分類
通称 | ダイオウデメマダラ |
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和名 | ダイオウデメマダラ |
学名 | Oculus supremus |
科目 | イヌムシ科 |
活動時間 | 昼夜 |
重さ | 20(2)、15(4) |
ペレット(1) | 「5」×5 |
価値 | 15ポコ(2)、15キラ(4) |
体長 | 130mm(2) |
概要・生態
ピクミンシリーズに登場する原生生物。イヌムシ科最大最強の生物で、食物連鎖の頂点に立つ種の一つ。
普段は目または背中以外を地中に埋めて隠れているが、獲物が近くを通ると身体を起こし、粘着性の舌で絡め取って食べる。この為イヌムシ科では唯一、まぶたを閉じて目をつむる事が可能。
背中の皮膚は厚く、盛り上がって角質化しており、岩のようになっている為、他のチャッピー系と異なり背中への攻撃は無効である。なので背後を取り優位に立ち回ることは不可能で、危険な真正面から戦いを挑まなければならない。
劇中では、一匹一匹では弱いが集団で協力することにより生存競争を生き抜こうとするピクミンの対極に位置する生物であり、アンチテーゼ。またオリマーの冒険に対する集大成として描かれている。
ただし生きた年月によってその体躯には違いがあり、2や4で出てくる若年個体は、他のチャッピーより一回り大きくタフな程度。
ゆえに若い個体は数匹の群れで行動することが多いが、年を取り成熟すると群れから離れ、単独行動を始める。性格も荒々しいイヌムシ科の中では、比較的穏やかで協調的。
ルーイメモによると、タンをシチューにすると絶品らしい。
コウテイデメマダラ
『4』から新たに付けられた、ダイオウデメマダラの長寿個体を指す通称。その中には100歳を超えるケースもある模様。
1とHey!に登場する巨大な個体も、実はこちらに該当するであろうと見られている。
より硬質化した背中には苔やシダ、中にはデメマダラタケという特殊なキノコが生えている個体もおり、地中に埋まったその姿は、もはや大きな岩にしか見えない。
この年になると脚力も発達しており、粘着性の舌に加え、その巨体に似合わない大ジャンプで獲物を押し潰し仕留めるダイナミックな狩りも行う(洞窟内では付随して落石が発生する)。
ルーイメモによると背中のワラビは灰汁を抜いて前菜に。舌、目玉、唇、肉、脂、そのすべてが一級品で、年を重ねるほど旨味が増していくらしい。
各作品の特徴・攻略法
ピクミン
最終ステージ「最後の試練」の最奥に潜んでいる事実上のラスボス。他の生物を寄せ付けない圧倒的な大きさ、強さ、体力を誇る、まさに「最強の個」。
最後の宇宙船パーツであるへそくり金庫を食べてしまっている。へそくり金庫は回収しなくても一応エンディングを迎えることが出来るが真エンディングを迎えるためには回収しなければならない。
巨大な舌を使ってピクミンを食べたり小/大ジャンプをして踏み潰したりするのが主な攻撃手段。
どちらも迂闊に攻撃を食らうと一気に大量のピクミンを失う事も珍しくない。なんといずれも最大100匹のピクミンをまとめて捕食することができる。
更にジャンプに至っては凄まじい攻撃力も持っており、オリマーが食らうと最大体力の半分のダメージを受けるため二発でも食らえば強制全滅となる。小ジャンプ攻撃は予備動作が少なく範囲も広いためこの事故は特に初見で起こりやすい。
顔面が弱点であるが、裏を返せば正面切って戦う必要があるということ。
普通に戦っていてはダメージの通りも悪く、そもそもピクミンが届かない場合もあり、モタモタしていると捕食やジャンプによって瞬く間に壊滅したりジリ貧になったりしてしまい、高い実力がないと倒すのが非常に困難。
そのためバクダン岩を食べさせ、気絶している間に攻撃するのが最も安定する攻略法。
ただしバクダン岩を持つ黄ピクミンも一緒に食べられると犠牲が出る上、気絶時間が短くなってしまう為タイミングがシビアである。一度に複数食べさせることができれば早期撃破も狙えるが、事故率も上がるため注意。
また、体力が多いので下手すると日没による時間切れでドローに持ち込まれる場合もある。
その為かなりの強敵であり長期戦を覚悟しなければならない。プレイヤーの純粋な実力が問われることになるだろう。
ちなみに、移植版である「Wiiであそぶ ピクミン」では笛を吹いて黄ピクミンが持っているバクダン岩を置かせる技が修正されてできなくなっているため、犠牲を出さずに倒すのがさらに難しくなっている。タイミングを計って黄ピクミンを投げるか、犠牲を出して倒すかはプレイヤーの判断に委ねられる。
