サイコブレイク(ポケモン)
さいこぶれいく
※某ホラーゲームとの隔離タグ。サイコブレイクタグとの併用または本タグのみの使用を推奨。
概要
実体化した念波で相手を攻撃するという設定で、演出は作品によって相手を無数の念派の弾丸で取り囲んで様々な方向から蜂の巣にするものだったり、単発のエネルギー弾を放つというものだったりとかなりの変化があるので、撃ち方にはかなり応用が利くのかもしれない。
他の伝説ポケモンの専用技と比べるとコレと言った追加効果のない威力100と少々地味な印象を受ける。
しかし、この技サイコショック同様相手の防御依存でダメージを与える。
しかも威力は20高い100と申し分ないサイコショックの完全上位互換。
自身の高い特攻も相まって、これまで特殊一本だと苦戦していたハピナスやカイオーガといった特防の高い強敵をいとも簡単に落とす事が可能になった。
防御≦特防のステータスが多い伝説ポケモン同士の対戦でも非常に有効な技であるが、現在この技1本で済ませられる環境ではない。当然だが他のエスパー技同様あくタイプには無効化される。また、逆に防御に優れるゲンシグラードンはサイコキネシスの方が有効打となるし、エスパー同士の対面だと他のタイプの技で補う必要がある。
第7世代限定だが、この技をZワザ化するとダメージ量が通常通り相手の特防依存になるため、防御の高い相手に対しても威力を発揮できるようになる。特防の高い相手には普通に撃ち、防御の高い相手にはZワザとして撃つ、といった使い分けも可能。
直訳すると精神破壊なのでこのままでも意味は通じそうなものだが、意外にも英訳は「Psystrike」。
おそらくはミュウツーの専用技であることを踏まえ、『ミュウツーの逆襲』の英題「Mewtwo Strikes Back!」に引っ掛けているものと思われる。
外伝作品における扱い
ポケモンGO
2019年9月に復刻されたミュウツーが確定でこの技を覚えている。
本作ではバトルのシステムの違い等もあり、ダメージ計算を相手の防御を元に行うという仕様は撤廃され、威力90の2分割ゲージ技として扱われている。
早い話が「ばくれつパンチ」「ワイルドボルト」「ハイドロカノン」のエスパー版であり、短いスパンで高い威力の攻撃を相手にお見舞いできるため、非常に扱いやすい。レイドやジム戦はもちろん、トレーナーバトルでもかなり重宝する。
これにより、「サイコキネシス」よりもはるかに高い打点を叩き出すことができるようになり、ミュウツーは登場からおよそ2年越しでようやく名実ともにエスパー最強の座を勝ち取ることに成功したのである。
このように非常に強力な技だが、これ以前に捕まえた個体に覚えさせたい場合は、すごいわざマシンが必要になるので注意(同様に、一度忘れさせるとやはりすごいわざマシンを使わなければ思い出させることができなくなる)。
また、実装期間は1週間と短い。個体厳選を行おうとするとかなりのハードルになるのでそのあたりも覚悟しておこう。
ところが、それからわずか1週間ちょっとでサイコブレイクの絶対的立場にケチがついてしまうことになる。
「サイコキネシス」の仕様が大幅に修正され、なんと「サイコブレイク」と同じく威力90の2分割ゲージ技へと変更されてしまったのである。ミュウツー自身は以前から「サイコキネシス」を自力で習得できるため、これにより「サイコブレイク」を覚えているかどうかで火力に大きな差がでることはなくなってしまった(厳密には、硬直時間が短い分、「サイコブレイク」の方が若干火力を出せるのだが、人によっては全く気にならないレベル)。
一応、トレーナーバトルではまだ住みわけができており、サイコキネシスは防御ダウンの効果を持つフルゲージ技、サイコブレイクは小出しにしやすい分割ゲージ技といった具合に仕様が大きく異なっている。
特にロケット団戦ではよほどの強豪が相手でもない限り、相性を無視してサイコブレイクでごり押しできるほど。
とはいえトレーナーバトルの人口はそれほど多くないため、「あれだけ苦労して個体厳選したのに、その努力を無駄にするような修正をするとは何事だ」という怒りの声が一部で上がったことは事実。
技の仕様や実装するタイミング等をもう少し考慮していればこうしたトラブルも起こらなかったことを考えると残念な話である。
2020年2月のポケモン生誕記念イベントの際には、遂にアーマードミュウツーもこの技を習得できるようになった。
とはいえ、通常のミュウツーと比べて攻撃力が低いことや、アーマードミュウツーが主に活躍できるハイパーリーグでは現環境でエスパー技の刺さりやすい相手がいないこともあって、使い勝手はイマイチといったところである。
このため、現時点ではサイコブレイク持ちのアーマードミュウツーは、どちらかといえば記念品としての側面が強い個体となっている。