「キヴォトスで行われる様々な事件の数々を、「シャーレ」に担当してほしいのです。」
概要
総力戦とは、Yostarが配信しているスマートフォンRPG『ブルーアーカイブ』にて不定期に開催されるイベントの一つ。
その名の通り所持している生徒を総動員して強大なボスに挑むという内容となっている。
参加することで様々なアイテムが入手できるほか、撃破時のスコアを他プレイヤーと競うスコアアタック的な要素も兼ねている。
また、一部仕様が変更された大決戦も2023年6月から順次開催されているほか、総力戦仕様のボスをユーザー全員で討伐する連合作戦も一部イベントで開催されている。
解説
総力戦
基本的に毎月1~2回開催されており、開催期間は7日間。参加の前提条件として任務4-1をクリアする必要がある。
毎日3枚配布される「総力戦チケット」を使用することで参加が可能。なお、このチケットは購入したり翌日に持ち越したりはできないので注意。
また、挑戦に失敗するかギブアップを選択した場合も消費され戻ってこない。
参加すると1時間の制限時間がカウントを始め、その時間内にボスを撃破するとクリアとなる。
たとえ一回の挑戦でボスを撃破できなくとも制限時間内であれば再入場が可能であり、前回の挑戦終了時の状態をほぼ引き継いだ状態で挑める。これが総力戦たる所以である。
参加時には難易度が選択可能となっている。
難易度は2023年5月時点で「Normal」「Hard」「VeryHard」「Hardcore」「Extreme」「Insane」「Torment」の7段階。なお、初めからすべての難易度に挑めるわけではなく、「Normal」から順にクリアしていくことで次の難易度が開放される。
このうち「Hardcore」までは順当に難易度が上昇していくが、「Extreme」からは一気に難易度が跳ね上がる。特に体力の上昇が凄まじく、1つ下の難易度と比べて2~5倍近く増えていく(攻撃性能はボスによりまちまち)。更に「Insane」以上からはボスの外見が変化し、能力の追加に加え攻撃属性が付与されるようになる。このため、ただ攻撃属性で有利をとれるだけでなく装甲相性も考えて生徒を編成する必要が出てくる。
最高難易度は歴戦のプレイヤーであっても撃破自体が非常に難しく、本作のエンドコンテンツ的な立ち位置となっている。
撃破に成功すると前述の通りスコアが獲得できるほかに「総力戦コイン」と「総力戦レアコイン」も報酬として渡される。
各種コインはショップにて様々なアイテムと交換でき、スコアも累計量に応じて報酬が獲得できる。
また、撃破後は通常任務と同様に掃討が可能になるため、余程スコアを切り詰めたいとかでなければ毎日1回挑戦しクリアした後は掃討で残り2回分を終わらせて問題ない。
※ちなみにスコアは撃破出来ずに制限時間を経過、もしくはギブアップした場合でも後述の「残りHPスコア」が手に入る。
スコアは「難易度スコア(難易度が高い程多く貰える)」「残りHPスコア(残りHPが少ないほど多く貰える、撃破時は満額)」「タイムスコア(全部隊の合計戦闘時間(※1)が短いほど多く貰える)」の3つに分かれており、その合計値が最終的なスコアとなる。
※1:ここで言う「戦闘時間」とは「1部隊が出撃して戦闘を開始してからボスを撃破、もしくは全滅かギブアップで撤退するまでの時間」のことである。なので必ずしも「参戦部隊数(所謂凸数)」とは一致しないので注意が必要。
終了後は開催期間内での(全挑戦の合計スコアではなく)ハイスコアでランキングが集計され、順位に応じて各種コインと青輝石、そしてカフェに設置可能なトロフィーが贈呈される。
トロフィーはプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズの4種類があり、プラチナは15000位以内、ゴールドは80000位以内、シルバーは180000以内に入ることで受け取ることができる。ブロンズは順位に関係なく参加することで入手可能。