反面体力は下げられており、投げた際の高さが調整されて赤・青ピクミンでも容易に顔まで届くようになったため、やろうと思えば黄ピクミン抜きで倒すこともできる。
倒すともがき苦しみながら地中へ沈んでいき、へそくり金庫と5ペレットを5個残していく。
ピクミン2
デメマダラの王国、混沌の魔窟、百戦錬磨の穴、デメマダラの巣窟(チャレンジモード)で登場。地上マップでは登場しない。
前作と比べると若い個体なのか、背中のデメマダラダケも無くなり体が小柄になっており弱体化している。
大ジャンプはしなくなったが、代わりに雄叫びをするようになった。これはピクミンを混乱させたり、他のダイオウデメマダラを呼び起こすなどかなり厄介なもの。
背中への攻撃が無効なのは変わらないのだが、紫ピクミン・白ピクミンやゲキカラスプレー、ゲキニガスプレーなどの優秀な攻撃手段の増加、並びにダイオウデメマダラ自身の体力と攻撃性能の低下で撃破は容易である。
代わりに「デメマダラの王国」以外では複数匹登場する。
しかし、「混沌の魔窟」と「デメマダラの巣窟」(チャレンジモード)では、バクダン岩が出現するので、これを食わせると、犠牲を出さずに容易に倒せる。このほかにも地中にいる間に目と目の間に紫ピクミンを連続で投げ続けると瞬殺できるというテクニックも存在する。
大幅に弱体化しているとは言え曲がりなりにも元ラスボスなだけあり。新要素やバクダン岩なしで戦うとそこそこ強いので、舐めてかかると苦戦を強いられる。
Hey!ピクミン
初代以来の巨大な個体が終盤のボスとして再登場している。
初代と同様にバクダン岩を食べさせて気絶させた隙を付いて攻撃する戦い方であり基本的な行動は同じ。
ただし踏み付けや雄叫びは削除されており、代わりにヒトクチパンモドキやムシスズメを呼び出すようになった。
余談だが、3にて降板した原生生物の中では唯一今作にて再登場を果たした原生生物である。
ピクミン4
元祖ラスボスなだけあって、強化版も含めて作中では5回(夜探索やオリマー遭難記を除く)も登場する割と優遇された立ち位置で登場する度に強化されている。
基本仕様としては2と大差ないが、リーダーがバクダン岩を携行し投げられるようになったので、単体での脅威は更に低下した。
……のはいいものの、リーダー側の強化に対応してか初っ端から狭いエリアでコンビで登場する。
1体ずつ相手にしたいところだが、非常に狭いエリアで2体が隣り合って眠っているので逃げ回っている間に2体目も覚醒させてしまったり雄叫びで起こされたりしがち。1体なら脅威でなくとも2体で隙を補い合うとなかなか強敵。
しかもこれで満足できなかったのか王の穴ではトリオで襲ってくる場面すらある。
雄叫びの際にオッチンに乗ってるとオッチンまでもが混乱してプレイヤーが振り落とされ、その隙にピクミンが捕食されると言う初見殺しも……
ちなみに本作でも紫ピクミンをダイオウデメマダラが埋まっている状態から顔に投げ続ければ他の個体を起こすことなく瞬殺することが可能。
また、先述の通り長寿個体としてコウテイデメマダラが登場し、『1』の戦いを再体験できる。
加えて、ダイオウよりも範囲の広い咆哮を放ってピクミンを混乱させ、組織立った抵抗を阻害してくることも。
それでもサイズやタフネスはまだ初代の個体には及ばず、爆弾岩やゲキカラエキスをはじめとする道具類やオッチン、紫ピクミン、氷ピクミンなど、プレイヤー側の強化も大きいため、ポイントさえ押さえればそれほど苦戦することなく倒し切ることができるだろう。
王の穴のコウテイに至っては、落石に加え足場が水場の砂地なため、ジャンプ攻撃や落石の際に水溜まりを作るので、戦いが長引くとどんどんこちらが不利となる。咆哮によって混乱した青以外のピクミンが水に落ちると、そのまま他の攻撃のコンボに繋げられるのも厄介。
オリマー遭難記でもコウテイデメマダラの方が登場。ラスボス…はコイツに譲った。
とこなぎの浜辺に登場し、本編ではシリアゲヨロヒが陣取っていた場所に埋まっている。
そのためコイツを倒さないと砂の城の上の拠点を解放できないので注意。
エリアにバクダン岩が複数あるためそれでダウンを取って倒すと良い。
倒すとやはりというべきかへそくり金庫を落とす。砂地で戦うのも含めて1のセルフオマージュだろう。
元ラスボスという立場に反して戦闘BGMは汎用のものだが、それが怪獣映画を思わせる重々しくも何かがじわじわと迫り来る感じなので怪獣じみた風貌のダイオウデメマダラとマッチしている。