紋田
もんだ
「紋田というもんだ」
CV:KENN
概要
「ひろがるスカイ!プリキュア」に登場する青年。
その正体はバッタモンダーが人間界で生活してゆく為にアンダーグ・エナジーを使って変装した姿。普段は交通整理などさまざまなバイトを行い、とあるボロアパートで生活している。尚、バッタモンダーの隣の部屋には、プリキュア達に敗れて改心し、人間界で暮らしていたカバトンが住んでいる。しかし、お互い隣の部屋に元同僚が住んでいる事情には気付いていない様子。
美大生を自称するが、これは落ちぶれた今の生活を送る羽目になった原因のプリキュア達に復讐(よりかは嫌がらせ)しようと、たまたま1人でいたましろに近づくための仮の姿。見た目もそれらしく取り繕っただけなので持っているキャンバスには何も描いておらず(ソラとツバサには『真っ白な絵ですね!』『確かに!』と変な勘違いをされていた)、絵を見せて欲しいとましろに頼まれた際にはスマホで適当に絵の画像を検索して見せていた。
表向きは爽やかな好青年を演じているが、その心中は思い悩むましろへの嘲りやトラウマであるプリキュアへの恐怖心で一杯であり、ましろを幼稚にけなしまくる一方で、ちょっとしたアクシデントが起きる度に「正体がバレないか!?」とビクビクしていたり、ギャグ的な意味で内心の揺れが非常に激しい。また、エルに頭に乗っていたバッタを見て「バッタ!バッタ!」と迫った際にもかなり焦っていた。結局、変身前から因縁があったあげはが既視感を覚えていた程度で、正体がバレはしなかった。
また、ましろをターゲットにしたのは、たまたま彼女の夢を知ったからなのもあるが、最後の作戦であったシャララボーグ戦の際に「動かないで!」と自身のトラウマを刺激したのがプリズムだったからだと思われる。
絵本の読み聞かせの一件で自信をなくしかけていたましろに、夢をへし折ってやろうと「悪く言われる覚悟がないならプロ作家になるのをやめるしかない」と告げるが、逆に励ます形に捉えられてしまい、後にましろから感謝・応援されてしまう。
図らずも初めて応援された経験が、彼の心にも僅かだが変化が表れたらしく、第35話では女子野球部の臨時コーチとして一緒にロードワークをするソラを横目に「給料も出ないのに身体動かすとか、意味わかんねェ~」と、悪態を吐いてる所を現場監督にどやされつつも、道路工事に従事していた。
第41話ではキッチンカーでアルバイトする姿が描かれた。少年にジュースをこぼされたり「おじちゃん」呼びされる度に内心ブチ切れていたが、笑顔で対応。店長にも「いつも助かってるよ」と言われており、外面の良さを見せていた。その一方で焼き芋屋をしていたカバトンを見かけて「落ちぶれたものだな」と馬鹿にするも自分も似た状況な事に気付いて焦りを抱く。
休憩中に公園に来ていたソラ達を目撃し、今度こそ夢をへし折ってやろうとましろに接近。「夢を見ることはムダ」「落ち葉のようにみじめ」と語るが、自身の過去に由来する本音でもあったからか「辛いことがあったんですか?」と逆に気遣われてしまう。「落ち葉、私は好きですよ」と慰められ、気まずさ故かその場を立ち去ってしまう。
林の中不貞腐れていたところを、散歩中だったスキアヘッドに見つかり「何故まだのうのうと生きている」と消されそうになってしまう。絶体絶命に陥ったその時、ましろが目の前に立ち塞がり「紋田さんを悪く言わないで」
とまたしてもかばわれた。ましろの「逃げて」の呼びかけに従い退散するも、自分を励ました彼女の言葉が気になったのか、戦いを影から観戦。
戦いの後、またしてもスキアヘッドに気付かれるがキュアスカイが止めに入ったため難を逃れ、帰っていくましろ達を眺めながら、落ち葉の中感傷に浸るのであった。
「バカな奴だ、オレを敵とも知らないで。庇ったって、何の得にもならないのに……
枯れた落ち葉は地に落ちて、踏みにじられるだけだ。
…………なのに…………」
余談
紋田として再登場する約1ヶ月前に、新たにバッタをモチーフとするヒーローが30分後に登場しており、一時間後にはバッタのロボも登場するため、ニチアサにて三連続でバッタを見せられる事態となった。