当然ながらより高い難易度のボスを撃破する方がスコアが高くなり、また同じ難易度のボスならよりタイムの短い方がスコアが高くなる。そのため、上位を目指す先生達は「可能な限り高難易度のボスを、可能な限り早く撃破する」ことを目指して期間中は日々タイムアタック(TA)に挑戦しているのである。
なお、総力戦では自分の所持している生徒のほかに所属サークルのメンバー及びフレンドが貸し出している助っ人を一日一回まで借りることが可能となっている。
レベルカンストのアタッカー生徒を用いればボスにもよるが難易度Hardcoreあたりまでなら攻略できるため、新任先生でも臆することなく挑んでみよう。
大決戦
基本的な仕様は総力戦と同じだが、大決戦ではボスが軽装備・重装甲・特殊装甲の3種類に分かれた状態で出現する。
チケットは各防御属性ごとに開催期間中毎日1枚ずつ配られる。後述する仕様により開催期間中であればストックしておくことが可能。
また、難易度は総力戦とは違い最初から全て開放されており、その気になればいきなり最高難易度に挑むことも可能。ただしボスの本来の防御属性(例としてビナーなら重装甲)以外は現時点では「Insane」までとなっている(今後のアプデで「Torment」は追加予定)。
開催期間中に一度でもクリアした難易度は終了するまでの間は掃討が可能となる。このため開催初日に突破可能な最大難易度をクリアして以降はずっと掃討で済ましたり、ギリギリまでリソースや情報を確保して最終日に溜め込んだチケットを一気に放出するといった選択肢が取れる。
クリア時に得られるコインは「大決戦コイン」に名称が改められており、交換できるアイテムが若干変更されている。特に目を引くのが「10連チケット(期間限定)」だが、こちらは交換レートが非常に高いので入手するかはよく考えよう。
連合作戦
こちらも基本仕様は総力戦と同一だが、前述の通りレイド形式となっており文字通り桁違いの総HPを参加したユーザー全員で削り切ることが目標となる。撃破毎に特定の報酬がもらえるほか、総HPが全損すると決戦が開放される。この決戦を各自クリアすることで攻略完了となる。
2023年7月時点ではアビドスリゾート復旧対策委員会、F.SCT攻略戦、PHT決戦にて開催されている。
ボス一覧
総力戦
名称 | 防御タイプ | 攻撃属性 | 地形 | 大決戦開催 |
---|---|---|---|---|
ビナー | 重装甲 | 貫通 | 屋外・市街地 | ○ |
ケセド | 重装甲 | 爆発 | 屋外・屋内 | × |
シロ&クロ | 特殊装甲 | 貫通 | 屋内・市街地 | × |
ヒエロニムス | 軽装備 | 爆発 | 屋内・市街地 | × |
KAITEN FX Mk.0 | 軽装備 | 貫通 | 屋外・市街地 | ○ |
ペロロジラ | 特殊装甲 | 神秘 | 屋外・屋内 | ○ |
ホド | 重装甲 | 神秘 | 屋内・市街地 | × |
ゴズ | 特殊装甲 | 爆発 | 屋外・屋内 | × |
グレゴリオ | 軽装備 | 神秘 | 屋内 | × |
ワカモ(ホバークラフト) | 不明 | 不明 | 不明 | × |
連合作戦
名称 | 防御タイプ | 攻撃属性 | 地形 | イベント名 |
---|---|---|---|---|
ワカモ(水着) | 通常 | 通常 | 屋内 | アビドスリゾート復旧対策委員会 |
ワカモ(ホバークラフト) | 通常 | 通常 | 屋外 | 同上 |
ビナー(色彩) | 軽装備 | 貫通 | 屋外 | F.SCT攻略戦 |
ケセド(色彩) | 特殊装甲 | 爆発 | 屋内 | 同上 |
シロ&クロ(色彩) | 重装甲 | 貫通 | 市街地 | 同上 |
ヒエロニムス(色彩) | 重装甲 | 爆発 | 屋内 | 同上 |
ペロロジラ(色彩) | 軽装備 | 神秘 | 屋内 | 同上 |
ホド(色彩) | 特殊装甲 | 神秘 | 市街地 | 同上 |
??? | 通常 | 通常 | 全て | PHT決戦 |
