「キミの選択肢は二つ 悪魔として私に殺されるか、人として私に飼われるか」
「キミは私に飼われてるんだよ 返事は「はい」か「ワン」だけ いいえなんて言う犬はいらない」
「例えば 死 戦争 飢餓 この世にはなくなったほうが幸せになれるものがたくさんあります」
「それらをチェンソーマンの力で全て消し去ります」
CV:楠木ともり
演:平野綾
概要
公安対魔特異4課のリーダー。主人公デンジの上司で、内閣官房長官直属のデビルハンター。一端のデビルハンターは契約している悪魔を知ることも許されないという。
「ゾンビの悪魔」討伐に向かったところでデンジと出会い、彼を公安にスカウトする。
かつて世界中で大惨事を引き起こした「銃の悪魔」を探しているらしく、デンジが「銃の悪魔」を倒した時には願い事をなんでも一つ叶えてあげると約束した。
外見
長い赤髪に黄色みがかった同心円状の瞳が特徴の女性。基本的に髪は後ろで一つの三つ編みにまとめているが、プライベートでは下ろしたり一つ結びにしたりとラフな姿を見せることもある。
美人でスタイルも良く、デンジやアキなど、彼女に憧れる者は多い。職務中は他の隊員同様、黒いスーツにパンツスタイルを着用しているが、ロングコートを着ることもある
性格
普段は落ち着いた性格で、デンジをはじめとした部下や同僚にも優しく接している。そのため周囲にも慕われているようだが、姫野や岸辺には警戒され、パワーには畏怖の念を抱かれる存在。
目的のためには手段を選ばない一面もあり、必要であればヤクザ顔負けの非道もこなす。デンジに対しても巧みにアメとムチを使い分け、「使えない公安(ウチ)の犬は安楽死させられるんだって」と脅すような場面もあった。
デンジに好きなタイプを聞かれて「デンジくんみたいな人」と返すなど、思わせぶりな言動で彼の心をかき乱していく。
趣味は映画鑑賞。
戦闘能力
リーダーとして隊員を指揮する立場にあるが、マキマ自身もデビルハンターとしての実力は非常に高い。
契約している悪魔は不明だが、作中だけでも
- 特定の条件付きで対象を圧死させる(遠隔でも可能)
- 銃で撃たれても腹部を貫通されても死なない
- 睨むだけで相手を流血させる
- 殺害対象の腹部に穴を開ける
- 動物を操る
など多くの能力を駆使している。剣術にも優れており、相手に斬られたことを悟らせない素早い太刀裁きを繰り出す。
契約悪魔の力なのか、明らかに大怪我を負ったり死亡したように見えても直後には復活している描写が見られる。
ちなみに敵に直接手を下す時には、意趣返しと言わんばかりに相手の台詞や行為を真似るような手段を取っており…。
余談
- ホラー小説『比嘉姉妹シリーズ』というかホラー映画化された『来る』で松たか子が演じた「比嘉琴子」が元ネタと考えられていたが、モチーフとなったのは『有頂天家族』の弁天。作者藤本タツキが中学生の時に考えた漫画『星の息吹』のキャラクターを流用したのがマキマとのこと。
- 作者のインタビューでは、マキマの名前の由来も明かされた。
- デンジは物心つく前に母親を亡くしたことで、マキマに恋愛ではなく母性的なものを追い求めている(ちなみにデンジの性格のモデルは親から虐待を受けた子供)
- チェンソーは木を切る道具で、「マキマ」の「キ(木)」をチェンソーで切ると「ママ」になる
- CV担当、楠木ともりはマキマの魅力に吸い込まれるように好きになり、アニメ化発表に喜び、オーディションの結果が出るまで家に飾ってあるマキマの絵に合格を祈っていたらしい。
- オーディションではパワーも受けていたことを生特番で話した。
- 圧死攻撃の元ネタは伊藤潤二の漫画『潰談(かいだん)』と思われる。こちらは蜜を舐めているところを見られると潰されてしまう。
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以下、単行本10巻のネタバレ注意
彼女がデンジをスカウトした目的の一端が明かされた。
それは、デンジとポチタの間に結ばれた契約を破棄させること。
マキマは『デンジが普通に生きて普通に死ぬ』という契約によって、デンジとポチタが融合していると考え、それを破らせるには『デンジを絶望させ、普通の生活を諦めさせる』必要があると判断した。
しかし、当時のデンジは借金まみれでポチタ以外には何も持たない少年。普通とは程遠い生活を送る彼を絶望させるのは、そう簡単なことではない。
そこでマキマは「デンジをたっぷり幸せにした後、その幸福の全てを奪い去ることで絶望を与える」という悪辣な手段を取ることに決めた。
まずはデンジに仕事(お金)を与え、アキとパワーという大切な家族を用意する。デンジが「普通の生活と普通の幸せ」を知り、それを味わわせた上でデンジ自身にアキを殺させ、マキマはデンジの目の前でパワーを殺害した。
本当の兄妹同然だった二人を失い、呆然とするデンジ。
自分の計画通りに事が進んだと喜ぶマキマは、無邪気な少女のように笑い転げる。
「パワーちゃんを殺すのを手伝って」
「早川君も助けられたかもしれないのに殺して」
「そんな人間が普通の生活なんて望んでいいはずがないよね?」
そうデンジに囁く彼女はまさに悪魔だった。