽きぬ憎しみに対して思うところはあれど同情はしないと宣言しており、その憎悪が彼の誇りそのものだと見抜き、永劫続く事を願う。
体毛ある存在なら無条件で従えられる能力をもってしても、フリーダム過ぎてコヤンスカヤが匙を投げ出す存在。
獣要素に加え良くも悪くも純粋なところから印象が良い。ただし"調教しがいがある"という理由で。
消費文明の権化と言える英霊でありながら、立派な獣(ライオン)の姿をしている為、「私にケンカ売ってるんですの?」と敵意マシマシ。
コヤンスカヤから見て好きな要素のみで構成された彼女はドストライクだったらしく、抱きついてキスまでしてくる為、苦手意識を持たれている。セリフから常習犯のようで、マスターから白い目で見られている。
光のコヤンスカヤ同様、やはり相性が悪く嫌っている。曰く「ネコ科ならなんでも好きと言うわけではありません。特に愛のない動物は」との事で、こっちでもネコ科扱いしてる。
マイルームでまさかの言及あり。中国異聞帯には固有の魔獣がいなかった故の妥協だったのだが、虎の意匠付きの戦車をなんとなく気に入ってしまった模様。しかもエクストラアタックで突撃させている。
どう見ても疲れた公務員な姿に邪神ハンターの肩書きを疑問視していたが、宝具がガチすぎる代物、というかギャグ補正をリアルに持ち込んだ様な不条理さから、カルデアの魔境ぶりにドン引き。
余談
元が宇宙由来の存在によって誕生している為フォーリナーとしての適性はあったが、示唆された矢先に即フラグ回収となった。
闇のコヤンスカヤが実装された年の和暦は令和4年。流石に偶然かつこじつけだろうが、彼女のビーストとしての番号と同じである。