ボス以外の登場エネミー(防御タイプと攻撃属性はボスと同一)
名称 | 登場する総力戦 |
---|---|
機械兵 | ケセド |
カイテンジャー | KAITEN FX Mk.0 |
ペロロミニオン | ペロロジラ |
インベイドピラー | ホド |
スランピアの兵士 | ゴズ |
聖歌隊 | グレゴリオ |
ボスの共通仕様
- CCは効果なし
気絶や挑発などのCCに分類される付与効果は全て無効化される。ただし機械兵とカイテンジャー、スランピアの兵士には通常のエネミーと同じくCCが通る。また、ホドのようにCCの効果は出ないが専用ゲージが出現し、このときにCC状態を付与することでゲージを蓄積、スキル発動を妨害できるので、完全に無意味というわけではない。
- グロッキーゲージとアクティブゲージを有している
グロッキーゲージはHPバーの下部に表示されており、名前で分かる通り蓄積されることでボスが一定時間行動不能になる。基本的に弱点属性による攻撃で蓄積されるが、中には特殊な方法でしか蓄積されないボスも存在する。
アクティブゲージはHPバーの右下に表示される四角い3つのゲージであり、時間経過によって蓄積されていく。これが満タンになるとボスが強力な攻撃を放ってくる。このゲージの対処法は各ボスごとに異なる。
- 前半と後半の2フェーズ制
一定のダメージを与える、前半に登場するエネミーを全て撃破するなど到底の条件を満たすことでムービーを伴うフェーズ移行が行われる。
フェーズが切り替わると内容がガラリと変わることがほとんどであるため、あえて前半が終了した時点で一度退却し、編成を変更して後半戦に挑むといった戦法をとる必要も出てくる(その方が結果的にタイムを縮められることも少なくない)。
なお、ビナーのみ厳密にはムービーを伴わないフェーズ移行があり、ペロロジラに至っては特定のタイミングでムービーこそ挟むが行動変化などがないただの演出となっている。
使用率の高い生徒
爆発アタッカー
どちらも単体特化のアタッカーということで軽装備ボス相手に無類の強さを誇る。
アズサはノーマルスキルで防御デバフを持っており、総力戦ショップにて神名文字を交換可能であるため時間はかかるが無微課金でも必ずお迎えすることができるのがポイント。
サオリはEXとノーマルスキルがそれぞれ確定会心となっており与ダメージが安定してるのが強み。
広範囲の殲滅に長けたSpecial枠のアタッカー。
EXスキルで円形範囲をまとめて攻撃しつつ軽装備の敵限定で高倍率の防御デバフを付与してくれるため、軽装備ボス相手であれば誰に使っても基本腐ることがない。
ノーマルスキルは味方の回復、サブスキルは爆発キャラ限定だが会心ダメージ率をアップのため支援性能も高い。
ただし残念ながら期間限定排出のため現在は入手不可。似たような性能をもつヒビキが恒常排出されるため、そちらで代用するのもアリ。
貫通アタッカー
上記のアズサとサオリの貫通版ポジション。
マキは概ねアズサと同じで防御デバフを有しているほか、総力戦ショップにて神名文字の交換が可能。
カズサはあらゆるスキルが自身の火力を底上げする内容となっており、すべてが乗った状態で放つEXの破壊力は圧巻の一言。
倍率、コスト共に優秀なEXスキル持ち。
スキルの仕様上ある程度は集団戦もこなせるため、範囲攻撃が必要なボス相手にも強く出られる。
通常任務Hradで神名文字を回収可能なのも有難い。
2周年記念で実装されたみんなのお姫様。
全ての攻撃が確定会心という凶悪な効果のパッシブと圧倒的な破壊力を持つEXスキルを所持しており、実装当日に開催されたF.SCT攻略戦で初っ端から暴れに暴れ回るという凄まじいスタートダッシュを決めている。
コストが少々重いのと期間限定故に復刻されない限り入手できないのがネック。
神秘アタッカー
1周年記念で実装された生徒で、対特殊装甲ボスのエキスパート。
EXスキルの火力はもちろんのこと、サブスキルの内容がボス特効となっているため、特殊装甲のボス相手にならまず採用される。
