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逃げ上手の若君の編集履歴

2023-09-13 13:22:10 バージョン

逃げ上手の若君

にげじょうずのわかぎみ

未知なる英雄は疾風の如く!!

武士の取り柄を何も持たない逃げ腰の御曹司

北条時行

彼の名は教科書で一度だけ登場するかもしれない

いずれにせよテストが終われば皆忘れる

・・・だが

彼はこの混沌の時代に嵐を巻き起こす

それはまるで・・・少年漫画の主人公のように鮮烈だった


概要

松井優征氏による漫画作品。

2021年1月25日発売の週刊少年ジャンプ8号から連載開始。7月に単行本第1巻発売。


時は南北朝時代足利尊氏によって鎌倉幕府が滅亡する時点から物語は始まる。尊氏を最も苦しめた北条家の遺児であり、諏訪頼重擁立の元中先代の乱を引き起こした武将北条時行の生涯を描いた史実スペクタクル巨編である。


一方で、普通の歴史漫画なら絶対やらないような突き抜けたテンションのギャグ、松井氏テイストが炸裂したキャラクター造形、近年になってその野蛮さが広く知られるようになってきた、中世武士による容赦ない残酷描写に彩られた、ドス黒い人間の欲と野心に満ちた政争と合戦絵巻が展開され、紛う事なき松井優征の漫画として君臨している。


中世の武士を描いた作品と言えば『アンゴルモア元寇合戦記』や北条早雲が主人公の『新九郎、奔る!』があるがどちらも青年誌での連載であり少年誌で扱われることはほとんどなかった。しかもジャンプでファンタジー要素の少ない歴史漫画というのも20世紀後半の『天地を喰らう』・『赤龍王』・『花の慶次』・『影武者徳川家康』以来であり、前作が空前絶後の大ヒットを記録した松井が歴史漫画という新しいジャンルを拓いたということも相まって、衝撃と共にジャンプに現れた。


アニメ化が決定。制作はCloverWorks

公式サイト


あらすじ

時は鎌倉時代最末期。幕府の総帥・北条高時は側近の傀儡に成り果て、鎌倉幕府においては文武両道・眉目秀麗の英雄足利高氏(後の尊氏)が頭角を現していた。

そんな中、誰からも期待されず、「逃げ上手の怠け者」としてある意味有名になっていた若君が一人。彼の名は北条時行

北条家当主=得宗の嫡男として生まれた彼には神速の逃げ足が備わっており、異次元の速さで厄介事から逃げて逃げて逃げ回っていた。

このままトンズラ上手の若君という不名誉な呼び名で幕府のトップに坐ると思われていた時行であったが、足利高氏の謀反によってその運命は一変した。

これは、希代の逃げ上手こと北条時行の、鎌倉幕府再興を賭けた波瀾万丈物語である。


登場人物

※詳細は逃げ上手の若君の登場人物にて

逃げ若まとめ☺️相も変わらず若ばかり

本作の主人公で北条氏の生き残り。稀代の逃げ上手。

諏訪頼重/明神さま

鎌倉陥落後に時行を匿い、鎌倉幕府再興を目指して行動する。

逃げ若まとめ★本誌

時行の配下。亜也子弧次郎らで構成される。

逃げ若尊氏さんらくがき

鎌倉幕府を亡ぼした張本人であり、室町幕府の創始者。本作のメインとなるヒール


後醍醐天皇

当時の帝。史実に則っるならば、足利でも北条でも無い第三勢力と言える存在であり、現状は詳細不明の謎の存在。


南北朝鬼ごっこ

本作において、ボス格となる強敵との戦いの際に描写される演出。

本作における時行の戦術は主に「逃げる」ことに集約しており、敵との戦いも「如何に敵から逃げつつ、倒すか」という点に焦点が当てられている。

その為、ボス格の敵との戦いの際には、南北朝鬼ごっこというテロップとともに、『○○鬼』という二つ名の付いた敵から如何に逃げるかの戦いが繰り広げられる。

また、この際のテロップには鬼ごとに個別の特徴的な字体が使われている。


関連イラスト

逃げ若まとめ4無題

他の松井作品とのコラボ

若君かわいい!、ボーボボ20周年おめでとう漫画


関連動画

ジャンプ公式ボイスコミック

1話前編


1話後編



外部リンク

ジャンプ公式サイト内作品紹介

Wikipedia


関連タグ

魔人探偵脳噛ネウロ 暗殺教室…松井氏の過去作。後者は公式にコラボした。

一時間目

二時間目

三時間目


天地を喰らう 赤龍王 花の慶次 影武者徳川家康…過去の史実を基にしたジャンプ漫画繋がり。

るろうに剣心…ファンタジー込みだがある程度史実に基づいた日本史系ジャンプ漫画(3作目である逃げ上手の若君と違いこちらはデビュー作)。時行同様に新興勢力による淘汰を生き延びた旧幕府の人間が主要人物として登場する。


