「俺は俺に罰を与える」
演:高原知秀
概要
チェックメイトフォーの一員であるライオンファンガイアの人間態。
革ジャンを着た筋骨隆々とした肉体の男(参考画像左端)で、右手の甲に紋章を持つ。
怪人態でなくても相当な腕力を誇り、口からロケットクローを射出する能力を持つ。
性格は下記のゲームを見ても分かるが荒々しく享楽的で、「俺は、○○する」といちいち自分の行動を大声で宣言する癖がある。根本的に精神年齢が幼く、ある意味何事に対しても子供のように純真に取り組み、そして無邪気さ故の残酷さを併せ持つキャラである。このような男だがビショップやクイーン等の指示には比較的素直に従う。
自分で設定したルールと制限時間に従って人間を襲う「タイムプレイ」を延々と行い、ゲーム感覚で人間のライフエナジーを捕食し続けている。基本的には自分のゲームの支障にならない限りはターゲット以外の人間は襲わず、ゲームの結果で自分に褒美や罰を与える。言わばステータスアップのための試練と言えよう。
チェックメイトフォーとしての使命はキングの護衛と、ライフエナジーを奪い合う他種族の殲滅であり、過去にはこの使命故に次狼(ガルル)以外の生き残りのウルフェン族を「狼狩り」と称して全て殺戮した。現在ではもう障害となり得るような他種族がほぼいないのと、キング自身の戦闘力が高い為に自由に行動している(というより、後から見直すとルークの戦闘力はチェックメイトフォーの中でも明らかに低いので、護衛としての役割は無いに等しい)。
来歴
過去編と現代編の両方に登場。
過去編では麻生ゆりの母にして、イクサの開発者である麻生茜を前述のタイムプレイで殺害。そこでゆりの恨みを買い、彼女が仕掛けた罠(あえてイクサに変身させてシステムの負荷で消耗させるというもの)で弱体化したところを、彼女が変身したイクサのブロウクン・ファングを右肩に受け重傷を負って、死にはしなかったものの22年間もの眠りについた。
現代編で覚醒するが、記憶喪失になり荒々しかった性格が温厚になっていた。紅渡の世話になり、渡の知人である蕎麦屋に居候し、「大ちゃん」と呼ばれるくらいに親しくなる。しかし、その最中に記憶を取り戻すと、世話になった蕎麦屋親子を殺害し、再びタイムプレイを開始する。
やがてタイムプレイにマンネリを感じ始めていた頃、たまたま公園で子供に絵本を読み聞かせている女性を見かけて「死んだ後に天国に行きたい」という夢を持つようになり、やたらいいことをしようと町をふらついてはボランティア活動を行うようになった。
最後は恵の変身したイクサに右肩を集中攻撃され、イクサジャッジメントで致命傷を負い爆散した。
イメージソング
Lightning to Heaven
敵怪人にしては珍しくイメージソングが存在する。
小説 仮面ライダーキバ
チェックメイトフォーの設定が無いため、単に「革ジャンの男」と呼ばれる。
原作と同様に麻生ゆりの母を殺害したライオンファンガイアの人間態として登場。戦闘力も高く素晴らしき青空の会のハンターを何人も返り討ちにしている。
TVとの大きな違いは用心深くズル賢い点。ウルフェン族を根絶やしにするべくその唯一の生き残りである次狼に戦いを申し合わせておきながら、暗黙の了解の一騎打ちを無視し複数人のファンガイアを嗾け、消耗したところを確実に殺害しようとするなど明らかな卑劣漢。
小説版の過去編ではイクサが登場しない為、生身の音也にファンガイアスレイヤーで急所を粉砕されて地獄送りとなった。
ウルフェン族を絶滅寸前に追い込んだファンガイアの割になんとも締まらない最期を迎えてしまったのも上記の性格故か。過去編で死亡した為、大ちゃんとして渡と交流することも無い。
余談
演者の高原知秀氏は超星神グランセイザーにて松坂直人/セイザータウロン役を演じた。
関連タグ
仮面ライダーキバ ファンガイア チェックメイトフォー ライオンファンガイア
ライオン ドードー:鳥モチーフ。絶滅種モチーフが他種属殲滅担当とはなんたる皮肉であろうか?
ラディゲ…同じく井上敏樹がメイン脚本を務めた作品の敵幹部の一人で、ルーク同様に一時的に記憶喪失となった際に好青年になるも、記憶を取り戻すなり、恩を仇で返す形で世話になった一般人を殺害するという凶行を行った。
Mr.ジェイ:上記と同様に同じメインライターを務めた作品に登場する幹部怪人でこちらもパワー系で最初に退場したのも共通する。
大妖精……大ちゃん違い