欠点は期間限定排出ということ。残念ながら入手できなかった先生は助っ人で借りるといいだろう。
直線状に大ダメージを与えるEXスキルを持つ生徒。
イオリと同様に通常任務Hardで神名文字を獲得できるため貴重な神秘アタッカーの中でも入手難易度が低いのも高評価。
EXスキルではなくノーマルスキルで火力を出す少し風変わりな生徒。
ド派手な一撃で相手の体力を吹き飛ばすわけではないため地味な印象を受けがちだが、適切な運用を行えば凄まじいDPSを叩き出してくれる燻し銀な忍者。
ただし紙耐久であるにもかかわらずポジションがFRONTなので雑に扱うとすぐ沈んでしまう点は注意。
サポーター
味方一人のコストを(ウイは2回まで)半減するという強力なEXを持つ。
アズサやミカといったコストがやや重い生徒を起用するなら絶対に欲しいサポーター。
ただしフウカは期間限定故に現在は入手不可。
どちらも防御力デバフのEXスキル持ち。
単純に味方アタッカーの与ダメを上昇させられるため防御力の高いボス相手であれば採用したいところ。
同じく防御デバフ持ちのアズサやマキはノーマルスキルでの付与であるため競合しないのもポイント。
範囲内の味方に攻撃力、爆発特効、コスト回復力増加のバフを付与するぶっ壊れサポーター。
軽装備相手はもちろんのこと、攻撃力とコスト回復力のバフだけで充分強力なため他の装甲持ちのボス相手にも高確率で起用される。
残念ながら期間限定であるため、現在は入手不可。未所持の場合は助っ人を頼ろう。
範囲内の味方に攻撃力バフを付与するEXを持つ。
ノーマルスキルで一定時間ごとにボスに対して攻撃力デバフを付与してくれるのも地味ながらありがたい。
どちらも味方一人に対してバフを付与するEXを持つ。アコは会心系、ヒマリは攻撃力となっている。
単純にアタッカーの火力をブーストしてくれるためそれだけでも強いのだが、アコは会心ダメージ率の、ヒマリはコスト回復量のバフをそれぞれサブスキルで所持しており、その点も非常に強力。
余談
- トロフィーのうち、最高位の「プラチナトロフィー」は先生方からは「チナトロ」の通称で呼ばれている。これはゲーム内のサークルチャットで「プラチナ」と入力するとNGになってしまうため(「プラチナ」の「ラチ」が「拉致」に当たるためでは?と言われている)。これに倣いゴールドは「ゴルトロ」、シルバーは「シルトロ」と呼ばれる。
- 現時点での最高難易度である「Torment」およびその1つ下の「Insane」に関してもあまり馴染みのない単語であるためかそれぞれ「トマト(🍅)」、「いんさね」と呼称されることが多い。ちなみにそれぞれどういう意味かというと「Torment」は「苦痛」、「Insane」は「非常識」。
- 開催期間の終了間際に「そろそろ狩るか……♣」と言わんばかりに突如として本気を出し高スコアを叩き出すプレイヤー達、通称ヒソカが毎シーズン確認されており総力戦の風物詩となっている。タチの悪いことにこのヒソカプレイヤーは数千人規模で存在しており、トロフィーのボーダーラインギリギリに位置するプレイヤーにとっては絶望の象徴。
- 時折一部ユーザーが本イベントのことを「そうりきせん」と呼称することがあるが、これは総力戦が本開催される前までの期間アロナがゲーム内ボイスでこれを「そうりきせん」と誤読していたのが由来。
- 開催期間外の時に総力戦メニューに飛ぶと「キヴォトスは平和な状態です」という文言と共にアロナのイラストが表示されるのだが、これがよりにもよってしょんぼり顔で俯くものになっていた時期があり、「アロナは闘争を求めている」だの「真の黒幕」だの言われる羽目になった。なお、現在はイラストが差し替えられておりバインダーを片手に笑顔を見せるものになっている。
関連項目
ゲマトリア(ブルーアーカイブ):ベアトリーチェ以外のメンバーが初挑戦時の前口上を担当しており、マエストロとゴルコンダ&デカルコマニーはメインストーリーよりも先にこちらで顔出しをしている(KAITEN FX Mk.0のみモモカが担当)。