逃げるんだよォ!…ジャンプで有名なセリフ。


















歴史年表(ネタバレ注意)

南北朝時代そのものが、様々な大人の事情から漫画や小説などの創作の題材にされ難い時代である。その為、多くの人にとって舞台となる時代背景に馴染みがない。

そこで物語の理解の補助となるように、北条時行による三回目の鎌倉奪還までの史実を、簡単な歴史年表として載せる。

ただ、その性質上物語の大きなネタバレになる部分でもあるので、ネタバレ厳禁という方はブラウザバックを推奨する。







年代主な出来事事件の内容
西暦1305年足利尊氏、誕生。「南北朝時代の主人公」にして、この物語の「ラスボス」。
西暦1325年北条時行、誕生。「この物語の」主人公。尊氏とは丁度20歳差となる。また、享年に関しては5年しか違わず、生涯に渡って戦い続けた「宿命の宿敵」でもあった。
1331年~1333年元弘の乱 後醍醐天皇によって起こされた、二回目の鎌倉幕府の倒幕運動。この乱の終結とともに物語は幕を開ける。実は、この乱自体は後醍醐天皇が1324年に起こした一回目の倒幕計画である「正中の変」同様に失敗していたが、終盤に突如として足利尊氏が後醍醐天皇に寝返ったことで形勢が逆転し、僅かな間で鎌倉幕府が打倒される事態になった。
1333年~1335年建武の新政 鎌倉幕府に代わって後醍醐天皇が政権を握った統治のこと。よく教科書で習うアレ。南北朝時代は知らなくても、この単語を知っている人は多いはず。
1335年中先代の乱 北条時行が起こした戦乱。一回目の鎌倉奪還。しかし二十日で尊氏に鎮圧される。ちなみに中先代(なかせんだい)とは、時行の別名のようなものであり、鎌倉幕府と足利尊氏の中間の存在という意味。
1336年建武の乱 およそ一年間にかけて行われた戦乱。中先代の乱の後に足利尊氏と後醍醐天皇は対立をはじめ、尊氏は後醍醐天皇から離反し、北朝を擁立する。この時、北条時行は南朝につき、かつて鎌倉幕府を滅ぼした楠木正成、新田義貞と共に戦うことになるが、この戦いの中で楠木正成は戦死する。
1337年杉本城の戦い北条時行による二回目の鎌倉奪還を果たした戦い。この際に、南北朝時代を代表する名将である北畠顕家が時行と行動を共にするが、顕家は高師直の軍に敗北し、戦死する。
1338年~1343年常陸合戦勢力の衰えた南朝が常陸国で行った戦いの総称。北朝方は高師冬が中心となり、南朝方は北畠親房が中心となった。この間に、後醍醐天皇と南朝の総大将である新田義貞が死亡する。
1348年吉野陥落四條畷の戦いで楠木正成の息子である正行・正時兄弟が高師直に敗北したことで、南朝の本拠地である吉野が陥落する。
1350年~1352年観応の擾乱足利直義と高師直が対立したことで起こった、室町幕府の内紛。高兄弟と尊氏、直義が複雑に戦いあった末に直義が最終的に勝ち、高兄弟は暗殺され、尊氏は隠居させられる。しかし、何故かその後に尊氏が天下を取る。訳が分からない。
1353年武蔵野合戦北条時行による三回目にして最後の鎌倉奪還。奇しくも、物語の発端となった元弘の乱終結から丁度二十年目の事となる。


関連タグ

松井優征 週刊少年ジャンプ

鎌倉時代 鎌倉幕府 南北朝時代 太平記

北条時行 北条高時 足利尊氏/足利高氏 諏訪頼重

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